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森と林業の本

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2023/06/20

美術館の椅子

先日、大阪・中之島美術館で開かれている「佐伯祐三」展に行ってきた。

日本では珍しく大半が所蔵品で開いたものである。というか、中之島美術館が建てられたきっかけは、佐伯祐三の作品が大量に寄贈されたからなのだが……。今回は会館1周年記念である。

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実は、私自身はそんなに佐伯祐三の絵は好みではない。が、もうすく閉館(6月25日)だったので、せっかくだから行くか、という気分であった。

たしかに一人の作家の140点を超える作品群は迫力はあった。ただ……申し訳ないが、やっぱり好みではない(^^;)。

風景画が多いのだが、なんとなく陰鬱になる風景で、しかも初期のものは有名なパリ時代のタッチとは違い、これまた好みではない(しつこい)

それでも、いいなあと思えたのは、最晩年、パリで描いた絶筆5点。有名な「郵便配達夫」に加えて、「ロシアの少女」、そしてレストランの扉。ちなみに、絵画の大半は撮影OKだった。昔とは様変わりである。厳重に撮影禁止、スケッチも禁止。そんな時代から、どんどん撮影してね。それをSNSで発信して宣伝してね、という時代に変わった。いい加減なものである。

ただし、チラシをひらひらしながら絵に近づいたら注意を受けている人がいた。これは何の意味があるのか謎だ。古くさい監視員である。

それと気に食わないのは、ほとんどの絵画はガラスに覆われていること。そこに天井からのわりと強いスポットライトが当たり、反射するのである。それでは絵画鑑賞に水をさす。なんとかならんか。

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が、私は、ここで自分の好みの絵画を語りたいのではないのだ。実は、気になったもの。

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展示室の各所に置かれた椅子というかベンチ。これ、集成材である。が、本当に全部木材なのか。重すぎるのではないか。したにはキャスターがあるかのようだが、動かすのが大変すぎないか。内部は空洞になっているのだろうか。この椅子の構造が気になってしまったのである。ちなみに何の木だろう。特注か。それとも意外と出回っているのか。気になる。

本当は下を覗き込みたかったのだが、美術会場でそれはあまりに怪しいし。誰か、知りませんか。

 

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木製品・木造建築」カテゴリの記事

コメント

ブログコメントご無沙汰しております。
特注だと思います、面倒ですが時間かければ作れます。
集成材でも良いですが、綺麗に作るなら一本一本を年輪の面でズレないように位置決め工夫して、クランプで締めて接着すればいけます。年輪の面が程よくランダムに見えるように配置する必要もあります。
内部は空洞にしてもしなくても、どちらでも形にはなりますが、空洞にした方が変形する力も抑えられるので経年的には良いし軽いしで得策です。
脚端はキャスターではなくアジャスターかもしれません。

特注ですかね。張りぼてのようにも見えたのですが、断面に集成面を見せているので、中まで木が詰まっているのか、気になりました。
あまり小細工しない方が作りやすいとは思うのですが。
こうしたベンチを製造しているのは、どんな工房でしょうね。

中まで詰まっているか…、どうでしょうか。
やはり四周1本分と木口面奥行100mmぐらいは集成材で、内部は合板等で箱を作って支えるのが無難と思います。
こういう積層系のデザイン流行っているので、私の勤め先でも地域産材を使用して何度か製作したことあります。
無垢材扱える工場なら形にできると思いますよ!

美術品用低反射ガラスというものはあるのですが、結構高いのでまだまだ一部でしか使われてないですね。

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