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森と林業と田舎の本

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2023/05/05

タラの木に住まうもの

タナカ山林を、ごにょごにょと整備。これがストレス解消になる。ゴールデンウィークのささやかな楽しみ。

そこで、随分前に、タラの芽をよく採っていたタラの木を見る。もう梢は高くなり、収穫はできない。ただ、これまで採取するたびに萌芽が枝分かれするかのように伸びていたので妙な形になっているし、切り口が腐りかけていた。そこでスッパリと切り落とすことに。もしかしたら低い位置で再び萌芽が出るかもしれない……。

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芯が腐っていた。が,それよりも驚いたのは、切り口から大量のアリが湧いてきたこと。そう、タラの木にアリが巣を作っていたらしい。これは重症だ。しかし、これもアリ植物では?

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これは少し後に撮影したが、最初はアリが本当に湧いて出た。

アリ植物とは、アリと共生している植物で、海外にはわりとある。東南アジアのジャングルで見かけたのはアリノトリデ。植物の一部か穴だらけで、そこにアリが巣をつくる。たしか蜜も出して呼び集めているのだっけ。植物はアリに住み処を提供するわけだ。一方でアリの糞や食べ残しなどが植物にとっての栄養源となる。

日本には、そこまで明確な共生する植物はないと思うが、このタラのように枯れた部分に空洞ができて、そこにアリが住みつくのだろう。

ほかにハエトリグサのようにハエやアリを捕まえて食べてしまう食虫植物は、植物側が優位の共生か?いや共に生きていないか。

このタラの木を再生して、芽を採るのは無理かなあ。

 

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