久しぶりに「切り株の上の生態系」
今年の我がタナカ山林は、タケノコがさっぱりだ。
昨年が豊作だったから、今年はダメかなと思っていたが、見事に出ない。まあ、竹林ではなく雑木林だけど……。隣の竹林から伸びた地下茎から出るのだが、その隣を見てもまったく出ていない。
ただイノシシの糞がすごく多く、掘り返した跡も幾カ所か。わずかに出たタケノコは、イノシシに漁られたらしい。というわけで、悔しいが5月に入ったらイノシシの食べ残しを探そう……(惨めじゃ)
その代わりに見つけた切り株。
これ、2014年(だから今年で10年か)に皆伐した時の切り株だ。かなり太い木を伐ってもらったのだけど、それで枯れずに萌芽が伸びてきた。
その萌芽がもはや相当な太さなんだから成長はよいようだ。そして切り株の上部には落ち葉などが溜まって土壌ができたらしい。そこにドングリが落ちて芽吹いた。生きた切り株の上に新たな生態系ができている。
樹種は土台とちがうようだから、今後どのように成長するか興味をそそられる。
片方だけが大きく成長し、一方を枯らすかもしれない。あるいは合体木になるか、寄り添って並び立つか。植物の世界には意外なことが起きそうだ。
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