象の糞のジン
先日、行きつけのバーに行って、「面白いジンはないか」と頼んだ。マスターも私のジン好きは知っている。
今どきのクラフトジンは私もいろいろ試したので、さほど目新しいものは出てこないだろうと想像していたのだが……。
「インドラブ」というジンをオススメされた。正確には「インドラブ ピンクジン」。
インドとあるが、南アフリカのジンである。が,何がすごいって、このジンのボタニカル、つまり浸漬させた植物は、象の糞から取り出したものなのだ。像は、食べたもののうち約半分は消化せずに排出してしまうというので、その糞から取り出した植物質を利用したジンだそうである。もちろん消毒はしている。
具体的なボタニカルは、 コリアンダー、ジュニパーベリー、オリスルート、アンジェリカ、アカシア、ウチワサボテンなど。ピンクの元はウチワサボテンらしい。サボテンのトゲを、象たちは足で上手く取って食べるそう。そして、その実にはポリフェノール、ミネラル、ビタミンを多く含み、薬草でもあるとか。
もう一つ重要なのは、「インドラブ」の利益の15%を野生動物の保護活動を行うアフリカ財団に寄付すること。というより製造者は、それを目的にジンづくりに取り組んだらしい。野生動物の保護を目的に南アフリカに移住したというから。
このようなストーリーを聞かされて、私が飲まないわけがない(笑)。
ほんのりピンクで、なんだか甘い香りがしたな。イケます、このジン。
ちなみに、その後で「思い切りスモーキーなスコッチ」をと頼んだら、アイラ島の「オクトモア」という銘柄を推奨してくれた。世界でもっともピート臭の強いウイスキーという触れ込みらしい。一般にスモーキーなウイスキーとして知られるラヴガーリンなどの3倍臭い数値が出ている。ただし値段も相当張ります(1杯2500円だった)と言われたが、飲まずにおられようか。
酒は嗜好品だが、それゆえにストーリーあっての消費である。思い入れでほしくなる。
そして木工品も嗜好品である。
« タラの木に住まうもの | トップページ | 東洋経済に『山林王』書評 »
「森林学・モノローグ」カテゴリの記事
- 再エネは逆風か(2026.01.13)
- 「STAR WARS」の世界観(2026.01.05)
- 道をつくりたがる人々(2026.01.04)
- 浅慮近視眼(2025.12.27)
- 50年先なんて誰が見る(2025.12.26)






























コメント