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森と林業と田舎の本

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2022/11/30

小丸太は海の恋人?

またしても臼杵林業なのだが。土場に積まれたもの。

6-2

見た通り、末口12センチ未満の小丸太だ。皮を剥がして削れば直径10センチ以下になるだろう。問題は、長さ。6メートルある。これが、なかなかの高値なのだという。さて、何に使われるでしょう。6メートル材の搬出は結構大変だと思える。

真っ直ぐのものは、国交省がご所望のようだ。わざわざ転がして曲がりを確認するというから鬱陶しい(^^;)。
が、使い道は珍しくない。土留め工事の杭である。法面などを掘削して崩れ防止だ。

しかし、6メートルの杭なんているか?
これは売り渡してからなので推測だが、だいたい長さは3メートル、4メートルに現場に合わせて切断する模様。その意味では、長さはあまり関係ない。

6メートルで出すのは、実は別の用途があるのだ。

それは、海苔の養殖。海に海苔養殖の網をかける杭になるらしい。潮の満ち引きがあるから6メートル必要となる。

Report_005003

こんな感じかな。

それを聞いて思い出すのは、速水林業が牡蠣養殖の筏用小丸太がよく売れるという件。牡蠣をつけるには、金属棒などではなく木材がよろしいらしい。海水で腐食の心配もあるからだろう。ただ、新植が少ないから小丸太も市場に出なくなった。だから高値を呼んでいるのだ。

20221126_112744

広島上空。牡蠣筏がよく見えた。

New_kaki03_01

そうか、海という自然物に必要な素材は、やはり自然素材の木材なのだな、と勝手に感心。小丸太は、海の恋人なのである。

 

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