再造林記事と佐伯広域森林組合
フォレストジャーナルに巻頭記事を書いた。
フリーマガジン「フォレストジャーナル」2023年夏号 6/26発行!
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編集部は「再造林」をテーマにしたのにネタが見つからないで悩んでいたので、私はズバリ「再造林率100%」を提案。もともと私は、コラム記事を担当していたのに、いつのまにか切り替わった(^^;)。
ここで紹介したのが大分県の佐伯広域森林組合だ。Wedgeに続いての登場。というか、先日の講演でも話したし、なんだか使い回し、いや、よく紹介させていただいております。
内容は、読んでいただければよいのだが、ある意味シンプルである。補助金をフル活用して、それでも負担金が出る分を、大分県が設けた基金と納品先のタマホームからの助成で補い、ほぼ山主負担をゼロ(っぽく見せている)にした。
実は、このほど森林組合は、2×4のウイング、佐伯市、ウッドステーションの4社で「再造林可能な価格で買い取る」協定を結んだ。そのため基金がなくても、自力で再造林ができるようになったという。
年間1万㎥以上を買い取る前提である。その単価は、まあ、桁外れの価格で……私は聞いているけど、非公表だというので書けない(^^;)。
先日の講演で「ここだけの話」として紹介すると、会場から聞こえないどよめきが伝わった。信じられない様子。
さらに佐伯の森林組合の造林班の年収が1000万円に届くというと、もはやため息が。(ちなみに伐採班は全員1000万円超え)
ほかにもいろいろなケースを紹介したが、もっとも反応がよかったのが、やはり金額(買取価格や収入)だったなあ。
ちなみに佐伯広域森林組合が特別だとは思わない。たしかに条件的に有利な面はいくつかあるが、何よりやる気があるからだろう。ほかの地域の組合や民間事業体でも十分できることだ。山主を説得できたら、再造林はできるはず。問題は、物理的に苗がないとか、人手がない場合ぐらいかなあ。
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