COP15で決まったこと
カナダ・モントリオールで開かれていた生物多様性条約締結国会議COP15、ついに決議が行えたようだ。徹夜での議論で長引いた。……もっとも、毎度のことなんだが。
予定通り、サーティ・バイ・サーティは決定。30by30、陸と海の30%を2030年までに保全区域に指定すること。ちなみに日本は、現時点で2割程度しかしていない。
これをグラフにすると、こんな感じ。
2年遅れだから8年で達成しなければならないのだ。
生態系に悪影響を及ぼす外来種の新たな侵入・定着のペースを少なくとも半減させること。
企業活動が生物多様性に与える影響について情報開示を促す。
30年までに官民で年2000億ドル(約27兆円)を確保すること。
「デジタル化された遺伝情報(DSI)」を使って得た利益を公平に配分する国際的な仕組みづくり。
ちなみに私は、外来種の侵入を50%減にする目標に目が行った。これ、かなり難しそうだからだ。もともと外来種は好き好んで入れるわけでなく、侵入してくるものだからね。
しかし、生息に強い種が世界中に広がる構造は、グローバリズムそのものだな、と感じる。結果的に地域に根ざした種が絶滅に追い込まれていくのは、地場産業が消えていくのと似ている。
ほかにも情報開示とかデジタル遺伝子情報とか……ついていくのに苦労する。が、『虚構の森』に触れたことが登場するなあ。
まだ速報だから、詳しいことは、これからわかるだろう。
« ペットショップでペット販売禁止 | トップページ | 割り箸使い捨て! »
「ニュース」カテゴリの記事
- 辻谷達雄さんのこと(2024.08.11)
- ギター用木材の密輸(2024.06.25)
- 紛失!!!(2023.12.10)
- ロビン・フッドは木を伐ったか(2023.09.29)
- お休みのお知らせ(2023.01.14)
コメント