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森と林業の本

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2023/04/23

無垢製材の巨大スパンを見る

実は、昨夜まで大分に行っていた。温泉はつからず山の中ばかりを歩いたのだが……その話はおいといて、ちょっと脱線して見学したのがこれ。

レゾナック武道スポーツセンター。これは現在の名前で、以前は大分県立武道スポーツセンター。また昭和電光武道スポーツセンターだった時代もある。そこで見たのが、こんなホール。巨大体育館と武道場がくっついた建物と思えばよいが、中が木構造となっている。(外観は、リンク先のHPを見てくれ。)

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わかるだろうか。スパン、梁が木材なのだが、最近はこんな体育館やドームも増えてきた。ただ、これは無垢の製材なのだ。集成材を使っていない。なんと最大スパンは70メートルある。日本、どころか史上最大だそうだ。

証拠に、少しアップしたものを。

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アーチトラスに使われているのは、120ミリ×240ミリで長さは2~4メートル材だそう。一般的に流通している製材寸法だ。部分的には3本をH型に組み合わせているという。ボルトでつないでいるところが確認できるだろう。もちろん大分県産材を使っているのがジマン。なお乾燥度とヤング率は4つの種類に分けて適材適所に使ったらしい。

ついでに紹介すると、内装も凝っている。

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竹を多用している。コンクリートの壁も竹を並べるだけで和風になる。なおテーブルやイスは多分ファイバーボードによる組み立て家具だ。

こんなのを見ると、やれ大規模集成材だ、CLTだといわなくても木造建築はできる。主構造はもちろん鉄筋コンクリートと鉄骨だが、十分に木質をオモテに出している。その方が木材としての歩留りもよいだろう。ちなみに使われた木材量は985立方メートルであった。

まあ、余った時間で温泉つかるか別府の地獄巡りするか、と迷ったあげくにこんな建物見学してしまうのだからヤダねえ。

 

 

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