月下美人はどこまで大きくなるのか
朝起きて、ベランダを見ると、月下美人の花が2輪咲いていた。
通常、夜に咲いて朝にはしぼむものだが、かろうじてまだ大輪を保っている。青空の下で月下美人の花を見た経験は、意外とないよ。
それで思い出した。函館でも月下美人を見た。ただし、桁違いの大きさ。
五稜郭タワーの一階吹き抜けの中に大きな花壇が設置されているんだが、なんとまあ、ここまでよくぞ育てた。高さ3~4メートルもあり、幹というか茎は何十本にもあり、それが枝分かれを重ねて入り組んで編んだかのよう。花の蕾も相当数ついている。夜になって一斉に咲き始めたら壮観だろう。そして香りも相当強くなるのではないか。
我が家の月下美人は、40年ぐらい育てているのだが、幾度か分けている。成長力はたくましいのだが、十分大きく育てるのは難しい。なぜなら多肉植物らしく冬の寒さが苦手だからだ。春から秋まで玄関やベランダなのに出しているが、そろそろ夜の気温が一桁だし、室内にいれなくてはならない。そのために植木鉢にしてあるのだから。そして、家の中はやはり光量は少なく、しかも天井がある。どこまでも好きに伸びてもいいよ、とは言えないのだ。
結局、剪定する(切り取った葉を水に浸しておくと、また根が出て成長し始める)しかない。が、それでは大きくならない。いや大きくならないことを人側も望んでいる。
五稜郭タワーは吹き抜けだから天上まで高さ10メートル以上あるし、冬は暖房を入れるだろう。また壁はガラス張りだから光も入って来る。だから冬でも成長できるだろう。少なくても剪定せずに伸ばし続けられる。高さも直径も3メートル内外でこの調子でどこまで伸びるのか挑戦してほしい。上へ上へと伸びるとは限らず、横へ広がるかもしれない。あるいは伸びすぎたら伐ってそれを売り出すつもりなのではあるまいな。
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