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2023/04/04

人気?カレリア応用科学大学は大学にあらず

フィンランドがNATOに加盟したかと思えば、その立役者にして人気の若きマリン首相が選挙で敗北、どうやら退任する模様だ。なかなかフィンランド情勢は複雑で目が離せない。

まあ、そんなことを思うのも昨年発行の『フィンランド 虚像の森』のおかげなのだが、最近もう一つ注目株としてカレリア州がある。フィンランド読みではカルラヤのはずだが。この州には、どちらも森林林業研究機関がいろいろあるらしい。とくに注目株はカレリア応用科学大学。すでに本ブログでも昨年こんな記事を書いている。

林業でフィンランドブーム?  

そこでは北海道の北の森づくり専門学院が、北カレリア県のリベリア林業専門学校と提携しており、また長野県と伊那市に北カルヤラ県とカレリア応用科学大学から視察団を受け入れたとある。

このカレリア(カルラヤでなくていいの?)応用科学大学が、今度は日本福祉大学と大学間連携協定を結んだという。福祉大学がなぜ森林系の大学と?と思うが、どうやら木造建築関係らしい。なにやら引っ張りだこ。

カレリア応用科学大学(フィンランド)との大学間連携協定の締結 

2023年3月23日(木)、日本福祉大学とカレリア応用科学大学(フィンランド)は木造建築における研究・開発・イノベーションの協力・発展に関する協定を締結しました。

フィンランドは、建築や工学分野においても「持続可能な林業の推進」や「建築物の木造化・木質化の実現」に成功した国として有名です。近年、日本においても国産材の活用先として高齢者福祉施設や保育施設、学校施設などで積極的に木造化・木質化に取り組まれています。

 「最先端の環境建築」、「自然と共生した都市デザイン」、「先進的な林業」に関するフィンランドの知見を活用することにより、健康科学部福祉工学科(建築バリアフリー専修)の教員、学生への実践的な知識・経験の蓄積が期待されます。

 

なおフィンランドでは大学と応用科学大学は別である。いわば実践的な職業教育大学ということなのかな。日本で言うところの大学校とか高等専門学校である。大学と名がつくので勘違いしてしまう。在学中から起業する学生もいる。日本で提携するのは、林業大学校であるのもそのせいか。福祉大学は別だけど。

まあ、日本でも地方大学には、実学と就職口を売り物とするところも多いから、そんな大学はカテゴリー的には応用科学大学なのかもしれない。

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カレリア応用科学大学、かな?(Googlemapより)

別に腐すつもりはないのだけど、基礎研究より応用科学という実学を求めるのは日本の高等教育界隈の風潮だろうか。実学実学と言えばいうほど未来を狭めるように思えるのだけど。

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