高額本を買うまでの軌跡
先月末、ヒマにあかせて?大阪で開かれた「毒展」に行った。古今の毒に関する展示……ということだったが、つまらなかったのなんの。小さな見本とパネル展示だけかよ。。。
ま、それはよいとして、帰りに一杯飲んでからジュンク堂書店に寄ったのだが、そこで見つけた本がある。おっ、と手にとる。日本の植民地だった台湾、朝鮮半島、樺太、満州の森林開発の事情の研究書だ。本土の森林政策にも触れている。面白そう。今調べていることにも直結する資料にもなる。分厚いけど、買うか……と裏返して価格を見ると。
5400円+税。つまり5940円 (@_@)。ほぼ6000円!
まてまてまて。。。。。毒展でも安くはない入場料だったし、その後のお酒でも金を使っている。そこに6000円? これは衝動買いするには厳しい。だいたい自宅に買って読んでいない本が何冊、いや何十冊、いや何百冊あると思っているのか。いや、しかし。
一度は棚にもどす。で、また手にとる。自分の特に読みたいページを探る。ざっと50ページか。全体の8分の1じゃねえか。そこに6000円払えるか? また棚にもどす。いやしかし。落ち着け。
隣の棚には『山林王』も発見するのだが。この本、『山林王』を2冊買ってもおつりが来るぞ。
さて、どうする。また手にとる。少し読む。このまま立ち読みで済ませるか。そりゃ無理だな。図書館にでも入ってくれたらいいが。発売日を見る。今年の2月20日だった。1刷。まだ図書館には入っていないだろうな。いつ購入してくれるかどうかわからん。ずっと先になるだろう。
書店内を歩き回ってほかの本も見る。それぞれ興味のわく本はあるのだが。だが。また元の棚にもどる。落ち着け。
震える?手で本をとる。さて、決心するか。
まてまてまて。その時は酒を飲んでいた。酔っぱらった頭で決断するのはマズいのではないか。後々後悔する可能性はあるぞ。
落ち着け。
ふと、閃いた。来週、また大阪に出るではないか。その時は酒を飲んでいない頭で判断してもよいのでみないか? クールダウンさせた頭で改めて本を手にとってから決めるべきだ。衝動買いばかりして、積ン読にしてはまさに毒だ。
ようやく落ち着いて、書店を出た。急いで買い求めないでもよい本だからな。うん。我ながら見事な決断だ。無駄を省いて生きるのだ。
……という段取りを踏んで、帰路についたのであった。
そして、昨日がその日であった。
買った。「帝国日本と森林」 勁草書房 中嶋弘二編著(執筆者は7人)
この日は思い切り散財するノダ\(^o^)/。
もちろん読みます。絶対に読みます。全ページではなくても。台湾だけでも。樺太・北海道も興味ある。戦前の日本の林政を知るにもよさそうだ。払った金額が読書を後押しするよ。
皆さん、この本に比べたら『山林王』なんて安い本だよ。きっと内容は同じぐらい濃いしヾ(- -;)。
« 「フィンランドの森林ムーブメント」に、なんと! | トップページ | 街路樹の脇の紫の花 »
「森林学・モノローグ」カテゴリの記事
- 街路樹は植物虐待だ(2024.09.13)
- 散歩にはグラングリーン大阪より……(2024.09.10)
- 風、光、熱……水平から垂直に!(2024.09.09)
- 裁判を傍聴して思うこと(2024.09.06)
- 土壌の厚さがわかれば森林の発達がわかる?(2024.08.24)
コメント