木製ジェット、木製ミサイル!?
小松市第2弾は、やっぱり航空プラザ。小松空港に敷設された航空博物館だ。ここ穴場。
なかなかの逸品揃いだ。やはり自衛隊関係が多いが、旅客機も模型を中心にかなりある。(ちなみにこの日は、幾度もスクランブルでF15が発進していた。日本海上で何か不審飛行物体の侵入があったのだろうか。)
が、やっぱり感動したのは、これ。木造ジェット(F2支援戦闘機)と木製ミサイル。
そうか、とうとう日本も木材が余っているから木材で飛行機を造りだしたんだな……。というわけでは、当然ない。
これはモックアップという、開発中に実物モデルと同じ外観のものを木材でつくるもの。そこで全体のバランスなどを調整する。自動車でもやるはず。粘土かもしれないが。しかし、木製で飛べたら、かつての英軍の名機モスキートみたいで面白いのだが。
さらに感動したのは、こちらの人力飛行機。
これは1997年(平成9年)にお茶の水大学のサークルがつくったもので、国内で女子パイロットによる最長飛行記録を打ち立てたものだ。来た意味「ゼフィルス・ベータ」。パイロットの村岡ちひろさんは1004メートルを飛んだ。ちょうどNHKの朝ドラ「舞い上がれ」のモデルみたいな存在である。この記録を出して、すぐにサークルは解散したというのも、なんか素敵。(なお人力飛行の日本の女子初記録は119メートルで、1992年に堀琴乃さんが出している。こちらがモデルかもしれない。)
その機体をここでみられるなんて。
というわけで、飛行機を堪能したのであった。
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戦時中プロペラつくるのにブナを、銃作るためにオニグルミが乱伐され、場所によっては絶滅状態にされたようです。環境環境いうなら戦争辞めろといいたいけど、戦争って皮肉なことに資源(石油)の奪い合いから起きているんえすよね。
投稿: エビマヨ | 2022/10/28 07:33
昔から最大の軍需物資は木材ですからね。20世紀になって、ようやく鉄になったけど、今も木材は欠かせません。
投稿: 田中淳夫 | 2022/10/28 20:50