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森と林業の本

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2023/03/04

興福寺五重塔の修復と法隆寺の古材

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写真は、いわずと知れた、奈良の興福寺五重塔。国宝である。あまりの青空に映えた姿を見て、思わずパチリ。

実は、五重塔は今年1月から修繕を始める予定だった。屋根の経年劣化が激しくて、全面葺き替えるため修理現場を覆う「素屋根」の設置を行う。解体はしない。つまり今年から五重塔は見られなくなるはずだったのだが……直前に延期になった。昨今の資材高騰して予算が足りないことと、修理前の調査に時間が必要という点から、来年以降に延期が決まった。おかげで今も塔は見られるのだが……ただ、足元をよく見てほしいのだが、櫓というか足場を組み掛けていた。この足場は、調査のためかな?

今年始めたら2030年3月に修理工事が終わる予定だったが、始まりもはっきりしないとなると、いつまでかわからない。ちなみに五重塔は、これまで5回焼失していて、現在の塔は1426年ごろに再建されたとされる。大規模な修理も120年ぶりとか。

木造建築物は、常にメンテナンスと修理交換が必要である。傷んだ木の部位は新たな木に交換される。つまり、すべてが建築当初のものではないということだ。法隆寺は建築1300年を超えるとされるが、創建当初の木材は、全体で3分の1~2だという。工法も少し変わったところがある。

実は、先日知り合ったは美術関係者と話していたら、法隆寺などの修理のために交換した古い木材を大量にもらったという。交換した木は意外とあっさり下げ渡されるらしい。そして私にも分けてくれるというのだ\(^o^)/。えええと、いつもらうか、どこで受け取るか決まっていないけど、楽しみにしておこう。あ、オフレコだよ(^^;)。

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こちらは、法隆寺と正倉院の古材とか。吉野高校林業博物館より。

 

 

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