森林の基礎調査で気になる「その他」
昨日に続いて、林野庁ホームページ渉猟で見つけたもの。
森林生態系多様性基礎調査の調査結果のうち、第1期(平成11~15年度)・第2期(平成16~20年度)・第3期(平成21~25年度)・第4期(平成26~30年度)の調査結果を図表入りで公表している。
- 森林生態系のタイプ<優占樹種に基づく森林タイプ>
- 森林に生育している維管束植物の種数
- 樹種別の分布状況
- 森林の蓄積等の状況
- 野生鳥獣による森林被害の状況
- 森林被害(枯損)の状況
- タケの分布状況
- 土壌侵食の状況
一つ一つ見ていくと、年代別の変化も含めて見られるので面白い。たとえば樹種別の分布だと、スギ、ヒノキ、カラマツ、アカマツ、アカエゾマツ、ブナ、コナラ、シイ・カシ類と取り上げている。マツ枯れ、ナラ枯れの時代の変遷なんぞもわかる。
これはスギの分布図。日本で一番多い樹種だろう。
森林面積の推移もあるのだが、気になるのは「その他」。
1割強が「その他」なのだが、第3期でいきなり増えている。何があったのか。そもそも「その他」とは……。
実は無立木地なのである。ほか竹林や樹種名不明の地である。やはり急に増えたのは、伐採跡地が増えたのではないか……と想像する。そして実際の森林面積は、1割少ないのかも。
……まあ、これを見てどうするんだ、と言われたらそれまで(^^;)なのだが、これを見て楽しむ人は楽しんでください。
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