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森と林業と田舎の本

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2023/02/20

月ヶ瀬のひげ茶の味

日本茶の「ひげ茶」をご存じだろうか。

先日の月ヶ瀬梅林に行った際にお土産として買ったのだが、なんと1袋100円。(大袋で300円。)

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月ヶ瀬は、実は梅林だけでなく、月ヶ瀬を含む大和高原全体が大和茶の産地でもある。そもそも日本に茶が伝わったのは大和が最初という伝承もあり、日本で最初の茶は奈良なのだよ。中国から茶を持ち帰った奈良時代の坊さんはが植えたとか。今は、奈良からほぼ隣の宇治に出荷されて宇治茶に化けていることも多いのだが……(ーー;)。

それはともかく、大和茶はそれなりに加工されて煎茶として商品になっている。しかし、ひげ茶とは。おそらく「とうもろこしのひげ茶」(韓国産らしい)ぐらいしか世間では知られていないのでは。お茶の産地だけしか出回らないように思う。

実は製茶の過程で茎の皮が剥けたものなのである。写真をアップしてもわかるだろう。葉でもなく、茎でもない。茎の皮なのだ。ある意味、かなり廃棄物感が強いのだが、それを月ヶ瀬では商品化していた。隣の、同じく大和茶の産地である奈良市都祁とか山添村とかでは見たことがない。製茶の際に出る粉は粉茶として商品化されているが、皮のひげ茶は知られていない。
茶の木の樹皮にも茶の成分テアニン、タンニンをよく含んでいるらしい。

そこで試飲してみたのだが、これがなかなかなのだ。色は薄めだが、十分に香りがあって渋みは少ない。しかも湯を注いですぐに出る。驚いたのは、急須に入れ放しにしておいて、時間が経った残りのお茶を飲んでみても、全然渋みなどが出すぎていないこと。時間を置いても味の変化が少ない。むしろ滲出時間は長めの方がよいかと思う。ちなみに粉茶は、どんなに短時間でも渋みが出てしまうから、ひげ茶の方が入れやすい。

これは、意外や隠れた逸品だと思う。隠れお茶遺産(^o^)。

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春の茶畑

おそらく月ヶ瀬でも、ひげ茶は農家の出す日常使いの茶なのだろうが、私は気に入った。実は我が家で飲む日本茶として購入しているのはかなり高価な茶葉なのだが、日常ならこれでいいや、と思わせた。まあ、身近に売っていないけど。

これは廃棄しかない、と思わせるものを商品にアップサイクルすることも考えてもいいよ。日テレの番組「鉄腕DASH!」の中の「ゼロ円食堂」のように廃棄物だって調理の仕方次第。

 

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