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森と林業の本

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2023/01/20

「アリス展」で宣伝と著作権を考える

 大阪で開かれているアリス展に行ってきた。

Alice-7

「不思議の国のアリス」との出会いは中学生のときに遡る(「不思議の国のアリス」そのものを読んだのは小学生の時だが、ハマったのは……という意味)が、その経緯はまたの機会として、今回は大人向きにルイス・キャロルが構築し世界中の芸術創作分野に展開したアリスの世界という位置づけだ。ちなみに観覧者の中にはアリス・ファッションの女子も見られたのだが、意外やおじさん率もそこそこあって、私一人が見て歩いても浮かなかったのであった。

ここでは展示されたアリス世界ではなく、展示のされ方が気になった。一言で言えば、部分的に撮影OKであり動画用の展示(ここで撮影してね!的なもの)もいくつかあったのだ。

Alice-1

この写真も有名な「ティパーティ」会場なのだが、みんな動画撮影しとる(笑)。私も後でしたけど、このブログにはアップできないよ。

ようするにプロジェクト・マッピングの要領で会場の景色がどんどん変化するのだ。

かつて美術展も博物展も、みんな撮影NGばかりであった。今回も全部がOKではないのだが、かなりの部分は撮影できて(1点アップはだめで、部屋の景色としての撮影ならOKといった条件)、それをインスタにアップしてね!と宣伝しているのだ。

ようするにSNSの拡散による宣伝効果に期待している。時代は変わったのである。

まあ、イマドキの事情としてはSNS拡散がもっとも宣伝になるのはわかる。が、これまで依怙地に撮影禁止にしてきたのに、なんだよと思わぬでもない。
だいたいセミナーやシンポジウムのプレゼンも、撮影禁止が多いのはなぜだ。発表したくて、つまり人々に知ってもらいたくてプレゼンしているのに、その内容を撮影するなというのはアホちゃうか、と思ってしまう。もちろん写真などは複写さて別のところで勝手に商業利用されては困るんだが、発表内容を記録して後にゆっくり復習しようという目的まで否定するのは、だったら発表するなよ、と思う。著作権? だったら人の記憶やメモまで禁止するのか。

ちなみに私の講演は、全面的に撮影OKである。映し出した写真を複写されては困るが、文字などはどんどん撮ってくれ。後でかみしめてくれ。なかには後で気付く間違いもあるけど(^^;)。

展覧会が宣伝効果があるならOKというなら、講演も宣伝してもらうつもりで撮影させたらよい。脱線すると、著作権も作者のもので遺族のものではない。それなのに死後50年、70年も保護するというのはどうだか。

宣伝と著作権の間には、不思議の国のご都合主義が横たわっている。

 

 

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