カエデの水とり
函館の北方民俗資料館で描かれていたアイヌの暮らし。
春夏秋冬の絵の一角に「イタヤカエデの水とり」があった。
そうか、アイヌ民族も、カエデの樹液を採取していたのか。これまで欧米、とくにカナダのメープルシロップのイメージが強くて、その物真似ぽく感じていたのだが、なんの、アイヌもやっていたのなら日本の民俗にも入るのではないか。やはり甘みのある樹液を味わっていたのだろうか。煮詰めてシロップにまではしなかったのか。
そして、今や全国に広がりつつある。先鞭を切ったのが秩父だ。秩父樹液採取組合までつくっている。現在はもっと各地で行われているみたいだ。
アイヌの図では、春先の仕事として描かれていたが、まだ雪深い季節から行う。
秩父で見たのは2月だった。
ただ、日本ではメープルシロップまでするほど量が採れないし、おそらく糖分も多くないのだろう。煮詰めると、量的には100分の1くらいになる。もっと別の商品化は考えられないか。シベリアの民族は、シラカバからも樹液は採れて飲料にするそうだから、そのままのジュースとして売れるのではないか。味はあまりしないと思うが、冷やして飲めばわからんものだ。
「万病に効く霊水、霊薬」とかいって、カルト宗教に売りつけるとか(笑)。
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イタヤカエデ以外にもオニグルミの樹液も利用さてたみたいデスネ
https://www.google.com/url?sa=t&source=web&rct=j&url=https://www.iph.pref.hokkaido.jp/Kankobutsu/Shoho/annual51/shoho510102.pdf&ved=2ahUKEwibksHA-bf7AhVBilYBHd-qAmkQFnoECCwQAQ&usg=AOvVaw3FAtPY2WaoHPM3mLKQgYCr
投稿: takashi shinokawa | 2022/11/23 08:06