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森と林業の本

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2023/07/26

カーボンクレジットと林業振興

某総合商社から聞き取りを受けた。と言ってもリモートである。

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内容は、ようするに林業振興。と言っても、切り口としてはカーボンクレジットなのである。この部署ではカーボンクレジットを取り扱っていて、自社森林も含めて各地で森林を預かりカーボンクレジットとして売買できるようにしているのだが、知れば知るほど、これぐらいでは日本の林業の建て直しにならない、やはり木材生産を中心とした林業そのものを建て直さなくてはならないのではないか……ということからの聞き取りである。

建て直しなどという難題ではあるが、私もサービス精神旺盛であるから(^^;)、あえて受けてみた。私も何か新たな情報を得られるかもしれないというスケベ心がある。これも仕事か。

一つわかったのは、カーボンクレジットを購入したい企業は山ほどあるということ。それなのに供給できていないわけだ。日本にはこんなに森があるのに。潜在的には2500億円ぐらいはあるらしいのだが、現実は20億にも届かないという。そう聞いたら、うちの山をカーボンクレジットにしてくれ!という山主の声が殺到しそうなのだが、そうはならない。

その上でだが、私からの助言。「林野庁の言うことを信じちゃダメだよ」。

木を伐って炭素を貯める、なんて非科学的なことを言われてもね。数字も誤魔化しだらけだ。なお、この会社もバイオマス発電所を運営しているらしく、バイオマス発電に無理があるか、再生不可能なのかはわかっていた。それに再造林が進まないのは金がないから、と言われているが、経費は9割まで補助金で賄えるし、実はその9割の金額で造林できちゃうという現場の声も知っていたみたいだ。

それに林業振興を進めれば進めるほど、森林を伐採するからカーボンクレジットは減るのである。両立できない。

「林業不振の方が脱炭素になるよ」というのが、私の助言なのであった\(^o^)/。

 

 

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