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2022/10/09

復元城巡りの旅

先の旅は、実は城巡りでもあった。ただし復元したものばかり。

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広島・福山城。実は今年が築城400年ということで、大規模リニューアルオープンしたばかり。戦前は国宝だったのだが、1945年の大空襲で焼けてしまい、戦後はコンクリート造りで再築城した。しかし、かなりいい加減というか、過去の城から離れた姿をしていたのだ、

それを復元にもどしたというのだが……実は福山城博物館になっていて、入って思うのは「お城のテーマパークか」ということ。徳川四天王の展示のほか、映像やら射的やらロボット馬乗りやら……。しかも1階は入場スペースが石垣を隠しているし、天守の最上階には展望台となるベランダ! が周囲を取り囲んでいるし。まあ、元がコンクリート造りのままなんだよな。

次に訪れたのが、鬼ノ城。

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実は岡山には古代の山城跡が見つかっている。その正体は明確ではないが、白村江の戦いで破れた大和王権が、新羅の日本侵攻に備えて防御のために築城したと伝わるもの。つまり約1400年前のものだ。

こちらも復元であるが、発見された石塁や土塁、そして版築などを再現して、雰囲気がある。こちらの方が過去の姿に関する資料は少ない(ほとんどない)にも関わらず、本物ぽく見えるし迫力がある。

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時間がなかったので、全域を回れなかったのが残念。しかし、山全体を取り囲んでいるので、かなり広い。

ちなみに大和防衛用に九州から中国四国地方にたくさんつくったが、最後の防衛拠点が生駒山にある高安城である。痕跡は倉庫跡などわずかにしか残っていないが、古代山城のモデルを、この鬼ノ城に求めるなら、おそらく規模は生駒山全域になるのではないか。そう思うと、改めて高安城を見直したくなる。

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そして最後が烏城こと岡山城。もっとも、11月までリニューアル中で中には入れなかった。まあ、以前入って登っているからよいのだが、真っ黒な城も見た目はよろしい。さて、中はどうなることか。

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日本全国に多くの城が観光対象になっているが、そもそも現在も築城時の姿を残しているのは、たしか12くらいのはず。そのほかは、ほとんど復元なのだが、それも往時の姿を忠実に再現しているものは数少なく、なかにはなかったはずの天守閣をつくり、屋根の形も「かっこよく」するため勝手にでっち上げたりと、かなりいい加減。加えて観光施設として展望台やらエレベーターをつけたり、内部もパビリオン化している。コンクリート造りそのものを絶対ダメとは言わないが、歴史的価値ゼロのものも多い。

城を地域のシンボルに見立てて、観光拠点にしたがるケースが多いが、その結果が、テーマパークだと私は情けなく感じてしまうよ。

実は福山なら「草戸千軒」という川の中州にあった港町の遺跡があって、その復元も博物館で行われている。こうした中世の町並みを実地に規模で復元した方がよほど迫力あって楽しめると思える。

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城に頼る町おこしは、よほど気合を入れないと恥ずかしいし、そろそろ頭打ちではないかな。

 

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