無料ブログはココログ

森と林業の本

« Y!ニュース「夏のクマは飢えている?…」を書いた裏事情 | トップページ | 炎天下散歩の発見 »

2023/07/09

家構えから農村と山村の違いを感じる

このところ酷暑が続くが、できるかぎり出歩くことにしている。雨の日はショッピングモールとか(^^;)。

そして炎天下も散歩に出る。その度にコースを変えるが、このほど選んだのが奈良県立民俗公園。博物館もあるのだが、敷地全体が山を囲い込んだ状態で木陰を歩くのにちょうどいい。

この公園内には、奈良県内の古民家が移築されている。つまりフィールドミュージアムとして、近世の各地の建築が見られるわけだ。
なかでも国中(くんなか)と呼ぶのは、奈良盆地の農耕地帯。よく国中の豪農が吉野の山を買って所有者になった。一方で、吉野の集落もある。この吉野は十津川から吉野川沿いまで含む、今の吉野郡全体だが、ようするに山間部。山村の家屋だ。

時代は200年を越える江戸後期、近世から明治・大正当たりの近代のものと幅はある。が、思ったね。

20230708_150314

これ、国中の庄屋筋の家。

20230708_150538

こちら吉野の名主の家らしい。

一目で思うのは、吉野の方が立派。だいたい藁葺きと板葺きの差もあるし,家屋内を見ても、国中の方が見すぼらしい……といっては失礼だが、狭くて柱も細くて。山村の方が大黒柱や梁の立派なこと。それに広さも違う。畳は国中にはある。吉野背はフローリング(笑)。

もちろん、住む地域以上に、家の造りは身分とかも影響するだろうし、山の方が木材をたっぷり使えるのも当たり前だが、今の価値基準からすると、山村の方が豊かに感じてしまった。

実際、山村は貧しく見せつつ、実は暮らしは豊かで財産をかなり持っていたという研究もある。山中では米はあまり食えないが、焼畑で陸稲やソバ、ヒエ、ムギなどの穀物は十分に採れたらしい。川魚や獣肉も手に入った。そして、たまに木を切り出すと一財産になる。

平地の基準で「米が採れないから貧しい」とか、平地がないから生産力がないと決めつけられん。

 

 

« Y!ニュース「夏のクマは飢えている?…」を書いた裏事情 | トップページ | 炎天下散歩の発見 »

地域・田舎暮らし」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« Y!ニュース「夏のクマは飢えている?…」を書いた裏事情 | トップページ | 炎天下散歩の発見 »

May 2024
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

森と筆者の関連リンク先