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森と林業と田舎の本

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2022年12月

2022/12/31

分水嶺に立つ

分水嶺について考える。

今年は27日でブログ更新は終わるつもりだったのだけど……長年の習慣で、次何を書こうかといつも脳裏を刺激してしまう(^o^)。

そこで分水嶺。分水嶺について考察してしまったのだ。
きっかけは平群町のメガソーラー計画だ。申請書に数々のデタラメがあるのは先に記した通りだが、その中に分水嶺の変更がある。5万枚以上のソーラーパネルを並べるために森林を伐採して、尾根を削り地形さえ変えてしまうのだが、すると分水嶺が変わる。雨などの降水が流れる方向がこれまでとは違ってしまう。

動かす分水嶺の長さは、数百メートル。動くのも横に数十メートルぐらいだろう。伐採した面積は30ヘクタール程度だから、尾根筋の距離にするとたいしたことない。地味で、それがどれぐらい重要なことかすぐには思いがいかない。しかし、その分水嶺の変更によって雨の流れる方向が変わる土地は、約6ヘクタールにもなるそうだ。

尾根が変わると降水の流れる方向が変わる。流れ込む谷が変わる。川に流れる水の量が変わる。

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それが、どれぐらいになるか計算できるだろうか。日本の一般的な年間降水量を1500ミリとすると、単純に1・5メートルの厚さの水だ。1センチ四方に降る雨が高さ1センチで1グラムだから、1・5メートルなら150グラム。1メートル四方だと1500キログラム。100メートル四方(1ヘクタール)だと15000トン。それが6ヘクタールだから90000トン。それが600メートル×100メートルの土地に降る水の量だ。(これで計算は正しいかな?)9万トンの水とは、どれほどか想像できるだろうか。

これだけの水の流れる方向が変わる。下流の水量は大きく変わるのだ。それを下流に住む人々、とくに水利権を持つ人々の知らないまま行われるということはどうなる? いや土中の水分量も変わるから、植物や微生物にも影響を与えるだろう。減れば川や池が枯渇する。増えたところは土石流の発生だって考えられる。

見た目は小さな地形の変化が、実は周辺の環境を大きく変える行為になる。

思えばここ数年、とくに今年は、世界中が分水嶺に立って、その位置を巡って争っているように思えた。自分の都合のよいように、わずかに分水嶺を動かす。物価高、電力不足、3年間コロナ禍で我慢したからちょっぴり贅沢……目の前の情勢に合わせて少し動かす。たいしたことないじゃないよ……と主張しがちだが、その影響は末広がりに大きくなる。

目先のルールの変更は、時代を超えて巨大な地球環境にも影響を与える。

そんな時代の分水嶺に生きているんだと思う。私自身も自らの人生の分水嶺に立つ。どちらに水を流すのか。それが今ではなく、将来に何をもたらすか。真剣に、深く洞察しなければならない。

 

 

2022/12/27

美術館巡りで考えた

年賀状を書こうとすると、1年間にあったことを振り返る。ネタ探しをするためだが、気付いたのは、美術館や博物館、美術展に多く足を運んでいだことである。

なぜか今年は、数多くの美術鑑賞をしているのだ。行ったところは地元生駒のほか奈良県内はもちろん、大阪、京都、東京、岡山、四国など遠くも訪れている。また仕事帰りに、ちょっと寄り道して訪れたところもある。コロナ禍は、まだ明けたといえないが、ようやく動けるようになったからだろうか。内容も西洋絵画に日本画、彫刻、古代遺物の美術品に現代美術、陶芸、漆芸、そして庭園など多岐にわたる。

何も美術に造詣が深いわけではないが、こうした逸品を見ていると何か心がざわつく。落ち着くのではなく、むしろ美術品を通していろいろ考え想像して意識が羽ばたくのが楽しいのかもしれない。

ちなみに、もっとも感動したのが、徳島県の大塚国際美術館。知る人ゾ知る?模造美術の殿堂だ(笑)。

なんたって、古今の名画を模した膨大な量の陶板画が収蔵されているのだが、本気で見たら1日では無理な量だ。もちろんそっくりだし、何より環境も現地そのものに作られている。見つかった古代遺跡そのものを復元して、そこに設置してあったり、同じ作家の連作を一堂に会して見られたりする。しかも近づいても、写真を撮っても、触っても(あ、これはダメか)、自由に鑑賞できるのだ。巨大だから人が1カ所に群がることもない。展覧会で群集のすきまから覗き見たり、本物の絵画でもガラスケース入りで表面が反射してしまった代物より見応えがある。

模造を馬鹿にできないと思った次第である。

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感動は、絵画だけでなく場の雰囲気の要素も大きいのだ。

実は、前から行こうと思いつつ、まだ言っていない美術館・美術展がいくつかある。この年末に行けるか。来春に期待するか。

今年残りわずかの日々は、のんびり過ごすことにしますか。

 

 

 

2022/12/26

Y!ニュース「メガソーラー、デタラメ申請を通す…」を。書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「メガソーラー、デタラメ申請を通す奈良県の不可解」を執筆しました。

年末に、おそらく最後に発表する記事に、こんな内容は書きたくなかった。しかし、関わった限りは世間に報告する義務があるし、また見逃すことができない。

森林審議会の開催現場には、わりと多数のマスコミが来ていた。が、記事にしたり放映したのは、そんなに多くない。毎日放送、NHK、奈良放送……よみうり放送も今後すると聞いた。見逃しはあるかもしれないが、いずれも奈良県内もしくは関西圏エリアだけで、全国に声が届いていない。結局、私のYahoo!ニュースだけなのである。(ブログや各人のSNSは除く。)

それにしても、前回の記事(奈良県が止めたメガソーラー計画の現場から見えてきたもの )では、全国から「奈良県すごい!」と喝采が上がった。メガソーラー開発を止めたからである。が、今度はボロクソである。なかには安倍首相暗殺事件と絡めるなど、トンチンカンな指摘もあるが、奈良県の評判は相当落ちた模様。愛県精神の強い私としては忸怩たるものがあるが、こうなりゃ徹底的にやるよ。

なお、改めて表明しておくが、私は太陽光発電に反対ではない。むしろ推進すべきだと思っている。地球規模の気候変動を抑えるには、化石燃料の使用は極力減らすべきだし、原子力は将来に禍根を残す。となると再生可能エネルギーを増やすしかない。そのためには景観など多少は犠牲にしなくてはならない面もある。また耕作放棄地などに設置するのも、好きではないが仕方ないと容認する。

ただ森林を切り開いてソーラーパネルを設置するメガソーラーは、まったく温室効果ガスの削減にならず、逆効果だから反対する。同じく炭素を蓄積している森林を伐採して燃料にするバイオマス発電も反対だ。もちろん、現人類が必要とするエネルギーをすべて再生可能エネルギーとするもので賄うのは無理とわかっているから限界はあるが、できることは取り組むべきだ。

が、今回はそうした次元と違うのである。まったく違う、次元が低すぎる。メガソーラーの是非なんぞを論じる前の申請手続の問題だ。

もし、県側がもっと真摯に住民の声に向き合い、意見は対立したとしてもマジメに説明したり、議論するのならよい。誤りを指摘されたら認めて修正すべきところをしたうえで計画を進めるのなら、「結果として」開発を認める結論になるしても、県、住民お互いの立場を尊重するだろう。

だが、現状はあまりにレベルが低すぎる。計算ミスを指摘されても、認めるでなく、反論するでなく、単に黙ってしまうのである。そして訂正もしないで押し切ろうとするのである。反抗期の小学生か。

それにしても3年確率で降るであろう豪雨で氾濫するところが21カ所とは。30年、50年ではない、3年の間に降るであろう雨量である。平群町のニュータウン(椿台など)はまさに危険にさらされている。

担当者は怖くないのか? 自分が担当したデタラメ申請を認可してから災害が起きたら、徹底的に突き上げられるよ。3年程度まではまだ庁内に籍がある可能性も高いが、そんな自分の身も危うくなるよ。

次からは担当者の個人名も列記して、発言を記録していこうと思う。

 

 

 

2022/12/25

山中の廃屋に住みたい?

久しぶりに生駒山を歩く。全然、時間が取れないと言いつつ、ま、何かを放置したら空き時間ができる(^^;)。

私は、できるだけマイナールートを探して歩くのだが、その廃道寸前の道を進んでいると出くわしたもの。

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廃屋なんだが、その大きさが気になる。おそらく4畳半といったところだ。地盤がえぐれて完全に傾き崩れかけている。中を覗くと、内装もはがれて崩れかけているが、多少の家具が残され、一応は以前人が住んだ形跡がある。今は道も崩れかけているが、建築時は車も入れる道だったんだろうな。

生駒山には、こんな小さな廃屋が各所にある。ミニ開発?別荘づくりが流行った時代があったらしい。リゾート列島とか言われたバブルの頃かな。もちろん、開発も建築も違法だろうが。。。こんな小さな部屋一つの別荘でどうするのか。キッチンもなさそうだ。水はどうしていたのだろう。もちろんトイレもない(別棟にあったが、壊れたのかもしれない)。

悲惨な乱開発の痕、と言えるだろう。

ただ、私自身はこんな別荘がほしいな、と思わぬでもない。思い切り小さな、カプセルホテル的なこもり小屋。かの蝦夷地探検家の松浦武四郎は、晩年「一畳敷」書斎をつくった。一畳の広さしかない書斎で、そこで読み書きしつつ寝ることもできる庵なのである。しかもその材料は、各地の文化財の寺社の端材をもらってつくったのだが……。

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これが一畳敷(レプリカ)。本物は国際基督教大学構内にあるそう。

私も、そこまで狭くなくてよいから、狭い小屋別荘がほしい。電気は引きたいが、水もガスもいらない。たまに、こんな山の奥にこもると楽しくはないか。あるいはお客さんが来たら、自宅よりこっちに招きたい。隠遁気分が味わえるのではないか。

実は、山林を買わないかという声がかかっている。そこも元別荘地なのだが、ほぼ山林にもどってしまったところだ。別荘地として売り出したが、誰も手を出さなかった模様。そこに、こんな小屋を建てるのもよいかもしれない。

 

2022/12/24

クリスマス・プレゼント……

世間はクリスマス・イブだそうだが、今日も何かと走り回る。

もともと12月の早いうちに仕事納めして、見たい映画に美術館に行くとか、頭の中で進めている自宅改造計画を進行させるとか、鈍った身体を鍛え直すために毎日生駒山に登ろうとか、いろいろ考えていたのに、次から次へと押し寄せる雑務、いえ有り難いお仕事や、身辺に降りかかる事情のおかげで身動きがとれん。年賀状もこれからだし。もはやクリスマスどころか正月の準備も行っていない状態。

そういや、「遊べる相手が見つからなかったら24日に帰省するから、クリスマスの準備をしておきなさい」と厳命?した娘からは音沙汰ないとこをみると、よい相手が見つかったんだろうね。よかったね……。

そんなところに宅急便。なんとクリスマス・プレゼント!?

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初校ゲラだった。。。嬉しいです。(棒)

来年の出版予定、新たな土倉庄三郎伝。とうとうゲラまでたどり着いたか。これを聖夜に、いや年末年始ずっと目を通せということ?分厚いんだよね。前作より100枚(原稿用紙換算)は増えているんだよ。。。嬉しいです。(棒)

ともあれ、頑張ります。(棒)

 

2022/12/23

木目を見る

昨夜は、プライベートな問題で深夜3時まで車を走らせていた。折しも大寒波で雪が舞う。山を超えるときは、もし雪でスリップしたらどうなるかと神経をすり減らす。帰宅して、ほどなく寝たが、起きたのは6時過ぎ。睡眠時間は2時間程度か。今度はバイクで山を降り、奈良へ。平群のメガソーラー問題の山場に立ち会うためだが……。

さすがにへろへろになって帰ると、眠気と疲れと寒さに包まれた。

そんなときに眺めるのが、こんな木目。

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わかるだろうか。最高級割り箸らんちゅうである。幅6~7ミリだが、右は木目が3本。左はなんと12本。太さは同じでも4倍も年月をかけている。どちらも吉野杉だが、こんなに差がつく。赤く染まっているから芯材だが、その年の成長具合によってこんなに差が出るのだ。

これを眺めて、ちょっと癒されて、今日は風呂入って、寝るよ……。

2022/12/22

Y!ニュース「国に金払って……」を書いて思いついた裏政策

Yahoo!ニュースに『国に金払って「土地もらってください」。山林負道産の現実』を執筆しました。

これは、いうまでもなく相続土地国庫帰属制度がテーマなんだが、ようするに今後相続する場合に対応している。

我が家の山林についてはどうなるだろう。仮に私が亡くなった際に娘は継ぎたくないかもしれない(^^;)。所有名義に関しては心配ないが、問題は境界線だ。一応、私はこの土地を引き継ぐときに確認しているが、それは一方的なもので地籍調査したわけでもないし、隣接地の地主と確認したわけでもない。杭を打っているだけだ。20年経ったら認めてくれるのだったかな。この点は、どうなるのだろう。

しかし、現在すでに山林を相続したもののもて余している人は多いし、その土地が膨大なんだから、喫緊の解決には向かないだろう。国は、森林経営管理制度といい、放置されている森林に対する政策は、わりと考えているみたいだが、残念ながらちゃんと機能しそうにない。

いっそ、国が全面的に無料で引き取って保全地区にしてくれないかね。

そうしたらCOP15で決まった「30by30」も達成しやすくなるよ。日本の場合、現在の陸地の保全地区指定が約20%。つまりあと10%足りない。日本の面積の1割だから、ざっと3万8000平方キロメートル。380万ヘクタールだ。それを生物多様性を保てる土地なら無料で国庫に貴族させると言ったら、かなりの面積が上納されるはずだ。まあ保全に値するように管理するのが大変なんだが。

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2022/12/21

メガソーラー記者会見

本日は、奈良県庁で平群町メガソーラー問題の記者会見が行われた。

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内容的には、私が先日の県担当者の面談状況で伝えたものを簡潔に紹介したもの。

『絶望の奈良県庁』は書けるか

・申請書類が全部そろっていないのに受理したこと。
・そろっていない書類の中に重要な「河川協議」があって、内容に「計算ミス」(虚偽?)が見つかったこと。
・住民説明会が正常な形で開かれていないこと。
・森林審議会が開かれて通れば、もう認可されてしまうこと。

ちょっと数字などが並んで、しかも砂防工学なども関わる話になるので、最初のうちは記者の頭の上に???が飛び交っている様子だったのだが、次第に整理されて問題点がつかめてきたようだ。おそらく、何カ所か奈良、もしくは関西版のニュースになるだろう(とは期待する)。

果たして、どれほどのマスコミが報道してくれるかが重要なわけだが、実は会見中の昼のニュースの時間に、毎日放送が次のようなニュースが流れた。これは、事前取材によるものだが、今回指摘の問題点の一つでもある。計算ミスといっても、限りなく偽装に近い。実は、ほかにもデカい「計算ミス」が見つかっているのだが、そちらは今回までに間に合わず、改めて公表することになるのだろう。

住民1000人提訴のメガソーラーで『町が計算ミス』豪雨の場合に川氾濫3か所→21か所 

おそらく、今後いくつかの局と新聞が記事にしてくれるだろう。また会見をした住民とは別の住民らから、知事に手紙が届けられたそうだ。

さあて。年の瀬も押し迫ってきた。

来年はどうなる? どうする?

 

 

2022/12/20

割り箸使い捨て!

久しぶりに割り箸の取材で吉野へ。

現状と新たな状況を知ることができる。そして何かとお土産?をもらった。

20221220-151152 割り箸の花

ところで気になったのは、目についた吉野割り箸に「らんちゅう」が多かったこと。らんちゅうとは、卵中とも書くが、スギ製で両端が丸くすぼまった形状だが、もともと分離した箸で、割り箸の中では異端だ。が、実は割り箸の中で最高級なのである。

なんでも、今や天削や利久などでも大量生産型になっていて、材料もスギだけでなくヒノキ、エゾマツなどもある。すると安価なものも出回る。結局、最高級割り箸として高価格帯を守れるのはらんちゅうになるのである。しかも背板だけでなく、赤柾、つまり芯材を材料にすることも増えたそうである。吉野杉の赤柾のらんちゅう。もはや、最高級のさらに上級割り箸である。

もはや国産割り箸は、量では中国製、ベトナム製などにかなわない。高級化で対抗するしかない……という話を熱くする(^^;)。

高級割り箸で食べると、美味しくなる。軽くて持ちやすい、木肌の触り具合がいい、何より美しくて木工品として愛でられる。そうした点を打ち出してみやげ物、記念品の需要を喚起する。

それに高級とは言っても、価格は1膳10円程度だ。だいたい一度食べたら捨てることはなくて、何度も繰り返せるではないか。飲食店でも金を払っているのだから、その箸を持ち帰ってもいいではないか。私も、1膳を1週間ぐらいは使う。夕食だけでないから、1膳を10回ぐらいは使っていることになる。それなら1回使用で1円レベル。まとめ買いすれば、1膳5円になるから1回50銭だ。一度の使用ではもったいなくて捨てられない。それほどの工芸価値がある。5回10回ぐらい水洗いしても傷まないし、色つやもよい。

取材ではなく、歓談に行ったのか、アジテートするために行ったのか(笑)。

帰り際に、どっさりらんちゅうをいただいた。いや、その、多すぎる……。

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これはもらった一部。まだまだある。ちょっと多すぎ。これでは、何年経っても使い切れない。もう毎回食べるたびに使い捨てするしかないか。もったいないけど。え? そういや、割り箸とは使い捨てするものだった( ̄∇ ̄;) 。

 

2022/12/19

COP15で決まったこと

カナダ・モントリオールで開かれていた生物多様性条約締結国会議COP15、ついに決議が行えたようだ。徹夜での議論で長引いた。……もっとも、毎度のことなんだが。

30by30
予定通り、サーティ・バイ・サーティは決定。30by30、陸と海の30%を2030年までに保全区域に指定すること。ちなみに日本は、現時点で2割程度しかしていない。

これをグラフにすると、こんな感じ。

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2年遅れだから8年で達成しなければならないのだ。

生態系に悪影響を及ぼす外来種の新たな侵入・定着のペースを少なくとも半減させること。
企業活動が生物多様性に与える影響について情報開示を促す。
30年までに官民で年2000億ドル(約27兆円)を確保すること。
「デジタル化された遺伝情報(DSI)」を使って得た利益を公平に配分する国際的な仕組みづくり。

ちなみに私は、外来種の侵入を50%減にする目標に目が行った。これ、かなり難しそうだからだ。もともと外来種は好き好んで入れるわけでなく、侵入してくるものだからね。

しかし、生息に強い種が世界中に広がる構造は、グローバリズムそのものだな、と感じる。結果的に地域に根ざした種が絶滅に追い込まれていくのは、地場産業が消えていくのと似ている。

ほかにも情報開示とかデジタル遺伝子情報とか……ついていくのに苦労する。が、『虚構の森』に触れたことが登場するなあ。

まだ速報だから、詳しいことは、これからわかるだろう。

 

2022/12/18

ペットショップでペット販売禁止

アメリカ・ニューヨーク州で、2024年からペットショップでイヌやネコ、ウサギの販売を禁止することになった。

ペットショップでペットとなる動物を売ってはいけないのはどういうことだ、と思う日本人は多いだろう。それって、ペットショップ潰し?

この際はっきり言って、そういうことである。動物の売買を禁止するのだから。

突飛なことと思う人もいるだろうが、実は世界的傾向だ。フランスも、すでに販売禁止を決定しているし、次々と続く国が出ている。完全に禁止でなくても、ブリーダーからの仕入れを禁止したり、(販売中の)飼育頭数を制限したり。動物の種類を絞ったり、と制限は広がっている。世界は、そういう方向に進んでいるのだよ、ということを日本人も、もっと認識すべきだろう。

なぜか。そういう質問が出たら、やはりに日本は遅れていることの認定になるんだろうな。多頭飼育で病気を広める悪質ブリーダーの跋扈や、購入したペットをあっさり捨てる例が頻出しているからだ。とくにコロナ禍で目立ったことはニュースにもなった。

だいたい成長する動物は、売り時が小犬・子猫の頃だけで、売れ残ると、かなり悲惨である。動物園の肉食動物の餌にするという話もあったが、まあ、そのまま殺されることが普通だろう。ノライヌノラネコが処分されるのが可哀相、なんて声があって里親探し……なんて運動になっているが、そもそも販売しない方がよい。

もしかしたらペット飼育も資格制になるかもね。セミナーで勉強してテストを受けて合格しないと飼えないとか。まあ、頭で勉強しても、実際に飼うのは全然違うけど。

これも、実はアニマルウェルフェアとかノンヒューマンパーソンズとか、さらに言えばSDGsの意識とも関わっている。さて、日本は今後どうなるだろう。

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我が家にも、家の中にウサギが走っている時代もあったんだけどね。ウサギはショップで買わないと、手に入れるのは難しいかな。

 

2022/12/17

『絶望の奈良県庁』は書けるか

Twitterで奈良県メガソーラー問題について連投しました。まとめ。なお字数制限などで書けなかった部分をプラス蛇足も。

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奈良県平群町のメガソーラー問題。住民と県の面談が行われると聞いたので、私は「見学」に行ってきた。部外者の私は「参加」ではなく、あくまでオブザーバー的に聞くだけである。その時点では、取材とも言えない、両者の雰囲気を知っておこうという気持ちだった。話し合いは2~3時間ぐらいかな。終わればどこに飲みに行くかな、という呑気な気分だった。だが、まさか。結果的に昼の2時から深夜12時超えまで。10時間以上も続き、仰天の風景を目にすることになる。

県側の出席者は、水循環・森林・景観環境部次長と、森と人の共生推進課の森林保全係。なぜ長引いたのか。とにかく県側が塩対応だったことに尽きる。だいたい問いかけに対して無言なのだ。文書も出さない。それでは意見交換にさえならないではないか。疑問に対してだけでなく、矛盾や明らかな法令違反の指摘に対しても無言。そして今までどおり進めるの一辺倒。これでは打ち切れない。

そもそもメガソーラー建設は、1年半前に計画に不備があったとして知事が工事を差し止めた。

奈良県が止めたメガソーラー計画の現場から見えてきたもの

それが今年9月に、急に再開のための計画変更申請が出された。おかしい。何も改善されていないのに……という内容の問題もさることながら、最大の仰天は、業者の申請書類がまともにそろっていないこと。それでも受理した? 審議を進めている? 書類一式が揃わなければ受理しないのはイロハのイ。これで、お役所の仕事か?

とくに仰天の中でも問題なのは、必要な排水に関する「河川協議」の書類がないこと。河川管理者(県や平群町)と業者は、事前に協議して林地から流れだす水の量などを点検する。その内容を知りたいと市民団体側が情報開示請求をすると、10月時点まで存在しないことがわかる。その点を問いただすと「今はある」という。では、いつ添付されたのか。ところが日付を教えない。だいたい9月時点ではなかったのに、なぜ受理したのか。もはやこの時点で県は違反していることになる。書類がないのに1カ月間審査していたのか。そもそも本当に協議は行われたのか。

また工事で分水嶺を変更することも林地開発では違反行為。ところが6haの林地の地形改変で、そこに降る水の流下方向を変えている。これ、かなりヤバい。分水嶺は変えてはならないのは国の指針でも基本だ。川の下流の流量が変化してしまうからである。それは水利権にも関わる。だが、地元農家などの水利権者の了解も取り付けていないようだ。歴史的に水利権は、簡単に動かせるものではない。

さらにびっくりなのは、平群町に出された河川の流速の計算式(3年確率降雨)が間違っていた。集水域の面積はヘクタールなのに平方キロメートルで計算していたのだ。計算をやり直した結果、8割の地点で流速がオーバーしNGとなる。秒速6~8メートルで流れる地点もある。これは土石流の速度を上回る。河川は住宅地の中も流れるのだから、水害が危惧されるが、その点を指摘しても県側は無言。

住民説明会も開いていない。説明会開催は審査条件でもある。だが県は、業者側の開いた(住民のほとんどに告知せず?)という主張を鵜呑みにしている。また業者側に出した質問に対する回答も出ていない。ほかにも細かな問題点は山ほどあるが、県担当者はとにかく塩対応と無言を貫き通す。知事の意見を聞いてくれという最後のお願いも拒否。

私は、いったん工事を止めた知事が心変わりして推進しているのかと疑っていたが、どうも知事には伝えずに動いているように感じた。知事は記者会見で、住民説明会は県が主導して開かせると発言していた。ところが、県は業者に働きかけていないのだ。つまり知事の指示も無視しているわけだ。ちなみに林地開発の手続き的には、23日開催の森林審議会が過ぎれば事実上の審査は終わる。では審議会で開発を認められないと委員が言えば止まるかと言えば、そんな権限はないという。通過儀礼なのだ。びっくり。

びっくりしすぎて、気軽な「見学」気分が吹っ飛んだ。もともと私は県はメガソーラー開発に消極的で、業者が申請してきたから仕方なく受けているのかと思っていた。だが、今回の「見学」では、県側担当者には何がなんでも通すという意志を感じ取れた。よほどの政治的利権的な圧力?がかかっているのか。しかし、説明できない点については無言を貫き、それ以外では他人事発言が相次いだ。

とくに耳に残るのは課員の「~じゃないですかぁ~」だ。(業者ができるというんだから)「それでいいんじゃないですかぁ~」。(書類がそろっていなくても)「最後に揃えばいいんじゃないですかぁ~」(水害の恐れも)「調整池つくればいいんじゃないですかぁ~」とへらへら笑いながらいう。自分がこの部署に就く前の交渉経緯は「私は知らない」。次長も、自分が申請書類を受け取ったんじゃないから「(書類が足りないのは)知らなかった」。当事者意識が全然ない。では誰が受け取ったのかと聞いたら無言。

私はというと、ひたすら聞くだけで、10時間座っているのも辛かった。まあ、口を開いたら爆発しかねないけど(笑)。いや、実はつい口を開いてしまったところがある。最後に「住民説明会を開いてくれと住民が言っていることを知事に伝えてくれ」といった時も無言が続いたので、「なんなら私が伝えましょうか」と言ってしまったのだ。部外者の私にそんなことされたら面目丸つぶれだから、それは困る、私から伝える……と返事しないかなと思ったのだ。それで終わらせようよ(だって10時間だよ!)という心理もあったのだが、やはり無言だった。私の方は無言でいることに疲れていたのだが、次長は無言でも疲れないらしい。結果的に「明日、上司(部長)と相談します」だったが、翌朝、速攻で知事には伝えないと連絡してきたそうだ。


私は、県と住民の話し合いとは、カンカンガクガクの議論をするか、意外と和やかな雰囲気なのか……と想像しつつの「見学」だったが、まったく違った。役人はとにかく言質を取られないことが最大の対応で、形だけの手続きを進めるのが結論なのだ。だから証拠の残る文書による見解は出さない。業者への指導も口頭で文書にしないという。公務における文書主義の真っ向からの否定だろう。また林野庁や環境省などの見解も示された(住民代表は、わざわざ霞が関まで行って、平群町案件に対する見解を聞き取ってきたそうである。)が、無視する覚悟のようだ。中央官庁もなめられている。すごいね、知事も国の見解も無視して進める事業。

ちなみに森と人の共生推進課は、私にとってもっとも関係の深い県の部署である。森林の新条例(新たな森林環境管理制度)づくりの際に私は委員として関わったから、課員には知り合いも多いし、飲み歩いたこともある。そして奈良県の森林のより良き未来を語り合ったのである。意見が違っても、最終的な結論が私の考え方と違うようになっても、それはそれ。納得してきた。

だが、今回の件は、内容以前の県の対応の問題、姿勢の問題だ。私も戦闘モードに入るよ。

思いついた。次回の私の著作のタイトルは『絶望の奈良県庁』だ!

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道路から見た建設予定地

 

 

2022/12/16

勝手に道づくり?

最近気になるのは、裏山に勝手に新道が作られていることだ。

もともと生駒山はハイキング道の多い山ではある。いや、正確にはハイキング用ではなく、奈良時代からの古道だったりもするのだが、廃道一歩手前の道も含めて、森の中にうっすら残る未知の痕跡がたくさんある。しかし、最近になって勝手に切り開いて道をつくる輩がいる。

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このとおり、派手な看板を設置して、手製の地図にはいろいろルートをつくって岩などに命名している。そして樹木にもペンキで印をつけて……というか、落書きをするのだ。

繁みを切り開いて道をつくるのも、正確には違法行為だが、私も道なき山を進むのは好きである。ただ、その場合は、いかに痕跡を残さないかと意識している。むしろ、道を作らないように進む。入り口に選ぶのには獣道が多いが、イノシシの歩いた痕を追跡する気分で、誰も来たことのない場所を見たいのだから。

しかし、この手の道は多くの人に通ってください、と案内している気らしい。自分が作った道に多くの人を呼び込みたいようだ。それは、下手すると環境破壊だし、もしその勝手なルートを通って迷ったり、あげくに転落などで怪我したらどうするのか。責任問題も発生しかねない。子どもも入るかもしれない。

そもそも山には、どこにも所有者がいる。その了解抜きで木を伐ったり看板設置は犯罪だ。それとも道を作った山は全部自分の土地なのだろうか。

まあ、こんなことで自己満足している人に言っても通じないだろうなあ。

Y!ニュース「バイオマス発電所が軒並み稼働停止」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「今冬、バイオマスス発電所が軒並み稼働停止」を執筆しました。

燃料価格が暴騰して、次々とバイオマス発電所が行き詰まっているニュースは少し以前から把握していた。このほど宮の郷発電所が止まったと聞いて、いよいよ,と思って書いたわけだ。

ただ、私が思ったのは記事にしたバイオマス発電所のCO2排出問題とともに、実はもう一つあった。

あっさり停止したことへの違和感だ。少なくても東電、関電といった大手老舗は、どんなに燃料価格が上がっても止められない。赤字になっても発電し続けなくてはならない。(赤字にならない仕掛けもあるが。)それは義務でもあるわけだが、新電力は、あっさり停止するなあ、という点である。もちろん財務面の体力差もあるのだが、そんなに簡単に停止されても困るのだよ。

いっそ電力料金を値上げしてでも発電を維持していけば、電力会社として認知度が上がるのではないか。

それにしても、いくらバイオマス発電がグリーンウォッシュだ、と言っても止まらないが、燃料が値上げしたらすぐ止まるのだから、その点でもなんだかなあ、な気分なのである。

 

2022/12/14

「台湾巨木」の条件

こんな記事を目にした。

「台湾巨木地図」、成功大教授らが公開 光センサー技術を用いて解析

「フォーカス台湾」という記事の転載のようだから、台湾内のニュースだろうか。冒頭を引用すると。

(台南中央社)成功大学(台南市)の教授らの研究グループが5年にわたるデータ解析で完成させた「台湾巨木地図」がインターネット上で公開され、同大成功キャンパスで10日、発表会が開かれた。地図によれば、台湾で確認された高さ65メートル以上の巨木は計941本。中央山脈や雪山、阿里山などに分布し、単一地域としては台湾の巨木数は世界有数だという。
(中略)
調査によれば、測量できた中で最も高い木は、北中部に位置する雪霸国家公園にあるタイワンスギの巨木「桃山神木」の79.1メートルだった。

方法は、レーザー光で対象物までの距離や形状を測定するセンサー技術で、台湾全土の巨木を調査したそうだ。

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それはいい。私が? と思ったのは、巨木を高さで選んでいること。65メートル以上を計測したようだが、日本では巨木と言えば、樹高はあまり重視しないように思う。むしろ太さだろう。高く伸びるには風に強くないと折れてしまう。

屋久島の縄文杉は、高さは25メートルくらいで、全然たいしたことない。おそらく過去に2回は折れていると見られる。一方で幹周りの太さ約11メートルは、スギの中ではもっとも太いとされている。(ちなみに屋久島の巨木調査で、11メートル越えのスギはほかにも何本も見つかっており、なかには12メートル越えもあった。つまり縄文杉は寸太さでも一番ではなくなっている。)

太い木は、人を圧する迫力があることから好まれるのだろう。

また太さは、樹齢を示す面もあるので、ようは長生きしている樹木を選んでいるとも言える。(これも縄文杉の年齢は2500年ぐらいから7000年超え説まで入り乱れている。)

台湾の場合、太さや樹齢はどのように捉えているのか、この記事からはわからないが、レーザー測量で幹の太さは計測していないのだろうか。

これは、戦前の台湾で 後藤新平長官が阿里山を視察した有名な写真だが、この後ろの木は、幹周囲は20メートルを超えるだろう。

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昔は、こんな巨木もたくさんあったという。日本がほとんど伐っちゃったけど。。。

こうした森を訪れたいものである。

2022/12/13

スギ花粉が飛んだらカメムシが増える

「風が吹けば桶屋が儲かる」……という言葉は、もう死語かもしれない。桶屋が存在しないもんね。。。いまならバタフライ効果の方が知られているかも。蝶が羽ばたくと、その風で地球の裏側でハリケーンが起きる、なんて。

というわけで、次は「スギ花粉が飛んだらカメムシが増える」にしよう。

最近、カメムシが増加中なんだそうだ。稲につくイネカメムシは、休耕田などでイネ科の雑草が繁ると、そこで繁殖して、水田にも飛んでくるらしい。しかも、イネ栽培も植え付け時期の違う品種がたくさん栽培されるようになって、年中生えているから餌が増えたという。もともと南方性だったのが、温暖化で増えだしたらしい。
ちなみにキマダラカメムシなどは、南方系の外来種なのに日本で大繁殖中。

一方で、チャバネアオカメムシクサギカメムシ、ツヤアオカメムシは、主に果樹に付くことで知られるが、スギやヒノキの球果を食べて繁殖するのだそう。スギやヒノキが実をつけるのは6~7月だが、それまで雑木林などアチコチ渡り歩いた末にたどりつき、そこで繁殖する。

スギが花粉を飛ばすと、よく稔る。その実でカメムシは繁殖して、どっと増える。すると果樹園も餌場にしてよく襲う。人の体に付いてよく臭う。年に何度も繁殖する。ちゃんと越冬して翌年も増え続ける……。

花粉症だけでなく、カメムシの害でもスギとヒノキは嫌われそうだ。これ、世間に広めたら、私はスギ嫌いを増やしたと林業家に突っ込まれるのだろうか。

スギ花粉が飛ぶと、森林ジャーナリストが嫌われる……。新たなバタフライ効果だ(泣)。


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チャバネカメムシと外来種のキマダラカメムシ。(ネットより拾いました<(_ _)>。)

 

2022/12/12

「週刊ポスト」にイノシシ記事

週刊ポスト12月16日号に「凶暴イノシシを倒せ!」という記事が載った。私は、そこにコメントを出している。

もう、この号は売っていない(本日、次号が発売された)だろうから、ここに紹介しておこう。

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この記事の発端は、神奈川県の秦野市の住宅街にイノシシが現れたことから始まる。そして、イオンモールへと近づき、ぶつかった人に軽傷を負わせたらしい。この事件に触発されたから記事にしようと思ったようだ。そして『獣害列島』を執筆した私にコメントを求めてきた。

私は、この事件を知らなかったので説明を受けたのだが、「そんなの、地方に行ったら日常茶飯ですよ」と最初に発言してしまった(^^;)。

まあ、軽傷といえどもけが人を出したこと、そして市の担当者が槍で突き殺したという点は斬新かもしれないが、イノシシの出没は地方に行ったらニュースにもならない。せいぜい町内会の回覧板か市報に載るぐらいではないか。やはりマスコミの編集部は東京都心にあるのだなあ、と思った次第。(ちなみに記者は、地方出身で身近だったそう。)

むしろ私は、今後は都会こそ野生動物に狙われていますよ、という点に重心を置いて語った。

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こんなコメント。サルの話は山口市で起きたことだが、人間は手出ししていないのにサルから住宅内に侵入して暴れた事例に注目していて、いよいよ人と動物の全面戦争が始まるよ、と煽っておいた(⌒ー⌒)。そして、もはや個別の事例はニュースにもならないだろう、と。

私も、獣害に対するコメントを出せるのは、今のうち、かもね。

さて、どうなるかなあ。

 

2022/12/11

相続土地国庫帰属制度 のパブコメに書けない意見

以前より気にはなっていた、相続土地国庫帰属制度。そのパブリックコメントが募集されていた。

農林水産省関係相続等により取得した土地所有権の国庫への帰属に関する法律施行規則案についての意見・情報の募集について

正確な法律名は、以上の通りなんだが、2023年4月27日から施行されるらしい。

対象として考えられているのは、故郷の空家や農地、そして山林を相続したくない人が放棄できるようにするものである。なかでも「負道産」として語られることの多い山林の扱いに注目する人が多い。ただ、この法律で山林放棄は何かと難しいと言われている。なぜなら、条件に「境界が明らかでないこと」と、「所有名義が曖昧でないこと」が課せられているから。山林って、この2つが非常に多いのだ。

実際に、奈良県なんぞは地籍調査がほとんど進んでいない。近畿、中京という歴史あるところは進まないという鉄則(笑)があるわけだ。一方で北海道や九州、東北はそこそこ進んでいるので、この地域なら可能な人もいるだろう。また法務省も実態に合わせるために境界線確定の条件を緩和する方向を考えているらしい。確実な測量などしなくてもよいかもしれない。

でも、所有者が登記されていない場合は致命的。

何より難しいのは、国に引き取ってくれという場合は管理料を要求される点だろう。土地をやると言っているのに、金を取るとは何事かという感情面もあるし、面倒な手間をかけて、あげくに金を払うぐらいなら放置するという損得計算をする所有者の方が多い気がする。

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山林の管理料計算式というのがあったよ。高いのか安いのか。私も些少の山林を所有するのだが、もし国に上納するとなると、大雑把に計算しても、30万円前後になった。とても払う気がしない。

そのうち「金を払わなくても引き取りますよ、なんなら少しお小遣い渡しましょうか」という外資が現れたら、そっちに流れるような気がする。

そういやドラマ「ファーストペンギン!」で、漁業権を事実上買い取る外資を問題視していたが、何が悪いのか説明不足を感じた。外国人だから土地への愛着はないだろうが、日本人でもないがしろにする人が多いから、今の事態は発生している。それなのに、外資だから、というのは差別意識ではないのか。しかもドラマでは、解決に怪しげな政治の黒幕が登場するのは下品。逃げている。

しかし土地への愛着がないことを問題視するのなら、いっそのこと、この「愛」を基準にしてはどうかと思う。

山林も海も土地全般の相続者に「土地への愛」量を計って、そちらに軍配を上げるのだ。そして優遇する。森が好きな人には、無料で譲渡、税金も免除にするとか\(^o^)/。その代わり、相続者1代限り、森をしっかり管理しないと罰則をつける。

どうやって「愛着度」を計るか? そりゃ、森への献金額。オイオイ カルト的に精神に森への愛、森への感謝の念を焼き付けてマインドコントロールするのだよ。森への愛が足りないと先祖に祟られるとか、森のサタンに襲われるとか。。。ヾ(- -;)

こんなことをパブコメにかけないわな。。。。

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でも、ヨーロッパのフォレスター養成学校で言われることは、技術や知識に加えて、「森への愛」や「自然に対する感動」が条件なのだよ。愛のない人は、フォレスターに向かないのだ。

 

2022/12/10

シュール?人のいない遊園地

こんなに青空なのに。週末土曜日なのに。しかも暖かめの気温で、まだ年末までには少し余裕がある……そんな日なのに、人気のない遊園地。

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遊具は止まっているのだけど、きらきら光っている。整備完了、いつでも動けるよ、というように。なんとなくシュールな景色であった。

これこそ生駒山山上遊園地。営業していないのだ。冬は休園するのである。

このところ生駒山とご無沙汰していた。理由はいろいろあるのだが、まあ、その、トレッキングシューズが壊れたとか、暑い日が続くとか、仕事で忙しいとか、怠け者になったとか……。これではイカンと、まさに久しぶりに生駒山登山を敢行。冬の間に体を鍛えなおそう。

たどりついた山上には、こんなシュールな世界であった。夏には、よく登ってはこの遊園地で氷かアイスを食べてまた下りるのが恒例だったが。今回は、ノンストップで登ってほぼ立ち止まることさえなく下りる。

かつては冬は雪が積もり凍りつく季節だから、アイススケート場がオープンしていたのだが、もはや氷が張ることもないだろう。暖冬が続いたら、冬も営業できるんじゃないか、とか思ってしまう。そうしたら登ってお汁粉食べて帰るパターンになるだろう。

 

久しぶりだから体をならすつもりの手ぶらである。今後は少しずつ重りを背負って登り下りをしよう。

 

2022/12/09

土倉伝で新装書き下ろし!

東京から帰って来て、今週はマジメに仕事している。天気がいいのに山にも行かず……。

取り組んでいるのは、土倉庄三郎伝

そう、10年前に出版した『森と近代日本を動かした男 山林王・土倉庄三郎の生涯』の新版である。最初は増補版とか改訂版をイメージしていたのだが、書き出したら新しい事実が次々と出てくるので、もはや8割方新しい書き下ろしとなった。だから書籍としてもまったく新たな本になると思っていただきたい。分量的にも3割増しぐらいになりそうだ。

どこが、どんな新しい情報があるのか全部明かせないが、ちょっとだけ枝葉瑣末な部分(^^;)を紹介しよう。

●土倉家は、明治初年時から牛乳を飲む生活を続けていたが、その牛乳は川上村大滝の山の上、太刀屋というところで牛を飼って採乳をしていたとされる。この乳牛飼育の記録、どうも日本でも最初期らしいのだ。もちろん牛は飼っていたから、牛乳の存在は知っていたのだろうが、それを人間が飲むことは少なかった。牛も役牛であった労働のために飼っていた。農作業や荷物運搬などである。肉も飢餓に陥らねば食べない。子牛が生まれたときだけ絞れる乳に注目することはほぼない。飛鳥時代には飲んでいたというけどね。

日本で近代酪農が始まったのは、明治2年、1869年だ。築地牛馬会社が設立され、新宿二丁目や下高井戸に牧場を持って牛乳を絞っていた。バターやチーズを製造販売した記録もある。土倉家の牛乳も、おそらくそれに近い年代のはず。子どもたちに牛乳を飲ませていたらしいのだから。

日本の酪農史として、驚異的だ。東京のど真ん中で行った酪農と山深い山村のさらに山の上が並ぶのだ。奈良県内でも最初だろう。

ちなみに小学校の制服が洋服だったのも、日本で最初期。1876年に横浜で縫わせて、男子児童たちに提供している。女子児童には袴。これも珍しい。当時、女性は袴を身につけなかったからだ。

●日常的にイチゴミルクを食べていた。しかし日本に現代のイチゴ(オランダイチゴ)が初めて栽培されたのは、1898年(明治31年)なのだ。それも栽培が広がったのは戦後である。いったいどうして、土倉家にそのイチゴが届いたのか謎。ほかにも中東原産のイチジクも食べていたらしい。ついでに言えば、土倉家では、和洋中華、どんな料理もつくれる厨房だったそうである。

●ほかにも、アフリカ原産のオクラを栽培したのも川上村とか……和名はドクラから取ったというんだけどね、これはガセネタ(^^;)。

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せっかくだから、こんな写真も。前列の真ん中に座っているのは、西太后。その左隣が土倉庄三郎の次女政子である。清朝の女帝に、ここまで接近した外国人はほかにいない。

出版は来春予定だから、乞う、ご期待。

 

2022/12/08

メガソーラー事変~ツイートまとめ

私は日々の著述の基本をブログにおいて、それをTwitterやFacebookに転送している。SNSは、いわば拡散手段である。

が、奈良県平群町のメガソーラーを巡る事態について記そうとしたとき、ぐだぐだやっているヒマはないと感じた。もっとも早く拡散する手段を考えたところ、Twitterへの連投を思いつく。よくやっている人は見かけるのだが、私は考えながら書き込むと文章がまとまらないと危惧していてやらなかった。そもそもツイートは140字内にいかにまとめるかを競っているような気分もあったし。

しかし、今回は初挑戦。

ここでは、その連投したものをまとめて収録。それをまたTwitterに転送してみよう(^-^)/ 。

奈良県平群町のメガソーラー計画に急展開の気配。一度は止めた開発を奈良県が認可する動きを見せている。何が起きているのか、情報はあまりに少ないが、可能な限り伝えていきたい。

このメガソーラー計画は、2021年2月より工事が始まったが、6月に県が差し止めた。計画書に意図的とも思える誤りがあったからである。その後、県はメガソーラー建設のガイドラインづくりも行ったが、実質的に建設はストップになったと思われていた。「誤り」を修正するのが不可能に思えたからである。

排水路の傾斜角などは直しようがないからだ。また県は業者から裁判を起こされる可能性も視野に入れて準備を進めていると聞いていた。その後、伐採地からの土砂流出防止の工事を行うことなどで話は進んでいた。業者(実質はアメリカのファンド)はなかなか工事を始めなかった。

それでも、今年夏前にはようやく合意し、土砂流出防止工事も行われるように見えたのだが……なぜか、その頃より県が開発認可するという噂が広がり始めていた。それも計画書の誤りをほとんど修正しないままだというのである。













そもそも開くように要請した町の住民説明会も、未だに開かれていない。県も指導する様子はなく、むしろ地元の住民団体にメガソーラー開発の再開を打診してきたという。それまでの県の動きが一変している。何か大きな力がかかったように感じるのだ。





 
慎重・反対姿勢だった県に圧力をかけたとなれば、やはり国レベルだろう。加えて11月にあった平群町町長選挙では、もともと計画を推進していた現町長が、反対派候補を破って再選した。これが勢いをつけた感がある。おりしも来年は県知事選が行われる。
 


実は、某官僚にこの話題を投げかけたところ、選挙に絡んで自治体に圧力をかけることはよくあるそうだ。現知事が次の選挙に出馬するかどうか表明していないが、すでに総務省官僚が立候補を発表した。また再生可能エネルギーを増やさねばならないことから、太陽光や風力発電計画が全国に広がっている。
 
それにしても計画に瑕疵があるから止めたはずなのに、そのほとんどが解決しないまま認可するというのはどうしたことか。変更申請は、森林法に違反のほか、県の大和川治水条例にも抵触するように見える。防災面でも不安があるが、そもそも森林破壊を進めて脱炭素の再生可能エネルギーでもあるまい。
 
それにしても、私が昨夏に記した記事は、手前味噌ながらかなりの反響があり、奈良県を賛美する声が湧き上がったのだが、ここで方針転換し、結局は建設を認めたとなるといかなる声が世間に広がるか。




やっぱりまとまらん。ツイートは一度アップしたら修正が利かないから、後から内容を変えようとしたり書き順を並べ替えたくなっても不可能だ。頭に浮かぶまま書くわけだから、思考状態を披露しているようにも思えるが、そんなこと書いちゃって、と「思いつき」を露骨に出してしまう点もある。しかし、それはそれで面白い。そして書きながら思い出すこともある。
またやってみることにする。目先の仕事に終われているのに、新たな執筆方法にチャレンジだ。
そういや、2カ月前にもこんな記事を書いていた。

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ようやく建設された防災ダム。これで土砂流出を止められるのかどうか……。

2022/12/07

Y!ニュースに「林業界のファーストペンギン……」を書いた裏事情

Yahoo!ニュースに「林業界のファーストペンギンは「戦艦大和」」を執筆しました。

これ、アップ時間を失敗したのだよ。実は、昨夜から書いていて、今日の朝には書き上げたのだけど、アップする時間は昼前と決めていた。なぜなら、お昼休みにみんなスマホでYahoo!ニュースを読む頻度が高いからだ。そこにぶつける算段で、しばし待機。11時半ぐらいが適時かな、と思い定めていた。

そこて、ほかにも山ほど仕事が待っていたので、そちらに手を付ける。

そして、気がつけばお昼を回っているではないか。そこで気がつけばまだしも、お昼かあ、じゃあ、昼食食べよ、と仕事部屋を出てしまった。そしてのんびり昼飯を食べてテレビなんぞを見て…… (゚o゚;)。

午後1時直前に思い出した。アップしなければ! というわけで焦って読み返す余裕もなくアップしたのであった。

まあ、アクセス数を増やす作戦は外したわけだが、ともあれ 林業界のファーストペンギンである。いつも林業界を腐している私にとっては珍しく明るい記事となった\(^o^)/。本当は、何人か並べることも考えたのだが、一人だけで長くなってしまった。なお写真は、足の長いパリジェンヌを選んだよ。。。

ファーストペンギンの連合会ができるほど多くの人が、未知の海に飛び込むことを望む。

ちなみに、今晩10時から、日テレの「ファーストペンギン!」は最終回。あちらの結末は明るいかなあ。

 

2022/12/06

本当の割り箸の危機

東京滞在中に、ご招待されてうかがったホテルの中華料理店。

まあ、結構な高級店なのだが、そこでテーブルにつくと、目についたのが箸だ。

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割り箸の中でも最高級とされるらんちゅうである。もっとも、自身で割るのではなく先に分離しているから、割り箸の中では異端(^^;)。割り箸の定義にもかかわるのだが……ともあれ、中華料理でもこうした割り箸で食事すると、ワンランク上がった気がする。

ちなみに腐すわけではないが、らんちゅうの幅数ミリの中にある年輪の数を数えて、ちょっと目荒だな、と思った私は意地悪か。年輪幅が2ミリくらいあったのだ。吉野杉の最高級なら1ミリ以下だろう。(写真を拡大してほしい。)

このところ割り箸の話題から遠ざかっていたのだが、先月久しぶりに割り箸について某機関紙に小記事を書く依頼があった。実はあまり気が進まない理由があったのだが、割り箸のことだからと引き受けたのだが……。

先方のテーマは「割り箸の安全性」で、中国製は農薬がどうの、とか言い出す。私は、そんなガセネタは無意味だ、そもそも国産割り箸が消滅の危機にあることを知っているのか、文化に関わる問題なのだと伝えて、そうした視点からなら書くと応えた。一応、了承をえたのだが、本日その初校が届いた。なんか、微妙に手を入れられていて気分悪い。

結局、割り箸を記事に取り上げようという人の意識自体が古いというか実態を把握していないのではないか。

そういや東京で泊まったホテルに朝食が付いているのだが、バイキング方式でプラ箸と割り箸の両方が設置されていた。それ自体が有り難いが、私以外の泊まり客はみんなプラ箸を取っていくのである。もはや割り箸そのものを使う習慣が消えつつあるのかもしれない。

最高級らんちゅうで食事する機会を得たものの、いつまで続くか不安にあるのであった。

 

2022/12/05

黒い水の正体~世界土壌デーに寄せて

本日12月5日は、世界土壌デーであった。

世界土壌デーとは、土壌資源に対する理解を深め、その認知度を高める目的で制定された国際デー。国際連合食糧農業機関(FAO)が2013年に制定した。世界の土壌のうち33%が侵食や塩類集積、圧密や酸性化、化学物質による汚染……などが原因で劣化していると報告されている。

そこで気になったのは、先日の木の文化フォーラムで行った「フィンランドの森林と林業の虚実」の中でも紹介したフィンランドの湖に発生している黒い水の話。美しい湖……のはずが、黒い汚泥が溜まっているのである。

もちろん『フィンランド 虚像の森』に登場する出来事のことだ。

森林面積を増やすために湿地に排水路を掘削して造林するのだが、すると湖に黒い泥土が流れ込んで沈殿物に覆われてしまったというのだ。そこで私は監訳する際に悩んだのは、この泥の正体は何か、であった。

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黒くなった湖に飛び込むと、沈殿物が湧き上がる。

私は、フィンランドというかスカンジアビナ半島の地質に関する論文などを検索して調べたのだが、確実な正体はわからなかった。だから本では「茶色いのは腐食土」「黒いのは泥炭」ではないか、という前提でぼやかしつつ訳している。

土壌デイなんだから、フィンランドの湖沼の沈殿物の正体をはっきりさせたい。というわけで、また調べだしている(´Д`)。今頃何をやってるんだか。。。。

北欧に多いポドゾル土壌は、鉄分の抜けた灰色の土壌だ。一方で鉄が浸透した深部土壌は赤くなる。黒い泥ではないようだ。ただ湖沼に沈殿するものに黒泥土かもしれない。泥炭ポドゾルという土壌もあるようだ。それらが排水路掘削で森林土壌がかき乱される際に溶けだす可能性はあるだろう。またポトゾル・ツンドラ土なるものも候補かもしれない。

誰か判定してくれる専門家はいないかね。

 

2022/12/04

鹿救助隊! 鹿の国の物語

東京での講演を終えた。テーマは、当然「フィンランドの林業」だったのだが、その後の懇親会で話したのは、鹿の国の話。

なぜか海のない埼玉県と奈良県の連係の話題から、「だって奈良にはシカがいるもん」的な話となり、「奈良公園では、シカは信号を守って横断歩道を渡る」とか、「鹿救助隊が24時間体制で待機していて、真夜中でもシカが交通事故などにあえば出動して助けに行く」とか、鹿せんべいを持っていると、鹿はお辞儀をして“せんべい、ください”とねだってくる、「ときには奈良公園から遠征して街の中を探検に行く」、「朝の県庁前にはシカが通勤してきて、芝生で朝食を取っている」、そして奈良公園近くの住民は、マイシカ、推しシカを決めている」まで、シカ話を展開したのであった。(馬鹿話ではない。)

赤信号を渡ろうか渡るまいか、迷っているシカ。

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鹿救助隊の救急車。

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外国人は、日本のシカだからお辞儀すると思っている。

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若シカがおそるおそる市街地に新天地求めて探検に行く。

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いやあ、みんな本当?の話ばかりなんだけどな。信用してくれよ。本当だよ。多分……。

この本に詳しく書いております。『鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵

と、ともあれ、鹿の国は偉大なのだ。

追記・近鉄電車は、5日から奈良線に「ならしかトレイン」を走らせるよ。

鹿づくし「ならしかトレイン」、近鉄に登場

外観のラッピングに加えて、吊り革や床、座席まで鹿づくし。これは乗りたい!

2022/12/03

温故知新の木工作品

テレビをつけると、秋田の名産品を紹介していた。

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これはアイスペール、飲み屋でつかわれる氷の入れ物だが、何で作られているか。

実はメンパ、曲げわっぱなのである。わっぱと聞けば、弁当箱かお櫃を想像するが……曲げわっぱの技術を使って作られた現代風商品を紹介していたのであった。

ほかにもフランスパンをしまう曲げわっぱとか、ビアカップとか(^-^)/ 。

伝統技術を守れ、というが、弁当箱だけではたいして売れない。そもそも日常品なのに高くつく。売れ行きが悪いと技術も消えていく。むしろ技術を残して商品を変える方が戦略的かな。

ところで奈良時代に巻胎」という技術があったらしい。どうも中国から伝わったらしいのだが、木を薄い紙のような板(つまりツキ板のようなものか)にして、それを巻きながら貼り合わせて器を作るのである。ウルシで塗り固めるみたい。正倉院の宝物の中にあるそうだが、今や絶滅している。

そんな技術も今に活かして木工品を作れないかね。

(検索してみると、青森に復活させて作っているところもあるようだ。)

 

 

 

2022/12/02

見られない、月下美人の開花

昨夜から冷え込みがきつくなってきたので、玄関先の月下美人の鉢を室内に取り込んだ。

そして、朝見ると……なんと蕾が開きかけているではないか。

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おそらく今晩に咲くだろう。

が、今日はこれから東京へ出かけるのであった。つまり、見られない……。

今年は、何かと月下美人の開花を見損ねている。もともと花の数が少ない(開花数は毎年、大きく変わる)のだけど、気付かないうちに咲いていたり(翌朝、気付いたときは花はしおれ気味)。

私自身が外れ年なのかね。

ほかの観葉植物も、寒さ対策で温室を設置したのだけど、すると余計に気付かなくなるというジレンマもあり。

 

2022/12/01

指先で野菜摂取量がわかる?

農水省のサイトに、こんなページがあった。

「もっと野菜を食べよう」野菜摂取量の見える化の取組結果について

結果としては、職員の健康診断時と2週間以上空けて再び測ると、平均で野菜約35グラム分、数値が上昇したのいうのだが……そんなことはどうでもよくて(笑)。
何が驚いたか言えば、「手指のカロテノイドを測定することで日頃の野菜摂取状況が把握できる測定機器」なるものが存在することだ。そんなものがあるの?

一応の説明としては、
〇測定機器は、人の体内で合成できず野菜と果物からの摂取が多い「カロテノイド」を手指の皮膚から測定し数値化することで、野菜の摂取状況を見える化するものを使用しました。

とある。カロテノイドの量を手指の皮膚から測定できるとは。農水省には来庁者向けにも設置してあるそうだから、せっせと通えば部外者も測定できるわけだ。ちゃんと2種類の機器の紹介もしてくれている。

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最近は、さまざまな機器が発明されているのだね。まあ、私には関係なさそうだが。

しかし、「見える化」は努力目標になる。緑視率(目に入る緑の量・割合)や木視率(目に入る木質の割合・量)を測る機材もあるそうだから、それを貸し出して、各種の施設の木質度を測定しまくったらどうだろう。緑化や木造化の努力目標になるかもよ。

緑視率

木視率

さて、明日から東京へ。よろしければ3日に木と文化フォーラムでお会いしましょう。東京の「木心率」を図ってみたい(^-^)/ 。

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