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森と林業の本

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2023/02/15

モクレポに見る日本の木材事情

林野庁のホームページにモクレポ(№17)2月号が公開された。

これ、私のお気に入りなのだが、林産物のレポートを眺めているだけで、なんとなく日本の林業・木材事情が浮かぶだけでなく、どんどん連想が広がり、妄想も含めて楽しめる。オタクぽいけど(笑)。

たとえば日本の木材輸出に関するグラフ。

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輸出相手国は圧倒的に中国なのだが、意外と伸びているのがフィリピンにアメリカである。フィリピン、かつては日本がラワン材を大量輸入して森林を破壊しまくったんだけどなあ~とか想像する(笑)。フィリピンにおけるスギ材の使い道を考えてみてもいい。

そして輸出額は伸びているのに、輸出量は減っている。ようするに木材価格が上がったのだろう。これもウッドショックと昨今の物価高の影響だと想像して、経済評論家気分を味わう(笑)。

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ついでに中国の木材輸入の実績を見ると、丸太が増えて製材が減っているのね。自国で製材するようになったのだろうけど、日本的には不利だろう。どんどん買いたたかれて丸太しか輸出できなくなる。

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こちらは日本の林産物輸出額。伸びている!と単純に喜ばない。ここ数年伸びているのは、なんと木製家具であった。これはいかなることか? 日本は、基本的に家具輸入国だからね。
日本の家具で輸出するものがそんなにあっただろうか。ニトリが輸出しているとか(^^;)。いや、輸出なら高級家具でなければ成り立たない。しかし材料は何だろう。国産材を使っているとは思いにくいのだ。広葉樹材は、ほとんどあるまい。輸入材か。もし国産材なら、合法木材証明などがいるが、大丈夫か? 

これは謎だ。また探索しよう。

ほかにもウッドショックは終わって製材価格は低下傾向だが、以前よりは高い。が、立木価格はどうかなあ。

こうしたことを読み取りつつ想像していると、楽しいよ。

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政策・行政関係」カテゴリの記事

コメント

フィリピンへの輸出は製材も合板も99%日本のハウスメーカーのプレカット向けです。全量そのまま日本に戻ってきて○条工務店の住宅になっています。なのでフィリピンで消費されているのはプレカットの端材が燃やされているくらいでしょうか。

なるほど、そうでしたか。私もフィリピンで使うというより輸出用、アメリカ辺りかと思っていたのですが、なんのことはない日本にもどってくるのか。

国産材の需要は、まだまだ国内に縛られているんですね。

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