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森と林業と田舎の本

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2023/07/06

中国の木材輸入元はどこ?

ネタがなくなると、林野庁のモクレポの統計を見る。

ウッドショック後の木材価格の動向を探る……なんてマジメなことはせず、何か面白い発見があればよし。

今回見つけたのは、中国の木材輸入動向だ。22年度は激減しているが、これはコロナ禍の影響で中国経済が沈滞したからだろう。

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中国の木材調達は、20年前までほとんど自給していたのが、今や世界一の木材輸入国だ。日本はあっさり抜かれた。では、どこから?

針葉樹丸太は、カナダが一番多い。そしてドイツなのである。3位がアメリカだが、一昨年まではロシアだったのが消えている。そして意外なのはウルグアイが入っていること。南米の小国が、針葉樹をそんなに生産していたっけ。牧畜の国のイメージがあるのだが。

というわけで、ウルグアイの林業について少し調べると、2000年以降、猛烈に植林していることがわかる。主にユーカリやテーダマツ、スラッシュマツなどのようだが、どうも排出権取引を意識しているようだ。持続可能な森林経営のための取組の一つモントリオール・プロセスにも参加していた。意外な新興林業国なのかもしれない。どんな森林ができているか。この国、もっと注目すべし。

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Googlemapで見ると、実に平坦で、ほとんどが農地と放牧地であるとわかるが、森林も点在する。そこを拡大すると、人工林ぽい木々の並びまであった。平坦で天然林もなく、農業不適地に植林しているらしい。ブエノスアイレスとも近いし、輸出しやすいかもね。

中国は、何を輸入しているのか? 20年生ぐらいで使える丸太になるのだから、早生樹なのだろうが、製材用とは思いにくい。チップにする?どうもボード類の原料のようだ。

そこで隣の製材輸入のグラフを見ると、なんと丸太で姿を消したロシアが圧倒的に多い。ロシア材丸太の輸入を止めたのであった。そしてフィンランド、ウクライナ、ブラジルという国が登場する。フィンランドはともかく、ウクライナは戦争が始まるまで輸出していたのか。ブラジルも製材輸出の国のイメージはないが。。

というように、統計からもなかなか楽しめるのである。ちなみに日本の姿はまったくない。「その他」である。日本は中国への輸出が伸びた伸びたと喜んでいるが、実は中国にとってもっとも近い国の一つである日本より、地球の裏側から輸入している方が多いことを認識しておこう。

 

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