林業産出額全国一位は長野県! なぜ?
ちょうど1カ月ほど前に、「宮崎県が木材生産額日本一になった」と紹介した。
宮崎県が木材生産額日本一になった裏側
ところが、本日発表になった林野庁の「モクレポ№18」を見ていると……。
まず2021林業産出額のグラフがあるのだが。
その次に、林業産出額及び部門別産出額の上位10県 という表がある。
これを見ると、なんと全国一位は、長野県であった! 宮崎県は4位だったのである。
あれえ、だよな。理由は、グラフを見ればわかることだが、林業産出額と言えばキノコや薪炭、その他特用林産物も加わるわけだ。
そして長野県はキノコ栽培額が非常に多い。木材生産額では10位以内に入っていないのに、総額で一位になってしまう。また林野副産物と分類するマツタケや生漆などが長野県は一位なのだ。そうかマツタケか……。
おかげで長野県がもっとも林業が盛んな県ということになるのだろう。
そうか、もはや林業とはキノコと漆でいいのではないか。金額も木材をはるかに引き離している。木材は副産物ということで(^^;)。
(ちなみに、この都道府県統計では、木材産出額にパルプ工場が直接入荷するパルプ用素材、輸出丸太及び燃料用チップ素材の産出額、薪の産出額が含まないそう。)
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