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森と林業の本

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2023/02/01

「自己認証」は林業界に成り立つか

自己認証というのがあることを知った。

森林認証制度や水産物認証制度のように産地や品質、そして環境など何かと証明する認証制度は数多いが、多くは第3者認証。つまり生産者(自己)でもなく買い手でもなく、第3の公正な目(機関)が基準を守っているかをチェックするわけで、だからこそ信用度が高い。日本の認証なんて、少し前のSGECを始めとして生産側の業界団体が認証していたりして、全然信用度がないと問題視されていたわけだが……。

あえて自己認証制度があるのか。水道とか電気関係の会社などで使われているようだが、よくわからない。

Photo_20230201170601こんな図があった。

まあ、生産者側が自分であらかじめ決められた基準に適合するのかチェックするわけだから、審査期間は短く金もかからないだろう。だが、「我が社の製品は基準(環境とか品質とか)適合していました! と言ってどれぐらい信じてもらえるか。やはりチェック内容を完全公開することと、誰でも後から追いかけてチェックできることで担保しているのかねえ。

日本では森林認証制度がまるで進まない。直接的には金がかかるのがイヤ、手間が増えてチョー面倒くさい……などの理由だが、もし自己認証で行えるのなら随分楽になるかもしれない。

思えば流行りのブロックチェーンも、後で誰でもチェックできる、改竄はできない、というのがウリ。毎度、誰かがチェックしているのではなくて、周辺からチェックされるという緊張感が守っている。

ならばブロックチェーンを用いて森林自己認証制度にできないかと妄想した。基準も、木材の品質も。

ただし罰則はかなり厳しくしないと、みんなやり逃げになってしまう。また自己認証でも、思い切り宣伝すれば効果は出る。

もともと私は、認証なんてものすごくコストの無駄だと思っていた。しかしやらないと偽証ばかりだから信用できない現実がある。ならば自己認証で簡単にやってしまう、ただし徹底的な情報公開さえ行えば一定の効果はあるかも?と思い出した。

誰か森林の自己認証制度の基準を付けて挑戦してみないか。林業界にそれが成り立つ信用があるか怪しいけど。

 

 

 

 

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