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森と林業の本

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2022/12/11

相続土地国庫帰属制度 のパブコメに書けない意見

以前より気にはなっていた、相続土地国庫帰属制度。そのパブリックコメントが募集されていた。

農林水産省関係相続等により取得した土地所有権の国庫への帰属に関する法律施行規則案についての意見・情報の募集について

正確な法律名は、以上の通りなんだが、2023年4月27日から施行されるらしい。

対象として考えられているのは、故郷の空家や農地、そして山林を相続したくない人が放棄できるようにするものである。なかでも「負道産」として語られることの多い山林の扱いに注目する人が多い。ただ、この法律で山林放棄は何かと難しいと言われている。なぜなら、条件に「境界が明らかでないこと」と、「所有名義が曖昧でないこと」が課せられているから。山林って、この2つが非常に多いのだ。

実際に、奈良県なんぞは地籍調査がほとんど進んでいない。近畿、中京という歴史あるところは進まないという鉄則(笑)があるわけだ。一方で北海道や九州、東北はそこそこ進んでいるので、この地域なら可能な人もいるだろう。また法務省も実態に合わせるために境界線確定の条件を緩和する方向を考えているらしい。確実な測量などしなくてもよいかもしれない。

でも、所有者が登記されていない場合は致命的。

何より難しいのは、国に引き取ってくれという場合は管理料を要求される点だろう。土地をやると言っているのに、金を取るとは何事かという感情面もあるし、面倒な手間をかけて、あげくに金を払うぐらいなら放置するという損得計算をする所有者の方が多い気がする。

Photo_20221211114401

山林の管理料計算式というのがあったよ。高いのか安いのか。私も些少の山林を所有するのだが、もし国に上納するとなると、大雑把に計算しても、30万円前後になった。とても払う気がしない。

そのうち「金を払わなくても引き取りますよ、なんなら少しお小遣い渡しましょうか」という外資が現れたら、そっちに流れるような気がする。

そういやドラマ「ファーストペンギン!」で、漁業権を事実上買い取る外資を問題視していたが、何が悪いのか説明不足を感じた。外国人だから土地への愛着はないだろうが、日本人でもないがしろにする人が多いから、今の事態は発生している。それなのに、外資だから、というのは差別意識ではないのか。しかもドラマでは、解決に怪しげな政治の黒幕が登場するのは下品。逃げている。

しかし土地への愛着がないことを問題視するのなら、いっそのこと、この「愛」を基準にしてはどうかと思う。

山林も海も土地全般の相続者に「土地への愛」量を計って、そちらに軍配を上げるのだ。そして優遇する。森が好きな人には、無料で譲渡、税金も免除にするとか\(^o^)/。その代わり、相続者1代限り、森をしっかり管理しないと罰則をつける。

どうやって「愛着度」を計るか? そりゃ、森への献金額。オイオイ カルト的に精神に森への愛、森への感謝の念を焼き付けてマインドコントロールするのだよ。森への愛が足りないと先祖に祟られるとか、森のサタンに襲われるとか。。。ヾ(- -;)

こんなことをパブコメにかけないわな。。。。

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でも、ヨーロッパのフォレスター養成学校で言われることは、技術や知識に加えて、「森への愛」や「自然に対する感動」が条件なのだよ。愛のない人は、フォレスターに向かないのだ。

 

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コメント

「森への愛」・・科学的ではないですが、確かに森林を生業の対象にする者にとって、重要な要素と思います。

「愛」の測定器がほしいですね(^^;)。
伐採時の心拍数でも計るか。いや、、森の中で一日過ごさせたらわかるかも。

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