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森と林業の本

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2023/04/08

スギのCO2吸収能力

昨日は森林総研だったので、今日は東京大学(笑)。

スギ林は30分ごとに、しかも1年で、どんだけ二酸化炭素を吸ってるのか  

発表のポイント
日本の森林の代表的樹種であるスギの森林スケールの光合成・蒸散速度を年間を通じて観測しました。
一枚の葉の光合成反応から森林と大気との間での二酸化炭素の乱流拡散までを再現する精緻なコンピュータ・シミュレーションモデルを作り、観測データと比較しました。
シミュレーションモデルによる計算実験で、スギ林の二酸化炭素吸収のメカニズムが明らかになりました。例えば、冬に葉の光合成能力が落ちるのは、年間を通じてスギ林の生産性を保つためには必要不可欠であることを解明しました。

Topics_202303092

この図を見ても、なかなか理解しづらい。フラックスとはなんぞや、から考え込んでしまう。

これ、実はYahoo!ニュースに書けないかと思って論文を読み込んだのだけど、途中で挫折した(^^;)。結構複雑で専門的で難解で地味。ちょっと一般向きではないかなあ。

しかし日本の全国土面積の12%が、「スギ」に覆われているという最初の指摘は大きい。国土の1割以上、森林の2割近くが1種の樹木なのだ。そのスギが大気との間で、二酸化炭素と水蒸気をどれくらい、どのようにやり取りしているのかを明らかにする研究である。

結果として、ヘクタール当たりの年間炭素吸収量・蒸散量は、観測値でそれぞれ5.6炭素トン・875 mm、計算値で7.5炭素トン・884 mmとなった。ちょっと差があるので、どちらを採用すればよいのだろう。また素人には多いのか少ないのかわかりにくい。ほかの樹種、とくに天然林のような多様な混交林の数値と比較してほしいところ。

結論としては、年間を通じてほとんど葉の光合成能力や葉量が変化しないように見える常緑針葉樹のスギであっても、その季節変化、特に冬の低温による光阻害に対する防御機構を考慮しなければならない……ということのようだ。誰か、優しく解説してくれないか(^_^) 。

なお、論文本体は、こちら。

Implications of seasonal changes in photosynthetic traits and leaf area
index for canopy CO2 and H2O fluxes in a Japanese cedar (Cryptomeria
japonica D. Don) plantation




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森林学・モノローグ」カテゴリの記事

コメント

「本論文では、日本のヒノキ林を対象として、季節的な光合成特性と葉面積指数(LAI)が、大気中のCO2およびH2Oフラックスに与える影響について調査しました。
調査の結果、夏季にはLAIが最大であることが確認され、その一方で、光合成率や蒸散率は夏季には最小であり、秋季に最大であることが明らかになりました。このことは、夏季には葉面積が最大であっても、葉の老化や光合成生産物の消費による炭素利用量が増加しているため、光合成率や蒸散率が低下することを示唆しています。
さらに、調査結果から、季節的な光合成特性とLAIの変化が、大気中のCO2およびH2Oフラックスに与える影響についても明らかになりました。具体的には、夏季にはCO2吸収量が最大であり、冬季には最小であることが確認されました。また、蒸散量は夏季に最大で、冬季に最小であることが明らかになりました。
このように、季節的な光合成特性とLAIは、大気中のCO2およびH2Oフラックスに与える影響を大きく左右することが示唆されました。葉レベルでの生態生理学的特性が、森林の生態系サービスに及ぼす影響を理解する上で重要であることが示されたと言えます。
本研究は、森林生態系における季節的な光合成特性とLAIの変化が、大気中のCO2およびH2Oフラックスに与える影響を明らかにすることで、生態系の保全や持続可能な利用に向けた指針を提供するものとして注目されます。」とChatGPTが要約してくれました。

なるほど! 論文本体よりわかりやすい(笑)

こうしたAIの使い方あるね。

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