琉球新報に『フィンランド 虚像の森』書評
16日の琉球新報の書評欄に、『フィンランド 虚像の森』が取り上げられました。
これは共同通信の配信のようなので、ほかにも全国の新聞に掲載されている……はず。と信じたい(^^;)。
ありがとうございます。
フィンランドの歩みは「日本が、将来的に必ず踏むであろう轍である」とある。
これって、皮肉かも。フィンランドは林業的には成功した。機械化も、DX林業も現在進行中。だからこそ、陥った罠だと思うのだ。林業が儲かるから、もっともっとと木材生産を増やした。その結果が本書だ。
日本の林業は、成功していない。にもかかわらず、(フィンランドなど先進林業を真似ようとしているためか)同じ轍を踏もうとしているのだ。
形だけの機械化で、形だけの木材の大量生産をめざし、取ってつけたようなICTを導入してスマート林業だと名乗る。儲からないけど。
評にあるように、必要なのは「成功者の失敗から何を学ぶか」なのだ。そして、これは林業だけでなく、すべての産業、社会、政治……なのだ。
わかってる?
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