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森と林業と田舎の本

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2023/01/07

混交林づくり

新年の朝日新聞に、こんな記事が載った。

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同じ内容の記事は昨年にも掲載されたかと思うが、その裏話か。ここで紹介されているのは、秋田県の「清太郎さんの森」である。佐藤清太郎さんが、3本巣植えという植林方法を編み出したのだ。簡単に言えば、植える本数を減らして切り捨て間伐をしないため、3本のスギ苗をかためて植える。すると、そのスギはお互いを助け合って育ち、また周辺は空間が空くので広葉樹が侵入して来る。結果として針広混交林が出来上がるのである。

私は、この木材生産のできる混交林づくりという点で興味を持っていたのだが、秋田は遠い。と思っていたら、なんと同じ方法を大分県の国有林で試しているという。ならば、そちらにお邪魔するかと昨秋行ってきた。臼杵林業の後藤さんのおかげでアポイントも取れたのである。

こちらは混交林づくりというより風害に強い森づくりの発想で真似たそうだ。

すると、こんな感じ。まだ10年程度だ。

3-21Img001_20230107215901

うーん、残念ながら混交林ではないし、成長もイマイチね(^^;)。根元付近を覗き込むと……。

3-19

思うに、九州だから成長がよくて、間隔が狭すぎたのだろう。同時に、植えた人が目的をよく理解していなかったのではないか。急峻な地形だから3本をまとめて植えるのも難しかったうえに、3本の苗の間隔や配置を十分に計画を意識して行わなかったように思える。

針広混交林づくりは、植えてつくろうとすると難しいと言われる。放置したら勝手にできる例はたくさんあるのだが。

これからは混交林林業の時代が来ると私は勝手に思っているので、これからも事例を追いかけていくよ。

 

 

 

 

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コメント

この植林方法に非常に興味を持っています。この方法を放置林の間伐に利用できないかと検討しています。放置林は細く脆い木であるため間伐すると風で容易に倒れる危険性があります。このために3本の木をまとめて残す形にすれば3本の木がそれぞれ補い合い風に対抗できるのかと。
なお勝手に生えた実生のヒノキが根本から3本に枝分かれしている形で育っています。このような植林用の木が計画的に作ることができればこれもありかとも思っています。

「放置林の間伐」に応用とは、なかなか斬新ですね。植えるのではなく、残す木ですか。基本、失敗しても損害はないと思うので、試す価値ありですね。

本家は秋田ですので、意見を聞いてみてはいかがでしょうか。

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