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2023/01/10

今年の朝拝式

朝拝式。天皇が新年の拝賀を祝う式典とされるが、奈良県の吉野では少し意味が変わる。

後南朝の偲び、遺蹟に礼拝する儀式である。

有名なのは川上村で2月5日に行われる。金剛寺に納められた自天王(尊秀王)を祀る。これまでは秘祭として村民もなかなか参拝されずに550年続いてきたが、今から16年前に一般にも解禁になる。(私は、その前から覗きに行っていたが。)

そこで今年はツアーが組まれるようだ。ホテル杉の湯による企画だ。

川上村御朝拝式見学付宿泊プランー後南朝の歴史を体感ー 

悲運の最期を遂げた後南朝の自天王を偲び、毎年2月5日に自天王の遺品(兜、鎧袖、胴丸鎧、太刀、長刀)を御魂代として礼拝する御朝拝式。1454年から一度も途絶えることなく受け継がれています。
前日に、後南朝や御朝拝についてのミニ講座と川上村朝拝式保存会の方のお話を伺い、当日は第566回となる御朝拝式を見学していただく宿泊プランです。
哀しくもロマンあふれる歴史に触れてみませんか?

最小催行人数:5名
定員    :10名

 

私も、今年は土倉庄三郎伝の出版を控えていることから、参拝させていただこうと思っている。朝拝式に連なる後南朝は、庄三郎が最後の最後まで心を砕き、病を押して上京した問題でもあった。アポもなく首相官邸を訪れると、当時の大隈重信総理を呼び出したエピソードがある。すると大隈は飛んできて、庄三郎の椅子を引いて座らせ、自らは直立していたそうだ。

このツアーには参加は?だけど(^^;)。ひっそりと行きますよ。

Photo_20230110134301

ちなみに南朝の朝拝式は、ここだけでなく天川村でも行われている。南朝遺臣がつくる位衆伝御組が行うものは、後醍醐天皇の即位を祝うもので、700回を超えているとか。

 

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