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2023/05/25

草抜きと除草剤開発秘話

近頃、朝は庭の草抜きが日課になってきた……。抜いても抜いても生えてくる。地上部だけ刈り取っても、すぐ生えるのは誰でも知っているだろうが、根から抜いてもダメ。また生える。

そこで考える。

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このような草を抜くと、表土が剥がれる。耕したみたいになる。すると柔らかい土にまた雑草(という名の草はないけど)がまた生える。

これは、結構厄介なことである。表土を耕すと、雨に打たれると流れるし、風で土が飛ぶこともある。いや、こんな庭ぐらいではなんということはないのだが、大面積で考えると環境に甚大な影響をもたらす。日本のように湿潤温暖ならまだしも、乾燥地帯か、あるいは定期的に豪雨のある地域では表土が失われ、農作物の栽培にも影響が出る。

……と、ここで思い出したのが除草剤の開発秘話。実は、除草剤を開発するきっかけは、この表土を守るためだったというのだ。草を抜くたびに土が失われるため、それを防ぐ方法として薬で草を処分できないか? ただし土壌成分に妙なものが残らず微生物を殺さぬように特定の草だけを枯らす薬。

そして生まれた除草剤は、ある意味環境を守るためのものだったのだが、なぜか世界中で環境破壊の代名詞になっちゃうのだたね。

草が枯れる=草に有害な成分を含む=きっとほかの生物にも有害なのに違いない=栽培できた農作物に、残留成分が入るに違いない=それを食べる人間だって危険だ! 
という論法。よくよく考えれば大きな飛躍なのだが、多くの人を納得させられてしまう。農薬と除草剤の区別もしない人も少なくない。

私自身は、厳密に農薬・除草剤の毒性を考察したわけではないが、概して安全だと思っている。植物は、たいてい自身でも毒性物質を合成するが、それをすべて危険とは言えない。
そもそも毒性と量の問題だってある。どんなに強烈な毒だって薄めたら役立つ薬になるものもあるのだから。逆に言えば、どんなものでも使いすぎたら危険。また、その成分の分解特性も重要だ。現在は数週間から数時間で分解するものまである。ずっと残り続けるようなものはほとんと生産されていない。

というわけで、私も除草剤を使うことにした。とくに石の間やコンクリートのヒビなどに根を張った雑草は抜くと隙間から崩れる恐れがある。場所と量を十分に考えて、シュシュシュと吹きかけている。ただ除草剤の効力は意外と長持ちしない。これだって、何カ月持つのか……。

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コメント

化学肥料や除草剤の害をとやかく言う人いますが、害があってもそれをつかわなければ、食糧生産が追い付かず人類は飢餓に陥るか戦争で分捕るしかありません。また、生産性をあげるために地球のあらゆるところを開墾し食糧生産しないといけなくなります。自然保護どころではありません。

農薬や除草剤の害を口にする人は、ほとんどイメージで本当にどんなデータから危険なのか言えません。仮にリスクの度合いがわかっても、ない場合の作物収量の減少とか、労力の増加と比べてどちらをとるのか判断していないでしょう。
今や除草剤を使わないと、雑草によって居住地や農地を追われて、過疎が加速します。

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