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森と林業と田舎の本

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2022年10月

2022/10/31

札幌の街に何がある

今日は札幌に移動。

ただ夜の会合の時間まで多少余裕がある。そこで軽く見学できるところはないか探す。こういう時に私が狙うのは博物館や資料館だ。コンパクトに新たな知見を得られつつ、時間をつぶせる。と思って、駅前近隣で探してみる。グーグルマップで拡大するだけで、いくつか浮かぶ。

すると、樺太資料館なるものがあり、興味深い。よし!これだと決めかけたのだが、なんと廃館になっていた。最近増えているな。実は函館でも複数経験した。

そこで北大総合博物館に狙いを向けると、こっちは月曜休館(泣)。ウポポイと一緒。

遠くに足を延ばすつもりはないので、もう北大構内をぶらついてのんびりすることにした。ちょうど紅葉黄葉が盛りだ。

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たしかに美しい。それにしても人が多すぎる……。大学関係者とは思えない。観光客に近隣からの散歩か。とうとう警備担当者が交通整理をする始末。奈良公園なみだ。

そうか、この季節、北大は観光地になっているのか。

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ほどよく時間もすぎ、鉄道移動の疲れもほぐれた。かくして夜の部に移るのである。

さて、木育ファミリーの大人の木育講座。

私の話したのは、フィンランド本の監訳苦労話と日本林業なんだけど。それに少しだけ森のようちえんから見えた木育話。(偶然だが、本日、奈良県に森のようちえん認証制度が発足した。)

最後に林業漫画家の平田美紗子さんと作品へのサイン交換。

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2022/10/30

コロボックルの正体はムーミン?

今日は朝から函館の街を歩く。まず、朝市のどんぶり横丁で腹ごしらえ。

その後、コロボックルに会う。そうか~北海道のムーミンはコロボックルだったんだ。その線で札幌でしゃべろう。

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明日は休館日でウポポイのアイヌ博物館に行けないのだが、代わりに行った北方民俗資料館(函館博物館の別館扱い)は凄いよ。第一級。ここの資料なくしてアイヌの何を展示するのか。

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清の皇帝の着る五本爪の竜が描かれた蝦夷錦もあるでよ。

さて、午後はお仕事。

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楽しませていただきました。持ち込んだ本も全部売れたし。

2022/10/29

北紀行~アイヌとムーミンの狭間

北へ向かいます、探さないでください……というのは、もはや定番の書き方になってきたが、本日より北海道入り。

まずは函館に入りました。

今回は函館山に登る予定はない。代わりに行きそびれていた五稜郭を見学してきた。なかなか良い。意外と知らない函館戦争。

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一足早い紅葉も見られた。

明日が講演(一般向きではありません)でもう一泊、明後日に札幌へ移動する。

さて、ここで函館と札幌の間に何があるか。移動中にどこか寄り道するところはないか……と地図を見て見つけた。

国立アイヌ民俗博物館、ウポポイが途中の白老駅近隣にあるではないか。よし、早朝出発して寄り道を……と思って気付いた。31日は月曜日だった。休みじゃん(泣)。

まあ、移動だけで疲れるから、我慢するか。なんと言っても、夜は講演だ。

◇大人の木育講座 第1回 開催のお知らせ 

タイトルは、「北欧の森にムーミンはいるか? ~フィンランドの森林と林業の虚実~
10月31日(月)19:00~20:50
〇会場:札幌エルプラザ2階 環境研修室 
札幌市北区北8条西3丁目(JR札幌駅北口より徒歩3分)

すげえ、私がムーミンのことを語るなんて。ムーミンと、トロルとトトロの関係?北欧の森に何がいるか。

フィンランドの森について語ります。もう満席かもしれないけど、もし、興味があればアタックしてください。

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2022/10/28

駅前に乱舞するアーバンムクドリ

たまたま夕刻に生駒駅前を歩くことがあったのだが。

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チュン、チュン。いやヂュン、ヂュユンといった鳴き声が響く。渦を巻くように駅の上空を飛び回る影。。いや影というより地上の照明が当たって夜空に白く映る。

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おそらくムクドリと思うが……なぜ、こんなに乱舞するのか、そもそも夕方になるとなぜ駅前に集まってくるのかわからない。とくに餌が多いようにも思えないし、餌を獲っているというより電線に停まってまったりしているかのよう。

今のところ、この鳥害は、糞を落とすぐらいだが、何かほかにもあるだろうか。まあ、うるさい、というのもアリだな。

しかし、ムクドリの群集は各地に確認されて、鳥害の発生が起きているのだから、よほどムクドリは生息数が増えたのではないかと想像する。
ムクドリが集合するのは駅前などに多いようだが、ほかの場所と何が違うの? 列車の発着の音は気にならないらしい。街灯に餌となる虫が集まってくるのではという推測も、ほかに似た場所はあるし。しかも夜がふけると姿を消すので、ねぐらはまた別にあるらしい。

きっと人が多いところを選んで集まり、そこで井戸端会議をしてからねぐらに帰るというルーティンができているのだろう。都会に適応した鳥、都会の方が快適に住める鳥もいるのか。

アーバンムクドリとの共生も考えないとな。

 

 

2022/10/27

「興福寺の木材の研究」のレベル

またまた小姑のよう、いじわるじいさんのように論評するが……。

先日の朝日新聞奈良県版に次のような記事が載った。ネットでも読めるから、紙面を丸ごと公開。

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興福寺中金堂 木材から見る 京都大院生の舟橋知生さん

京都大学大学院で興福寺の木造建築物を研究している、とあるから期待して読んだのだよ。私の知らない一面が描かれるのか……と。

が、中金堂を建てるのに、柱36本分のアフリカケヤキを使ったことに対して何の問題意識も感じていないのだ。それどころか「創建当初と同規模の木材」「重厚感のある」「耐久性や風格への配慮と意志」? そして「興福寺中金堂のDNA」だと? そのDNAとは、自寺院のためなら海外の原生林を破壊してもよいという遺伝子か。

必要な木材を供給できなかったことから国内の森林(森林資源の枯渇や保全)の状況がわかるとしながらも、その目はアフリカには向かなかったらしい。主にカメルーンの木材市場で購入したとされるが、おそらく近隣のアフリカ諸国から集まった大木だろう。当時のカメルーンを始めとする国々の政情は不安定で、とても合法とは確認できる状況ではなかったはずだ。それどころか違法伐採の温床だった。現在、アフリカケヤキは輸出禁止になっていることからも読み取れる。デューデリジェンスを行わないグレー木材を、合法だと輸入することへの疑問は持たなかったのか。アフリカの森林資源、原生自然を破壊することへの思いが記事からは読み取れない。

記事の中段には、ネパールの建築の背景にある自然を感じた話を持ち出しながら、アフリカの背景の自然は考えなかったらしい。ついでにいうと、使った木材はカナダのヒノキもある。カナダの森もどうなっているか調べたのだろうか。(昨日のエントリー参考)

森林破壊、とくに違法伐採を止めねばならないことは、すでに国際的合意である。サミットでも度々話し合われた課題なのだ。欧米では、こんな木は絶対に使えない。日本は、真っ当な違法伐採取締法制もなく、逆に世界中から違法木材を集めるほどになっている。そのことを知らなかったというのでは、研究としても記事としても失格。

そもそも日本の文化を引き継ぎたいというのなら、海外の木を使うことへの疑問を持たなかったのか。原木を見たらわかるが、赤茶けた木肌や木の臭いは国産材とはまったく違う。(逆に言えば、日本の文化への意識って、環境への観点がすぽっと抜け落ちているのか。)

これは研究者だけでなく、記者の問題でもある。想像力の欠如だ。それとも研究では触れているが、記事からは省いたのか。それならば、この記事はより失格だ。

もちっと頭を働かせて、木材を巡る世界的な潮流と、日本の建築史まで目配せしろや。

 

2022/10/26

「クローズアップ現代」で取り上げたバイオマス発電

24日のNHK「クローズアップ現代」で取り上げたのは、「そのエコ、本当ですか?」企業に正面から聞いてみると……

ようやく、こうしたテーマも扱うようになったという思いはあるが、ちょっと突っ込みたくなる面もあった。

紹介したのは、エコバックや紙ストロー、椰子の実洗剤などが中心だが、バイオマス発電も取り上げた。

日本のバイオマス発電の燃料は多くが海外から運ばれているとして、その輸送の環境負荷に加えて、カナダの伐採現場も紹介している。天然林を皆伐して木質ペレットを造っているというのだ。すべてペレットにするわけではないだろうと思いつつ凄まじい現場の写真を目にできた……。

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これは、私からするといまさらなのだが、よくぞ取り上げた、と思っている。ただしカナダだけでなく、むしろシェアトップなのはベトナムの木質ペレットである。そして、FSC認証を取っているのが売り物だったのだが、その内容の虚偽がばれて認証を剥奪されている。今後、日本の購入する発電所側も「森林認証受けてますから」と言い逃れできないはず。

そして、この番組では日本のバイオマス発電所に関しては、国内の間伐材を使っているところもあるとして、こちらはよいと言わんばかりの紹介の仕方をしている。

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だが、国内であっても、相当な距離を運んでおり、しかも山は燃料調達のために皆伐しているところ多数なのだ。本当に端材や林地残材で発電しようと思ったら、日本では2、3か所しか建設できないだろう。さらに輸送距離を50キロ圏内にしようと思ったら、ほぼ無理となる。
だいたい画面に映っている「間伐材」というのもやたら立派。これを燃料にするしかないと思うのも情けない。

これって、番組の最後で指摘する「グリーンウォッシュ」じゃない?

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2022/10/25

Y!ニュース「マツタケと4パーミル……」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「マツタケと4パーミル・イニシアティブ」を書きました。

前回は、「ネイチャー・ポジティブ」を紹介したのだが、案の定というか、全然ウケなかった。みんな環境問題の言葉は嫌い、というか興味ないのね。SDGsやカーボンニュートラルが流行ったのも政府やマスコミの莫大な広報があったからだし、同時に企業が取り組まねば世界的な貿易から置いてきぼりを食らうと感じたからだと睨んでいる。まあ、SDGsはすでに欧米では忘れられつつあるが……。

で、今度は4パーミル。(パーミルにはという記号があるらしい。)

これを伝えるには、どうしたらよいか。そう考えている際に思い浮かんだのがマツタケだった。マツタケ。みんな好きだからなあ(笑)。

それとタイトルも短めに。以前は、長い方がよいとされていたのだが、最近私は長いタイトルに鼻についてきた。そこで、あえて端的に二つの言葉を並べるだけ。これは、効果が出るか出ないかわからない。カタカナが続くのはよろしくないのだが。

本当は、マツタケの写真をドカンと載せることも考えたのだが、記事としては、枕の話題に近いのに強調するのは良心が傷んだ(笑)ワハハ
せめてマツタケの生える松林の土壌の写真ということで。本当は、もうちょっと映える絵があればよかったのだけど。

もはやコミュニケーション実験的である。アクセス数を稼ぐことは二の次。

これまでの経験で、地球環境の話題は、アクセス数が稼げないことはわかっている。林業の悪口を書いた方が伸びる(⌒ー⌒)。が、あえて私は、地球環境問題について吠え続けたいのだ。

 

2022/10/24

木製ジェット、木製ミサイル!?

小松市第2弾は、やっぱり航空プラザ。小松空港に敷設された航空博物館だ。ここ穴場。

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なかなかの逸品揃いだ。やはり自衛隊関係が多いが、旅客機も模型を中心にかなりある。(ちなみにこの日は、幾度もスクランブルでF15が発進していた。日本海上で何か不審飛行物体の侵入があったのだろうか。)

が、やっぱり感動したのは、これ。木造ジェット(F2支援戦闘機)と木製ミサイル。

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そうか、とうとう日本も木材が余っているから木材で飛行機を造りだしたんだな……。というわけでは、当然ない。

これはモックアップという、開発中に実物モデルと同じ外観のものを木材でつくるもの。そこで全体のバランスなどを調整する。自動車でもやるはず。粘土かもしれないが。しかし、木製で飛べたら、かつての英軍の名機モスキートみたいで面白いのだが。

さらに感動したのは、こちらの人力飛行機。

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これは1997年(平成9年)にお茶の水大学のサークルがつくったもので、国内で女子パイロットによる最長飛行記録を打ち立てたものだ。来た意味「ゼフィルス・ベータ」。パイロットの村岡ちひろさんは1004メートルを飛んだ。ちょうどNHKの朝ドラ「舞い上がれ」のモデルみたいな存在である。この記録を出して、すぐにサークルは解散したというのも、なんか素敵。(なお人力飛行の日本の女子初記録は119メートルで、1992年に堀琴乃さんが出している。こちらがモデルかもしれない。)

その機体をここでみられるなんて。

というわけで、飛行機を堪能したのであった。

 

2022/10/23

巨大重機の杜

石川県の小松市に来ている。で、駅前にいきなり現れるのは、巨大重機であった。

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露天で石炭を掘る無人の重機だという。日本じゃ使えねえ。

考えたら、コマツの創業の地なのだった。でも、移転しちゃった(>_<)。

そこで、代わりにつくったのが、「コマツの杜」。

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里山を再現している。田んぼもあるでよ。コマツは、やはり農業のイメージだからな。

やたら立派な駅前にのんびりできる空間なのであった。

 

2022/10/22

私も統一協会汚染?

連日、旧統一協会の問題が国会で追及され、マスコミで報道されている。

そこで国会議員の統一協会汚染が取り上げられている。それ自体は、大いにやったれ! と思っているが、とにかく多数の派生団体を抱えているだけに、議員もどの団体が統一協会と関係があるのかわかりにくく、気がついたら……というケースもあるようだ。まったくバックに統一協会を匂わさない名称の団体もあるから厄介だ。調べろ、と言われても、簡単に検索するだけでは、そんなに詳しく内幕を曝露したサイトに行き当たらない。誰か一覧つくって。

先日、たまたま古いメールを探して検索していたら、そのメールの前後に「世界日報」の文字があって、びっくり。おれも汚染されていたか?

読み返すと、世界日報の記者からインタビューの申し込みをされていた。受けたのは、昨年末から今年初旬の辺りのようだ。

内容は、拙著『獣害列島』について。ほとんど記憶にないのだが、電話だったかZoomだったか。

ということは、掲載紙の世界日報も送られているはず。と思って探してみたら、ありました。保存していたのは私のページのみなので、全体の紙面はわからないのだが、記事に思想的な面はなく、獣害問題の深刻さを伝えている。

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当時の私の認識では、世界日報は右翼系の新聞だと思っていたが、統一協会系とはまったく知らなかった。最近の報道で知ったのだ。

私としては『獣害列島』の宣伝になるなら、と受けたのである。

もともと私は、新聞でも雑誌でも媒体の性格はあまり選ばない。その媒体の読者層に何を届けるかを考える。

随分昔だが、「赤旗」に天皇陛下の素晴らしさを訴える記事を書きたい、さらに自民党機関紙で天皇制廃止論をぶち、聖教新聞に「宗教は麻薬だ」……と書けたら面白い。機関紙であってもマスコミの一員なら、多様な意見を届けるぐらいの鷹揚な態度を示すべきだ、と主張していた。できないだろうけど(笑)。

さて、教会員で『獣害列島』買った人いるかなあ。献金ばかりして、余計な本を買う金ないかもね。

 

2022/10/21

家の前のスギその後

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我が家の家ノ前のスギ。ここまで育った。

どうする?いつ伐る?

とりあえず、伐りたくない。どこまで伸ばすかねえ。

 

2022/10/20

想定復元・大極殿南門が完成

いつもながら平城宮跡を散歩してきた。

ちょうど建設中の大極殿南門がオープンになって近づけるように。大仏殿に継ぐ巨大木造建築の大極殿の周囲に建設されている楼閣の門である。それ自体が相当巨大。間口22・1メートル、高さ20メートル。2階建てに見えるが2階はない。二重門の入母屋造りである。

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ここでも直径80センチ級のヒノキの柱が結構使われている。見えるところで12本だが、内部にもあるのかどうか。一応、紀伊半島産だということだが、果たして。奈良の業者は全国から集めているからなあ。

それにしても、いつも「もう、これが最後」「もう大径木は尽きた」と言われるのだが、それなりに出てくる(笑)。案外、山主は自分の山に何本か大木を隠しているものらしく、それを拝み倒して伐らせてもらうんだ、と以前聞いたが。「平城宮復元のため」とか言われると、OKしてしまうのだろう。

ただ、こうして完成させた大極殿や南門、朱雀門など各種の建築物は、決して設計図が残っているわけなく、想定復元である。本物と言えるかどうか。私自身は、こうして過去の都の姿を再現しようとすることにも価値はあると思っている。それに建設を通して古代の技術の再現や継承にも役立つ。想定復元する研究を通して、新たな建築上の発見もあるだろう。それでも引っかかるのは、そうした復元に枯渇しかけている大木資源を費やすことだ。本物の修復や復元なら結構なんだが、想像なら、集成材でもいいんじゃない?と思うからだ。どうだろう。

ところで、バックに巨大な鉄骨ドームが見えるが、あれは足場である。屋根のようにかぶせて、クレーンなども設置して建設していた。次は横に移動させて、東西の楼門を建設するそうだ。これが最新工法なのだろう。

古代宮殿と巨大鉄ドーム、そのミスマッチが、なんだかサンダーバードの発進基地みたいで、カッコいい。

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2022/10/19

「大人の……」居場所

第4回目のコロナワクチンを打ってきた。もうオシマイの雰囲気も漂っているが、私はワクチンを完璧に信用しているし、まったく副反応も出ないし、そもそも全国各地を動き回るためには欠かせないのだ。先日の岡山でも、会った人から後で「熱が出ました。陽性になりました」という連絡をもらったのだが、私はまったく何もなし。まあ、潜伏期からして、私には感染しなかったのだと思うが。

ともあれ、駅前に出たので、寄りたかったのが「大人のオムライス」の店。

このごろ、生駒駅前には新しい店が次々と誕生している。コロナ禍で潰れるところは潰れて新陳代謝したのかもしれない。たとえば駅から徒歩1分の所に野外カフェがある。建築現場のようなバラックの屋根はあるが、風スースー。ここでバーベキューもできる。私は焚き火カフェにするよう進言しておいた。ほかにもモンブラン専門店とか、古民家カフェとか。

さて、今回私が目をつけたのは、「大人のオムライス」の看板である。(本当の店名は、もっとフランス料理店ぽい。ミシェランにも載るような店で修行した修業したシェフだそうである。)ちょっと歩くが、間口が小さくて隠れ家的。

男一人でオムライスの店に入るのは、何か小恥ずかしいのだが、「大人の」が付いているので、何か許されるような気がする(^^;)。ワクチンを打った自分へのご褒美で食べてみようと思ったのである。

が、なんと予約で満員 (゚o゚;) 。まあ、カウンターだけの小さな店なのだが……。2時間近くも待たねばならないので、パス。

結局、ほかの店に入った。そちらは肉料理の専門店であって、次は夜行くべきかな。

それはともかく、ふと思いついた。「大人の……」は男客を呼び寄せるぞ。

NHKの朝ドラで「舞い上がれ」が始まっている。舞台の東大阪は、私の生まれ故郷だし、今日の放送では、生駒山上遊園地が登場。飛行塔に乗っているではないか。それがツイッターのトレンド入りしている。また登って行こう。一時は毎日のように登っていたのだ。

この遊園地、子ども向きに特化しているのだが、私は、この飛行塔に乗りたいのだ。しかし、男一人では乗る勇気がない。何人か一緒に乗らないかと声をかけたが、逃げられている(-_-;)。飛行塔は、スカイツリーより高いのだぞ。戦前からあるのだぞ。魅力満点ではないか。

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いっそのこと「大人の遊園地」という看板を掲げてくれないか。すると、乗れる気がする。

そう言えば、アスレチックというと、子どもの遊技場と思われかねない。大人は子どもに付き添いに入るものだ。しかし、「フォレストアドベンチャー」「冒険の森」という施設にすると、高さ5メートル、10メートルの木の上で行うアスレチックとなり、安全装置つきの大人向きレジャーになる。むしろ子どもにはきつい。

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ここも「大人のアスレチック」とすればよいのだ。実際、客は大人ばかりらしく、入場料もお高くなる。

これからは男も入りやすくするために「大人の……」をつけてくれないか。メイドカフェとか玩具屋ばかりじゃなくて。

2022/10/18

琉球新報に『フィンランド 虚像の森』書評

16日の琉球新報の書評欄に、『フィンランド 虚像の森』が取り上げられました。

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これは共同通信の配信のようなので、ほかにも全国の新聞に掲載されている……はず。と信じたい(^^;)。

ありがとうございます。

フィンランドの歩みは「日本が、将来的に必ず踏むであろう轍である」とある。

これって、皮肉かも。フィンランドは林業的には成功した。機械化も、DX林業も現在進行中。だからこそ、陥った罠だと思うのだ。林業が儲かるから、もっともっとと木材生産を増やした。その結果が本書だ。

日本の林業は、成功していない。にもかかわらず、(フィンランドなど先進林業を真似ようとしているためか)同じ轍を踏もうとしているのだ。

形だけの機械化で、形だけの木材の大量生産をめざし、取ってつけたようなICTを導入してスマート林業だと名乗る。儲からないけど。

評にあるように、必要なのは「成功者の失敗から何を学ぶか」なのだ。そして、これは林業だけでなく、すべての産業、社会、政治……なのだ。

わかってる?

2022/10/17

Y!ニュース「次はネイチャーポジティブ…」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「知ってる? 次はネイチャーポジティブ経済だ!」を執筆しました。

このところ世界的に生物多様性に関する動きは激しいことを感じていたが、なかなか内容は難しい。というか、ウケないだろうなと思わざるを得なかった。だからブログには時折触れてはいたが、Yahoo!ニュースに書いても注目されないだろうと意欲がわかなかった。ブログのタイトルも、どこか投げやり(笑)。

ほとんど知られていない国際的な「自然への誓約」

全然わからんけど「自然関連財務開示タスクフォース」

生物多様性で税制優遇。新たなビジネスチャンス?

ただ、ネイチャー・ポジティブという言葉が出てきたことで、ちょっと語感がいいから記憶に残るのではないか、SDGsとか、カーボンニュートラルとか、サーキュラーエコノミーとかよりピンと来る。カッコいい言葉ありきだよ、それに生物多様性条約締結国会議ももうすぐだし。とまあ、そう思い出したのである。さらにYahoo!ニュース読者にウケなくてもいいか、とまたまた投げやり(^^;)に考える。とにかく、12月の会議の前に世に示すことが大切なのだよ、と。

というわけで、記事にしたのだけど、さてどうかな? ウケるかな?

それに、今知って使っておくと、なんだか世間に先んじた気にならない?

2022/10/16

爪楊枝ジャーナリストへの道

このところ、意外なところから意外な依頼があるのだが……。

その一つにBSテレ東のビジネス系特番「Eマンデー」からの取材依頼がある。一応紹介しておくと、この10月から始まった番組で、毎週月曜夜10時からの60分放送。テーマは「経済+エンタメ」だそうで、さまざまな「ギョーカイ」の話題を紹介する「ギョーカイジャーナリスト!マル秘スクープ」というコーナーを考えていると。マニアックな業界を取り上げたいらしいのだが、考えたのが「マッチ」と「つまようじ」

ところがマニアックすぎて、マッチ業界とか、つまようじ業界なんて、そんな業界ジャーナリストはいない(笑)。

そんでもって、私にお鉢が回ってきたわけだ。木材つながりで、なんとかなりません? ということで。

こちらとしては、まんざら知らないわけではないので、どんな企画か、話を聞いてアイデアでも提供してやるか、と応じた。

ところがZoomでつながると、もはや企画会議ではなく、取材を進めていて、それに対するコメントがほしいということになった。なんだ、ようするに出演しろってか?

せっかくマッチ棒のために植樹する樹木とか、つまようじの歴史や作り方のウンチクを紹介してやろうと思ったのに。マッチ棒に関する新島襄と八重にまつわるエピソードとか、農家の副業で始まった日本のつまようじづくりがいかに進化したかとか。ちなみに、私は『割り箸はもったいない?』を執筆する際に、つまようじに関しても執筆していたのである。ただ、最終的に本からは省いて掲載しなかった。

それでも、なんだかんだとコメントしちゃうわけよ(笑)。おれって、引き出し多すぎ\(^o^)/。その場でZoom収録となったのである。

実際の放送は月末とか言っていたから、まだ放送していないのだろうな。BSで、テレ東となると、番組自体がマニアック。

ところで、古本市で見つけた本。

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遅すぎる……というか、いまさら必要ないのだけど、つまようじについて勉強しておこう。昨日の経験から椅子ジャーナリストは諦めたけど、機会があれば爪楊枝ジャーナリスト、そしてマッチ棒ジャーナリストになる!

2022/10/15

「きょうと椅子」展

きょうと椅子」展に行ってきた。

木工家が作る椅子の展示会。と言っても、見本市的ではなく、むしろデザイン展。それも座り心地を競うというよりは発想勝負。別に競わないけど。

なかなかぶっ飛んだ?椅子もあり、楽しめる。そしてストーリーが描ける。

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これは元宮大工が作った一刀彫のスツール。重ねて接着したのではないのだよ。

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こちらは、森林組合発注のギリギリまでコストを削ったベンチ。これがすごいのは、実は一枚の板からできていること。切断も最低限。無理難題によくぞ応えた(笑)。

ほか、グリーンウッドワーク、つまり生木で作られたり、裏山のコナラで作ったり、そもそも座ることを拒否ってる?とか思わせるものまで。

意外だったのは、全体に国産材それもスギ、ヒノキを使ったものが多いこと。これは世相だろうか。

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椅子評論家(^_^;)の西川栄明さんと作者とのギャラリートーク。

意外と知らない椅子のこと。勉強になったわ。

2022/10/14

庭園の里山化と小松市講演

岡山の後楽園で稲穂を見た。

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茶畑もあった。ちゃんと収穫作業をするそうである。もっとも小学生によるイベントとして実施するらしい。この手の元大名庭園としては、なかなか里山的である。

そう言えば、明治神宮にも水田があるのをご存じか。取材に行く機会を狙っていたのだが、コロナ禍に突入して忘れられたが(笑)。
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こちらは神に備える神饌田という位置づけだ。元からあったのではなく、近年作られたと聞いた。ただし、立入禁止区域なので、知る人は少ない。この写真も望遠で撮ったものである。入ってないよ!

庭園や神社境内を里山にしてしまうというのは、日本人の緑地観と関わるのかもしれない。

さて、来週23日は、石川県の小松市で里山に関する講演会に招かれた。なんでも、木場潟公園のボランティア養成講座なんだそうだ。無料だが、事前申込が必要というが、お好みでどうぞ。そんなに殺到しないだろうに……そもそも、私を呼んで大丈夫か?(⌒ー⌒)。

 

2022/10/13

「東大卒女子が林業」の記事バリューは?

こんな記事がYahoo!ニュースに流れ、コメントを求められたので、さらさらと一筆。

29歳で“きこり”になった東大卒女性「運命的な仕事につけた」

元は「CHANTO web」という雑誌?ネット記事のようだが、ようするにこの記事の要点は、「東大卒」「女子」が林業界に入ったよ、というもの。そのまま(笑)。

いまさら言うまでもないと思うが、まだまだ「林業」にも「女子」にもバイアスがかかっているようだ。

ちなみに20年以上前になるかと思うが、和歌山県の龍神村森林組合に女性が入った(たしか東京農大大学院卒)ことがあって、取材に行ったこともあるのだが、彼女は殺到する取材に辟易している様子がありありで、申し訳ないことした(笑)。笑っちゃイカン。

当時は「大卒・大学院卒」で、「女子」で、「地縁のない」ところの森林組合に入った、というのが記事の要点だった。

たしか、その前に静岡県龍山村森林組合に、地縁のない女性が勤めたことがあって、それが、この手の記事の嚆矢だと思う。

もっとも女性自体は戦前から山仕事をしていたわけだし、結局は学歴とか地縁・血縁のない人が山村に移り住んでまで林業やるか? という点にニュースバリューがあったのだろう。それが「緑の雇用」事業などもあって、地縁のなさは珍しくなくなった。女子も、今では全国にいる。林業女子会なる不思議な組織も全国展開。結局、今回は「東大卒」という点がバリューとなる。まあ、東大卒の林野庁職員はいるし、それが辞めて現場に入った(入れたのか、はっきり記憶がない)というケースもあるようだが……。
だいたい本記事の主役の彼女が記事になるのも何度目か。私が目にしただけでも相当な回数になる。かつて私がした「申し訳ないこと」を繰り返している気がする。

というわけで、私のコメントは、そんな世間的なバリューには触れずに林業現場職の現状と雇用の問題点を指摘する、きわめて真正面からおとなしく切り込んで(^^;)書いたのである。なお、この記事の最後に、彼女は結婚して現場から離れたとある。それなら、いよいよバリューは何か?と首をかしげるのだが……。もしかして「運命的な仕事」とは何か、という哲学的記事か?

まあ、記事を書いたライターは、林業界の事情には明るくないということか。

 

 

2022/10/12

化石学者の目が欲しい

これ、我が家にある化石。アンモナイトだ。

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ティモール島、多分西ティモールで採れたもの。私はもらったので、詳しい産地は知らない。

まあ、普通はこんな石があっても見逃すし、どうも化石っぽいと思っても、それが何の種類かまではわからない。ほんの小さな断片にすぎない。でも、数センチの欠片から種類を割り出し、地質を見て年代を割り出し、その生活活動まで推測するのが化石の世界だ。

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通常、現代の動植物を同定するには、微に入り細に入り観察して、歯がないとわからん、足先がないとわからんよ、やっぱり解剖しないと無理という。植物でも葉がほしい、雌しべのところをよく見せてほしい、花はないのか、と条件をつける。
まあ、それが当たり前ではあるのだが、化石学者は断片でも細かな特徴を読み解き、過去のデータと突き合わせ、なんとかかんとか答を導き出す。もちろん、たまには外れてトンデモな姿を想定することもあるが……。

そういや、最近の恐竜は歩き方も昔と違って、尻尾を上げて走ったとか体型を前かがみにしたとか変わってきた。さらに皮膚も違って、羽毛に覆われていた可能性も出てきた。そのうち色もわかるかも?いわば推理小説で、名探偵が誰も気付かない小さな点から真犯人を割り出すような作業である。たまには犯人を間違うかもしれないが。

まあ、そんな鑑定結果を間違えてもよいのだ。徐々に研究が進んで訂正されるから。現時点での可能な限りの読み解きが面白い。私は、そんな目がほしい。十分な情報を得られなくても、今ある限りからいかに事実に迫った想像をできるか。

もちろん、私がほしいのは取材における洞察力である。わずかに見聞きしたことから、いかに全体の事実に迫れるか。

記者としては、取材をして事実を集める、ジャーナリストは、そこから読み取れる全体像を語る。もちろん取材を多く積み重ねることで、多くの情報を得るのはよいことだ。しかし、洞察力はその上にかかってくる。大量の取材をしても、そこから読み取る能力がかけていると、スカタンの記事を書くだろう。いくら100の化石があっても、描き出したのが恐竜なのか古代ウシなのか、読み取れないと失格だ。
逆に言えば、断片的な情報だけでも、背後に広がる壮大な世界観を把握していれば、さほど大きく事実から外れない推定はできる。

そこが動植物の分類と化石の鑑定との差かもしれない。

で、何が言いたいかというと、若い頃の取材力を失っても、洞察力で頑張れないか、という言い訳というか嘆きなんだけどね(^^;)。

 

2022/10/11

エネルギーから農業を見ると「そのとき、日本は何人養える?」

『そのとき、日本は何人養える?』(篠原信著 家の光協会)を読む。

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「そのとき」というのは、石油の輸入が止まるとき、と解釈してよいだろうが、基本は現代の農業をエネルギーから見た成り立ちを分析した本である。それは、大きく言えば人類の人口を養っているのは何かを読み解くと言えなくもない。というと、堅苦しいが、極めて平易で読みやすい。

たとえば国内の農産物をカロリーで表すと、年間51兆9000億キロカロリー。そのために使う化石燃料は145兆キロカロリーという計算を出している。完全に赤字である。帯文に「石油が止まると3000万人」(細かな条件、時差や誤差は省く。)とあるが、これはかなり無理した数字(江戸時代なみの耕作と生活レベル)なので、現代の日本人はそんなに生き残れないだろう。

【目次】
はじめに
●第1章 日本は何人養える?
●第2章 飢餓はなぜ起きる?
【コラム】被災地支援はどうあるべきか?
●第3章 大規模農業はすべてを解決するのか?
●第4章 どうして石油が食料生産に関係するのか?
【コラム】運輸エネルギーをまかなえたとして、雇用をどうする?
●第5章 混迷する世界と食料安全保障
おわりに

一部に食糧の根幹である米や小麦といった穀物の価格は安くて、副食といえる野菜の方が高く売れる経済構造とかも触れている。が、重要なのは、現在の農業は機械化された耕作と化学肥料で成り立っていることだろう。それらは石油なしに動かないし製造できない。では有機農業ならよいかというと、実は有機肥料の多くは石油がなければ作れないという現実にぶつかる。また堆肥の元になる糞尿や生ゴミも輸入餌や輸入食品なしには圧倒的に量が足りない。

私も、かつて有機肥料に関して調べたことがあって、その構造には気付いていた。だいたい、有機肥料そのものが輸入品が多いのだ。魚粉とか骨粉、海藻、油粕、そして落ち葉まで輸入している。その物資輸送に石油を使っている事実に目をつぶってはいけない。ついでにいうと、海外から持ち込めば微生物レベルの外来種も入ってくることになる。それが作物の病原菌になることも有り得る。いや、いつか人類にも感染するかもしれない。
その点は拙著『虚構の森』でも、ウルシノキの病気を例に植物のパンデミックを紹介している。

私が注目したのは、再生可能エネルギーのエネルギー密度の問題。太陽光も風力も、極めてエネルギー密度が低く、そこで生み出す電気を貯める蓄電池の性能も、石油に敵わない。単純に比較したら、リチウム電池はガソリンの5・6%だという。

そしてバイオマス発電でも、日本の森の年間成長量1億立方メートルを全部費やすと、化石燃料の6・6日分。全森林を燃料にしても、0・9年分にしかならない。

こうしたエネルギーの視点から林業を見てもよいかもしれない。絶対に赤字だから(笑)。木材使うよりプラスチック使う方が気候変動を防ぐかもよ。

2022/10/10

ちんどん通信社から振り返る初心記事

大阪の古本市に行ってきた。

折り合い悪く、雨。まあそれでもテントの中で古本を漁っていたわけだが、そこにちんどん屋が登場した。

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女性三人組のちんどん通信社だ。雨の中、古本市を宣伝するために練り歩き口上を謳い上げる。傘を差しながらとはご苦労さん。盛り上がらないけど仕方ないなあ……(´Д`)。頑張ってほしい。声をかけようかと思ったが、私は私で本漁りに忙しかった。

それで思い出した。私は、この業界(マスコミ)に入って新人のときにちんどん屋の林幸治郎さんを取材している。その林さんが設立したのがちんどん通信社だった。まだ職に就いて1年経っていないときに行ったインタビュー記事は、結構自信のある出来だった。そこで、その記事を探してみた。

リクルートブックの一冊に掲載されていた。林さんは立命館大卒でちんどん屋家業を始めたので、学士ちんどん屋として注目されたのだ。それこそ就職の道を探るリクルートブックに合っていたのかもしれない。

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読み返して、傑作だ、と感嘆\(^o^)/。

おれって、新人の頃からこんなすごい文章書いていたのか(笑)。まあ、今なら使わない表現や言い回しなどはあるが、記事としてはなかなかの出来であることに自信を深める。いやあ、自分で自分を褒めるのは楽しいなあ。

この記事の時は「青空総合宣伝社」という会社に勤めてちんどん屋をやっている。その後、独立してちんどん屋を専門に行う会社を興したのは知っていた。たしか、幾度かイベントで顔を合わしていたはずだ。私より年上だから、今は社員に任せている面もあるのだろう。女性ばかりの組もつくるようになったか。「ちんどん通信社」のHPを見ると、社員は20人以上いるし、海外公演も馬鹿にならない回数をこなしている。史上最高のちんどん屋!と書いてある。

思えば、取材した1980年代はちんどん屋が絶滅寸前だった。年寄りばかりになり、仕事も減っていた頃。そこに若手が参入して大きなムーブメントを起こした。今や全国にちんどん屋という宣伝技法はひろがり根付いている。彼も本を何冊か書いているようだ。

久しぶりに出会ったちんどん屋から昔の記憶を掘り起こすのは、年をとった気がする初心に還るチャンスかもしれない。当時の取材力を取り戻そう。

ちなみに私の本漁りの方は、そんなに大きな収穫はなかったが、何かに使えそうな、そして楽しめそうな本をそこそこ買い込む。実は、来週も古本市があるんだよなあ。

 

 

2022/10/09

復元城巡りの旅

先の旅は、実は城巡りでもあった。ただし復元したものばかり。

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広島・福山城。実は今年が築城400年ということで、大規模リニューアルオープンしたばかり。戦前は国宝だったのだが、1945年の大空襲で焼けてしまい、戦後はコンクリート造りで再築城した。しかし、かなりいい加減というか、過去の城から離れた姿をしていたのだ、

それを復元にもどしたというのだが……実は福山城博物館になっていて、入って思うのは「お城のテーマパークか」ということ。徳川四天王の展示のほか、映像やら射的やらロボット馬乗りやら……。しかも1階は入場スペースが石垣を隠しているし、天守の最上階には展望台となるベランダ! が周囲を取り囲んでいるし。まあ、元がコンクリート造りのままなんだよな。

次に訪れたのが、鬼ノ城。

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実は岡山には古代の山城跡が見つかっている。その正体は明確ではないが、白村江の戦いで破れた大和王権が、新羅の日本侵攻に備えて防御のために築城したと伝わるもの。つまり約1400年前のものだ。

こちらも復元であるが、発見された石塁や土塁、そして版築などを再現して、雰囲気がある。こちらの方が過去の姿に関する資料は少ない(ほとんどない)にも関わらず、本物ぽく見えるし迫力がある。

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時間がなかったので、全域を回れなかったのが残念。しかし、山全体を取り囲んでいるので、かなり広い。

ちなみに大和防衛用に九州から中国四国地方にたくさんつくったが、最後の防衛拠点が生駒山にある高安城である。痕跡は倉庫跡などわずかにしか残っていないが、古代山城のモデルを、この鬼ノ城に求めるなら、おそらく規模は生駒山全域になるのではないか。そう思うと、改めて高安城を見直したくなる。

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そして最後が烏城こと岡山城。もっとも、11月までリニューアル中で中には入れなかった。まあ、以前入って登っているからよいのだが、真っ黒な城も見た目はよろしい。さて、中はどうなることか。

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日本全国に多くの城が観光対象になっているが、そもそも現在も築城時の姿を残しているのは、たしか12くらいのはず。そのほかは、ほとんど復元なのだが、それも往時の姿を忠実に再現しているものは数少なく、なかにはなかったはずの天守閣をつくり、屋根の形も「かっこよく」するため勝手にでっち上げたりと、かなりいい加減。加えて観光施設として展望台やらエレベーターをつけたり、内部もパビリオン化している。コンクリート造りそのものを絶対ダメとは言わないが、歴史的価値ゼロのものも多い。

城を地域のシンボルに見立てて、観光拠点にしたがるケースが多いが、その結果が、テーマパークだと私は情けなく感じてしまうよ。

実は福山なら「草戸千軒」という川の中州にあった港町の遺跡があって、その復元も博物館で行われている。こうした中世の町並みを実地に規模で復元した方がよほど迫力あって楽しめると思える。

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城に頼る町おこしは、よほど気合を入れないと恥ずかしいし、そろそろ頭打ちではないかな。

 

2022/10/08

倉敷・洋館の中の和室

気がつけば3連休らしい。私は……一昨日まで3日間、旅に出ていたからもういいや(^^;)。むしろ溜まっている仕事を片づけねば。

訪れた一つが倉敷なのだが、この美観地区は、倉敷紡績を中心とした巨大紡績基地の跡地を利用した街。そこにはアイビースクエアを代表とする洋館が並んでいる。そして大原美術館。

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まあ、ここに行くために泊まったようなものなのだが……3度目である。が、お目当ての絵は展示されていなかった……(TОT)。

そんな街でも、よくよく見れば、明治時代の和館が多く並ぶ。むしろ明治時代は数寄屋建築など日本の建築の粋が完成した時期と言われているのだよ。

めについたのは、こんな板塀と扉。

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この扉、よくよく確認したが、幅1mを超す。しかも芯を通っていないので、元の丸太は直径1・5m級だろう。この戸だけほしい。

そして、肝心の大原美術館だが、その中には本館から続きの巨大座敷があった。

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そして枯山水の庭。そんなところに目を向けてしまう……。病気だ。

2022/10/07

止まらない?平群町メガソーラー急展開

昨年の8月にアップしたYahoo!ニュース、奈良県が止めたメガソーラー計画の現場から見えてきたもの 

が、急にツイッターのリツイートが増えだした。もともと長く反響は続いているが、こここのところ激しく伸びている。
何かあったのか、と考えてみるに、どうやら地元平群町の町長選挙に「メガソーラーを考える会」の事務局長・須藤啓二氏が立候補を宣言したことに触発されたのではないかと気付いた。

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このメガソーラー計画、実は終わっていない。今も蠢いている。ちょっと報告しておきたい。

というのも、記事にもあるように、メガソーラー計画は奈良県がストップをかけて建設ガイドラインも設けたことから、ほとんど中止に追い込めたと思えていた。いやいやそう甘くはないぞ、この業界は魑魅魍魎が跋扈している……と思いつつも、かなり中止が濃厚のように感じていた。水路勾配の嘘を簡単に適正値にできるわけない……。

しかし、現実は開発業者側の猛烈な巻き返しが始まっていたのである。そもそも応急の調整池(土砂の流出を防止するもの)の工事さえ、まだ始まっていない。なんだかんだと動かない。業者はできる限り簡単で安上がりにしたいらしいのである。それどころか本工事、つまり盛り土とソーラーパネルの設置工事を再開したいという声も聞こえる。

そして県も揺れ動きつつある。実質的な事業主はエバーストリーム・キャピタルマネジメントというアメリカ投資会社で、実は各地でトラブルをものともせずに事業を展開している。手練手管を持っているようだ。すでに数億円も費やしている事業、そんなに簡単には諦めない。
水路勾配の偽装をいかにクリアさせるつもりなのか詳しい手口は隠されているが、県の停止命令を引っくり返すつもりのようだ。おそらく幾十もの違反行為のうち、いくつかだけ改善して、それで乗り切るつもりではないか。そして県自体も、腰砕けになりかけている様子が伝わってくる。

ある時期まで、県は本気で中止させるつもりで裁判の準備までしていたのは間違いないのだが、それを諦めさせようとするのだから、よほど大きな力が動いたのに違いない。外資なら裁判闘争も辞さないし、おそらく国も強烈な圧力をかけてきたのだろう。脱炭素の数値目標を達成したい霞が関か、それとも外資の意を受けた某政治家か。きな臭い。
おかげで一時は止めるつもりだったのに、突如推進させられる県職員も可哀相。

それに対して、確実なストップをかけようとすると、地元の基礎自治体である平群町がはっきり反対の意志を示さないといけない。現状は、ほぼ賛成の日和見町政だが、そんな折の11月に町長選挙があるのだ。現職は引退だそうで、新人の争いになる。考える会が、反対派の候補を探していたのは知っていたが、受ける人物が見つからないらしい。とうとう事務局長が立候補を決めたというわけだろう。

さて、どう転ぶか。実は計画を中止に追い込めば済むのではなく、すでに伐採された30㌶ほどの山林跡地の後始末もかかっている。いまだに禿山のままなのだ。
奈良県には、ほかの地域にもメガソーラー計画が起きている。その進展にも影響するだろう。さらに全国に波及しかねない。(だから国も止められたくないのかもしれない。)

それにしても拙記事には、「よくぞ止めた」「奈良県すごい」「荒井知事、よくやった」の声が殺到していた。ここで日和ったら、どんな罵詈雑言を浴びせられるか……。そちらの方がイメージダウンの損害が大きいように思う。アクセスは30万を越えるのだよ。

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この写真を見ると、似たような景色を全国で見かけるよ。林業の皆伐現場だけどね。。。

 

追記・新聞報道によると、平群町の町長選挙に現職が立候補する模様。引退すると聞いていたのだが、(メガソーラー賛成派の)候補者が見つからなかったようね。もっとも現町長が推進派というわけではなく、単に惰性で許認可してしまって、大騒動になったという様子だが。いまさら反対できない立場で、賛成派に説得されて立候補に至ったのではないか。

 

2022/10/06

お土産は花束

広島~岡山の駆け足旅行から帰還。全行程を自家用車を走らせながらだったので、かなり堪えた……。

その代わり、かなりアチコチに足を伸ばした。今日は、倉敷の大原美術館に後楽園。そして烏城こと岡山城。そんな旅の最大のお土産を披露しよう。

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訪れた某高校で生徒代表から手渡しされた花束。さっそく、これをモデルに静物画を……とはならない(^^;)。

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大原美術館も、堪能した。3度目だけど、随分展示は変わったと思う。ただ目的としたムンクの絵は見られなかった……。

2022/10/05

歴史的景観の活かし方

実は旅に出ている。

広島の福山と、岡山の倉敷。

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カフェの窓から見える福山城。今年築城400年でリニューアルしたばかり。その中身は徳川四天王を前面に出す。

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こちらは、夕暮れの倉敷美観地区のお堀端。明治の文明開化風情だ。

どちらも歴史的景観を売り物にしているのだが、テイストは真逆。それは街づくりのベクトルの違いでもある。

さて、明日は大原美術館だな。

2022/10/04

釘止め集成材NLTの採用

先日の次世代森林産業展でDLTを見て、私は気に入ったことを記事にした。

次世代森林産業のベクトルはローテク・ローコストかも 

DLTは、ラミナを木製ダボで止めて張り合わせた商品だが、こんなニュースが流れた。

集成材「NLT」を床に大量採用、東京芸大5階建て施設の現場公開 

NLT(Nail-Laminated Timber)を使っているのだそう。。Nilは釘のこと。釘集成材というわけだ。東京芸大、新しいものに飛びついたか。

これも情報としては知っていたのだが、実物を見たことがない。どんなものか。こんなサイトで説明しているが、イマイチ実感がわかない。
またDLTもしくはCLTと比べて、どんな特徴があるのだろうか。接着剤を使っていないことは間違いないが、金属である釘を使うとどうなんだろう。錆びることで膨張して接着力は強くなるのは想像できるが。

記事には「利用しているNLTは木製作工場でビス打ちしたもので、それを現場に搬入している。床に敷設後、NLTを固定するため、NLT同士にビスの斜め打ちをしている。」とある。かなりの本数打ち込むようだ。

いろいろ新たな建材は登場しているのに、肝心の使用している現場がわからないね。

 

ちなみに私がもう一つ興味を持っているのは、超厚物合板。ベニヤ板を張り合わせる合板だが、厚さが10センチ~20センチあるらしい。だから、構造用パネルと同じように使える。マスティンバーと呼ぶが、これはCLTを始め分厚い集成材みんなを指す。

さて、どう使い分ける? しかし、それぞれ出回ったら建築現場も迷うし、量が出なくなる。設備投資が大きい製品は、経営的に厳しいだろう。

2022/10/03

伝統工芸支える?御籠り漆器

我が家の物置やら食器棚の奥やらを掃除していて、次々と見つかる食の什器類。

その多くが漆塗りであった。

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箱がボロボロというか埃まみれで、もう要らないと出したのだが、陶器のほか、やたらトレーが多い。丸盆や長手盆。木ばかりでなく竹工芸品も出てくる。大きな碗は、手捏ね碗とあるが、これでウドンでも捏ねるのだろうか。会津塗りのほか、産地はわからないがケヤキ製の漆器もある。竹製漆器はどこか。

なぜ、こんなにあるのか。ほとんど使った様子がない。そもそも普段使っているお盆、トレーもあって、そちらも木製漆器があるから、一体何枚あるのか。そして、なぜあるのか。

おそらく祝儀などの貰い物だろう。結構な価格をするもので、たいして使うよう用事もないのに、わざわざ購入するわけない。何らかの祝品と返礼などでもらったものの使わず直し込まれていたのだろう。

実は、今どきの漆器などは、多くがそうした贈答品なのではないか。日常品にはなりにくい。お椀だって、普段遣いはプラスチック、あるいはウレタン塗装のものを使う。本物の漆器を日常に使って傷ついたらどうするの! いや腕のある職人の作を気軽に使うのは恐れ多い? 
かといってお客様を迎えたときに物置に走って取り出して、埃を払って提供する……という手間はかけない。そもそも存在を忘れてる。そんな品を「御籠りさん」「御籠り什器」と呼ぼう。

おかげで使われなくても一定の需要となった。それが工芸品の生産の結構なシェアを占めている気がする。

しかし、今やそうした贈答の習慣も薄れつつある。結婚祝いなどでも家電の方が喜ばれるし、カタログでプレゼントすることも増えた。カタログで漆塗りトレーなんて選ぶ人は少ないだろう。

無駄を廃するのは悪いことではないが、伝統工芸が廃れる一因かもしれない。使ってナンボというのが私の気持ちだが、高価ゆえ使わなくなるのだな。もう少しハイカジュアルな分野を切り開けないか。高級感があって心地よいけど、御籠りさせることなく日常に使う、価格も多少は高いが出せる範囲……という工芸レベルを生み出さないと、伝統の技を発揮する場も消えてしまうよ。

 

2022/10/02

木材自給率がダウン!その裏事情を読む

昨年度の木材需給表が公開されていた。

それによると2021年の木材自給率は41.1%。前年と比較すると0.7ポイント低下した。つまり伸び調子だった自給率がついに頭打ち?

ただ建築用材等の自給率は48.0%で前年より0.8ポイント上昇する一方で、非建築用材等の自給率は35.5%で前年と2.0ポイント落ちている。

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自給率だけでなく、木材量を数字で見ると、2021年の木材の総需要量は8213万2000立方メートル。前年より769万3000立方メートル(10.3%)増加している。その中身は、用材が575万立方メートル(9.4%)、燃料材が193万9000立方メートル(15.1%)増加。また輸出量は325万1000立方メートルで、前年から24万2000立方メートル(8.0%)増加した。

そして国内の林業を計る指標は国内生産量だが、2021年は3372万3000立方メートル。前年より257万4000立方メートル(8.3%)増加。12年連続で増加し続けていた。一方で輸入量は、4840万9000立方メートル。前年より511万9000立方メートル(11.8%)増加。うち用材が360万3000立方メートル(9.1%)、燃料材が151万6000立方メートル(39.1%)増加である。

こうした数字をどのように読み取るかは、皆さん、じっくり考えてください\(^o^)/。

そもそも前年、つまり2020年がコロナ禍もあって需要が激減していたわけだ。だから需要量そのものは2019年と同水準にもどっただけと言える。20年の木材自給率は、需要が減ったのに供給が減らなかったから伸びたのだろう。今回落ちたのは、ある意味正常。

私は、需要量は経済動向がそのまま反映されて、減ったり増えた(元にもどった)りしているなあ、と感じた。一方で生産量は変わらず増え続けている。こちらの方が異常じゃない?というか、需要に対応していないのは、経営的には危ない。

さて25年に木材自給率50%は達成できるかな?

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今後、木材需要はわずかに伸びる程度だが、国産材利用量は格段に増える、という予測を出しているね。とくに製材が伸びるのだと。
勇気ある予想だ(笑)。

 

2022/10/01

「土倉」というワイン

驚くべき話。

「土倉」というワインがある! アメリカ・カリフォルニアのナパバレーで醸造された有機栽培のブドウによる赤ワインである。ワイナリーは、MATERRA。

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ちょっとラベルのところを拡大すると……。

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読めるだろうか。漢字で「土倉」と浮き彫りになっている。実は、白ワインには「森閑」、ロゼには「よしの」と命名されている。(日本語シリーズ。)

驚くのは、これだけではない。

ワイナリー「MATERRA」は、キューナット・ファミリーの経営なのだが、実は当主ブライアンの妻は、土倉家の末裔。正確にいうと、土倉庄三郎の長男鶴松の子、安生の娘・美紀である。安生は養子に出て小幡姓になったが、娘がアメリカに渡っていた。アメリカ人は、ルーツ探しが好きだが、妻のルーツをたどって川上村の土倉家に行き着き、その名を残すためにワインに「土倉」と命名したのである。

土倉家の末裔は、各地に広がっていることは感じていたが、とうとう海外に。そこには波瀾万丈の歴史ストーリーを抱えていた。もはやトーマス・マンの長編『ブッデンブローク家の人々』、日本版なら北杜夫の『楡家の人々』なみの大河ドラマである。

実は、川上村で10月29日に催される「ガストロノミー」に出展されるらしい。もう満員御礼だけど。私も所用があるので参加できないが、味わえる人もいるだろう。

ちなみに、私はデザートワイン「AMABIE」をいただいた。

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名前がAMABIE 、あまびえだよ……。ラベルを拡大すると。

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これ、あまびえのイラスト。日本の抗コロナ・キャラクターも世界的になったもんだ。。。(^o^)

ただし、貴腐ワインのように材料費がかかりすぎて、市販できない代物らしい。私は、ちびちびといただいております。

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