「アバター」の森の世界のモデル
映画「アバター」を見た。今、テレビCMもじゃんじゃん流れているが、12月公開の「アバター2」の宣伝でもあるのだろう。リマスター3D版である。
私は2009年公開時の「アバター」は見ているし(本ブログにも記した)、その後のテレビ放映でも見たと思うのだが、今回見ようと思ったのは、やはり当時の美しい森や植物、動物の映像の記憶があって、それをもう一度、じっくり見たいと思ったから。もうストーリーはわかっているし、選んだのが吹き替え版なので字幕に目を奪われずにじっくり映像だけに集中できる。そして3D(見たのは4DXで振動があるだけでなく座席がボコボコ動いたりするし、アチコチから水滴や風が吹きつける)で、その世界観を感じてみたかったのである。
結果は、まさしく惑星パンドラの森を体感できた。やっぱり3Dだわ。そして、登場する奇妙奇天烈な植物や虫、動物も可能なかぎり観察できた。もちろん架空の世界と生き物で、人間が想像でつくったものである。どのように造形しているか考えてしまう。
実は、奇妙な植物のように見えて、同じようなものが地球上にあることに気付く。だいたいモデルがあるのだ。それらをデフォルメしたり、いくつか合体させたりとして作り上げたのだろう。
そしてモデルとしているのは、多くは動物である。無脊椎動物の刺胞動物門や環形動物門、あるいは珊瑚虫などが頭に浮かぶが、名前まではわからない。素人が見たら植物ぽく思えるが、それをそのまま植物に仕立てたか。一方で(哺乳)動物類はそのまま地球の動物をそのまま変形させたみたいで、ちょっと想像力が足りないぞ(笑)。
なお設定は、パンドラの樹木は根でみんなつながり情報交換しておりシナプスみたいに全生物がつながっている……なのだが、これ、最近は地球でも、植物は交信していると言われて始めている。なかなか含蓄がある。かくしてガッツリ映像美を楽しんだのであった。
……まあ、戦闘シーンも4DXだから迫力あったけど、ま、どーもいい。むしろ飛行シーンが気持ちよかったかなあ。
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