ウポポイと新千歳空港
いよいよ北海道から離れる日が来た。その前にどこに寄ろうか。
そこで思いついたのが、昨日は休館日だったウポポイ。どうせなら行くか。帰路に使う新千歳空港からなら1時間弱だ。ちょっと足を延ばしてもよい。それに昼間は空いているのが時間もある。
なんと言っても国立の博物館だ。すぐ思い浮かぶのが、大阪の国立民族学博物館。ここは、ざっと見ても2時間はかかるし、見るだけでなくさまざまな楽しみ方もあるから半日以上は軽く潰れる。私は何十回と行っているが、飽きない。同じ国立なんだから、それなりの内容はあるだろう。時間的にも4時間余裕がある。
食事や多少の買い物などの脱線の時間を引いて3時間あればよいだろう。そう思って臨んだのだが……。
駅から結構歩かされて、入り口から敷地内を随分歩かされて……まずはアイヌ民族博物館。デカい。
とにかく敷地が広くて室内もだだっぴろい。そこで順路どおり展示室に入る。オシャレな展示の仕方をしているが、イマイチ中身がない。まあ、通史というか民族の姿を概観するにはいいかな。では、次の展示室で各論を……?え??? 展示室、もうないじゃん。これで終わり?
なんとなんと、これほとデカいのに、展示物はスカスカだ。特別展示室とやらもあるのだが、そこは別料金で期間限定イベントやってる。が、その中に何を並べているかと思えば、これぐらいなら函館の北方民俗資料館の方が逸品だぞ。桁違い。30分しか経っていない。
愕然とした。これが国立か? いやいや、ここは博物館だけでなく、さまざまな体験室があるはずだから……。
糞だった。小学生の遠足用にしか使えない。せめて敷地内の森でも歩くかと思いきや、立ち入り禁止なのね。なんでもかんでも触るな、登るな、入るな、とベタベタ張られているし。体験にならない。まあ、大人の鑑賞に耐えるものはないな。やたら職員が多いし。失業対策か、と思うほど係員が並んでいる。入り口に3人、入って3人。ただ挨拶するだけ要員。
ここまでで30分プラスアルファ。時間あまりすぎじゃないか。
しばらくああだこうだと時間潰しをしたが、1時間を超えるともうやることない。
食事するのも一か所しかないし。高いし。
だんだん腹が立ってきた。怒りが込み上げるよ。こんなものに私の時間を費やしたなんて(泣)。莫大な税金かけてつくった施設がこれか。プランナーの質が低すぎる。むしろアイヌ民族を軽く見ているとさえ感じる。
諦めて、早々と新千歳空港に移動。
こっちは店がてんこ盛りで、見るものも山ほど。ウィンドウショッピングだけで楽しめる。楽しい\(^o^)/。映画館や温泉まであったよ。ウポポイ行くなら空港で遊ぼう。
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