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森と林業の本

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2023/06/22

庭の雑草と格闘し、ヤクザ植物について考える

毎朝、まず庭の草取りをしている。そして気付いた。

ていねいに草刈り・草抜きをすればするほど、草は生えることに。あまりていねいに草を取ってはいけない。むしろ地表部を少し高めに残して上を切り落とすと、そのまま低い位置に繁茂を続けて、ほかの雑草を抑えてくれる。雑草を一掃することは、パイオニア種の繁殖をうながすことになるのかも。迷惑にならない程度に在来の草を生やしておく方がよろしい。

もともと地肌を剥き出しにしたくなくて始めたのだが、あまり草木の競争に人為が介入しない方が、草木の生態系も安定するのではないか。また異種植物同士の共生も促せるのではないかと思い出した。

ただし、例外はある。ツル植物だ。とくに今年は、なぜかヤマノイモが大繁殖してきた。これまでも、多少は生えていたのだが、今年はもはや群生状態。もしかしてムカゴをまき散らしてしまったか。とにかくすごい勢いでなんにでも巻きつく。ヤマノイモ以外にも何種類かとツル植物が繁殖している。

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気付くと高樹の上の樹冠まで伸びて覆い尽くしかねない。それでは樹木の葉が抑えられて成長しなくなり、悪影響を与える。だから、必死で伐って引き剥がすのだ。そして短く切り刻んで、マルチにする。堆肥にもする。

こうしたツル植物の戦略は、他者(背丈のある植物・樹木)に巻きついて早く伸び、あげくは乗っ取ってしまう、ヤクザ的処世術を持っているのではないか。いわゆるフリーライダーである。(フリーライターではない。ただ乗りのこと)共生のように見返りは与えず、自身だけが松甘い汁を吸う寄生的な生き物だ。動物にも多いが、植物界ではツル植物。ヤクザ植物と呼ぼう。

もっとも、人間界にもヤクザを利用して儲ける、さらにいやな連中がいるから、このヤクザなツル植物を利用することも考える。アサガオやゴーヤも栽培しているが、これらは人が手を貸して早く伸びて早く花を咲け、早く稔れ、とやる。ほかにもいっそ地面を這わせて地面のマルチに利用し、背丈のある邪魔な雑草を抑えることはできまいか。

 

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生駒山中・身近な自然」カテゴリの記事

コメント

朝日新聞デジタル 6月21日
光合成しない白い草・ギンリョクソウ咲く
黒部峡谷で

残念ながら途中までで有料記事

誤:ギンリョクソウ

正:ギンリョウソウ

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