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森と林業と田舎の本

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2023年8月

2023/08/31

市井のカエデ研究家逝く

朝ドラ「らんまん」の影響か、このところ草花研究に日が当たっている。研究者だけでなく、市井の愛好家の姿も描かれる。牧野富太郎は、全国の愛好家から植物標本を送ってもらって研究した。言い換えると、牧野の研究を支えたのは市井の人々だったわけだ。

そんなときに私の元にカエデの愛好家の訃報が届いた。

今年6月、こんな記事を書いた。毎日新聞の地元版である。

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奈良には、カエデ専門の植物園がある。個人のコレクションが寄贈されたものなのだが、約3000本、約1200種のカエデが植えられている。それを集めたのが、矢野正善さん。カエデの研究というか育種を含めた栽培では日本でもっとも有名な一人だろう。
実は、カエデ以外にもある業界では有名人、というか大家。料理写真家だったのだ。日本の料理写真の創始者かもしれない。いっときは出版される料理本のほとんどの料理を撮影していたという。師匠は、入江泰吉……奈良の風景写真の大家だ。
取材で知り合ったのだが、80歳を超えているとは思えないほどひょうひょうとした人柄で、妙に話が盛り上がったのを覚えている。

取材したのが今年6月。元気だったのだが、先週22日に亡くなったという連絡が入った。突然自宅で倒れたそうだ。連絡を下さった方は、日常の食事などの世話をしていた人だが、当日の朝まで話をしていたそうで「決して孤独死ではありません」と言っていた。

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 矢野さんから買い取ったカエデの鉢植え。今夏の猛暑に一時期弱っていたが、持ち直した。

と、ここで無理やり土倉龍次郎に話をつなげるが、彼も前半生は、台湾の探検家にして事業家。林業に樟脳に発電に……と大活躍したのだが、後半生はカーネーション栽培にかけた。日本にカーネーションの栽培技術を根付かせた実業家だったが、後に育種に集中した。

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カーネーション栽培をしていた温室の龍次郎。

場所は、東京府上大崎。現在の目黒駅前だ。巨大温室を建ち並び、川が流れ、馬が走れる広大な土地を持っていたそうだから、今なら超一等地である。

妙な共通点を感じてしんみりした本日であった。そのうちお参りに行く予定。

2023/08/30

朝ドラの描く台湾領有直後

本日の朝ドラ「らんまん」。いよいよ万太郎が台湾へ調査に出かけた。

これは史実の牧野富太郎が行った台湾調査をなぞっているのだが、私的には大いに注目している。というのは、日本が領有直後の台湾でどんな行動をしたのかに非常に興味を持っているから。ドラマとはいえ、NHKがその場面を描くにはそれなりに調べて映像化しているはず。どんな様子が伝わってくるのではないか、と注目しているのだ。

それは土倉龍次郎の足跡でもあるからだ。ドラマの調査団は、1896年7月出発と言っていたが、実際のメンバーは誰がいたか知りたい。おそらく人類学者の伊能嘉矩が入っていたはずだ。彼は1895年11月に渡台しているが、翌年7月に調査団に入っている。龍次郎は1895年の12月に上陸して、台湾を縦断(台北~台南)したうえに、96年9月に龍次郎と長野義虎で玉山(新高山)に登ったと目される。二人の足どりは重なっているのだ。

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国立博物館の里中氏(おそらく田中芳男がモデル)が調査の内容を説明。しっかり林業が入っている。

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当時は船で基隆に上陸した。当時の基隆港の様子が知りたかったのだが、さすがに港の映像はなかった。もしかして田舎の浜辺に艀を使って上陸したんじゃないかなあ。

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港で迎えの人が、地人にも現地人にも日本語を使えというのは、本当にあったのだろう。占領直後で日本語をしゃべれる中国人も少なかったろうに。なお戦前より台湾に潜入していた日本人もいて、龍次郎の通訳兼ガイドには彼らが勤めている。二人いて、尾形という名が伝わるが、彼らの正体もよくわからない……。

領有直後の日本人の態度はひどかったようだ。当時の資料をあさると、メチャクチャ。日本軍を歓迎していた人たちまで弾圧している。なんだか、ウクライナを侵略したロシア兵と似ている。占領したから何をしてもいいんだと思っていたんじゃないか。それに官吏の腐敗もひどい。それをルポした新聞記事は、政府批判もきつくする。また台湾総督を務めた乃木希典も、腐敗のひどさに触れている。

ただ山地原住民(いわゆる高砂族)には、当初は比較的融和的だった。放置と言ってもよいかもしれないが。後に高砂族の文明化を掲げて抑圧政策に変わるのだけど。もっとも日本人もよく首を狩られたようだwww。

日本の植民地経営を軌道に乗せて、ちゃんと法治を徹底して、人心掌握するまでには、時間が掛かっている。

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そして、何より気になるのが、この言葉。牧野は台湾を縦断したのか。龍次郎の縦断探検と同じなのか。どこか行動記録か日記でも残っていないだろうか。
その後も土倉龍次郎は台湾に滞在し続けるから、伊能や牧野と出会っていた可能性は十分にある。

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こんな文献も手に入れたよ。

 

2023/08/29

再造林コスト上乗せした「立木市場」成立なるか

木材価格の決め方はおかしい。とくに木材生産のコストと言えば伐採して搬出するだけのコストで、植えて育てるまでの本当の意味での木材生産コスト、さらに伐採後の再造林コストを含めていない日本の木材市場(というより国の方針)の異常さを指摘してきた。

だから生産コストを明示して(農畜産物の)販売額を決めるフランスのエガリム2法などを紹介してきたのだが……ちょっと似た発想の議論が起きてきたようだ。

それは「立木市場」の設立。伐採する前の立木の取引を市場で行うのだが、その際に再造林コストを上乗せした価格にするというのだ。

議論するのは、林業と木材の業界団体による「国産材を活用し日本の森林を守る運動推進協議会」と林業機械化協会。ただし、議論する、議論に着手する、だけ(^^;)。それでも本日29日に初会合を開き、取引条件や課題などの協議を開始したそうだ。2024年1月に報告書をまとめて、数カ所で実証実験を実施し、数年以内に全国的な市場の開設を目指す……とか。

林野庁の「顔の見える木材供給体制構築事業」に採択されたというから、それなりに危機感はあるのだろう。持続的な木材生産と流通体制を作らねば、外国に顔向けができなくなる。あ、それを顔が見える……というわけではないけど(^^;)。
やはりG7広島サミットで持続的な森林経営を謳ってしまったとか、カーボンニュートラル促進とか、国際公約的に環境対策をしなくてはいけないことと、国産材の利用促進が目的なのだろう。

たたき台としては、森林所有者が再造林コストを踏まえて最低価格を提示し、インターネット上で取引を行う仕組みを想定している。再造林の確認は、ドローン撮影の写真などを考えているようだ。立木市場で売買された木材には「持続性の担保された国産材マーク」を付与し、付加価値を高める……とか。

この当たりから、早くもツッコミどころがいっぱいでてきた。高くても求める業者がいるという前提で進めているらしい。ようするに立木取引の価格を上げたときに売れると思っているのか。ロゴマーク1枚では買い手が増えないのは森林認証制度で経験済みだろうに。外材だって入ってこないわけではない。そもそも新市場がスタートしても、その規模が小さすぎる。現今市場にメスを入れなくては。

それにドローン撮影の写真ではねえ。。どこの山かわからない写真を見せてごまかす業者が続出しそう。

木材を消費する業者に、持続的木材を使わねば非難されるようなシステムを作り上げるべきだろう。そして高くても買ってもらうためには、コストの見える化が欠かせないのではないか。同時に再造林しなかった場合の負のコストも山側に支払ってもらう。やっぱりトレーサビリティが欠かせない。

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再造林用の杉苗栽培

 

2023/08/28

「ヒルの森」の宝物

あんまり「ヒルの森」「ヒルの……」と連呼するのはよろしくないのだが……(^^;)。場所をここで公開するのはためらうので。

そこで拾ってきたものをお見せしよう。

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直径20センチくらいかな。なんだ、この細いタンコロは、と思うかもしれない。が、この木片は、実は枝。本体はというと、樹齢400年超えのスギなのである。この枝が、地表何メートルのものかはわからないが、枝そのものも200~300年は経っているんじゃないか。

そして、このスギは人が植えたものである。つまり人工林のスギ。最古級だろう。

この木の表面をヤスリで磨いてみた。

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年輪幅は……1ミリ以下。1㌢に20本くらい通っている。つまり0・5ミリ級の幅だ。もし元気があったら、写真の木目を数えてほしい。

これが無造作に捨ててあったのだが、少し加工すれば高値で売れるものがいろいろ作れるだろうに。曲面に彫刻すればどんな木目、杢が見られるか。小さな木工品を作ればノベルティにもなる。

通常の枝材では売り物にするのは難しいが、これには日本最古の植林杉というストーリーもある。日本の林業、ここから始まった!とでも言える。ほかにも木っ端はいっぱい落ちていた。様々な商品化が可能だろう。花粉も売れるかもしれない(^^;)。

ヒルの森の宝物だよ。もったいない……。

 

2023/08/27

スギ枝の瘤の正体は?

昨日の「ヒルの森」に登る途中で見かけたもの。

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落ちていたスギの枝に瘤ができている。

実は、そんなに珍しいものではなくて、私も各地でのスギ林でよく見かけてきたのだが、確実な正体を知らないままだった。

虫えいのような、虫が卵を産みつけたものではないから、病気らしい。落ちた枝ばかりではなく、生きた枝にも付いていたものを見かけた気がする。何か菌類が侵入したのだろうが、具体的な病名や症状は知らない。単に膨らむだけならよいのだが、スギの生長、さらには寿命にも影響のあるものなのかどうか。

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こちらは瘤の拡大したもの。切断したら、内部はどうなっているのか。もし木質が詰まっているのなら、瘤の木目が採れるのだが。病気であるとしたら、内部はスカスカなのかもしれない。
病気としても、どんどん森林全体に広がって植物界のパンデミックになるぞ、というほど怖い病気ではなさそうだが……。これで花粉が飛ばなくなるような症状があれば、喜ぶ人もいそうだな。。。

 

ちなみにアメリカのレッドウッド、セコイヤには巨大な瘤ができやすく、それをバールと呼ぶ。その切断面には美しい木目が出るので、宝石に比するほど高値で取引される。バール目当ての盗伐も多いそうだ。直径数メートルもある巨木を伐採して、バールの部分だけを切り取って持ち去るのだそうだ。

このスギの瘤にも価値があったら……。

2023/08/26

駆け足探訪「ヒルの森」

ある巨木のある森を紹介する記事を書こうとしている。そこは何度も行っているし、写真も豊富に撮っている。また森に関する裏情報も仕入れているから、現地に行かないでも、さささと書き上げるつもりだった。

が、ふと「あの森では伐採もしたはずだよな」と思って調べると、なんと2年前に伐っているではないか。私の持っている写真は、みんなコロナ禍前だから、伐採前だ。つまり、手持ちの写真を使うと、今とは違う景観を紹介してしまうことになってしまう。伐られたのは超弩級に太い木。それがあるのとないのとでは風景が違う。

それに気付いて、本日大慌てで行ってきました。撮影のために。自宅より車で2時間20分。そこから急傾斜の山を登ること約30分。道は草やシダで覆われていて、結構きつい。

それでもたどり着きましたよ。昨日には雨が降ったらしく濡れた地面を踏みしめて……。

そこで首筋を触ると、ぬるり。ん?はっと気付いてこすり落とすと、やはりヒルだった。ワッと飛び逃げそうになるも、ヒルは木から落ちてこない。つまり足元から登ったはずなので、靴と足首、靴下の下をチェック。

ギャッ! ヒルがいっぱいついているではないか。

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さすがに体にヒルをつけたまま撮影する余裕はなかった。払い落としてからのヒルである。

もちろん踏みつぶす。が、間に合わない。すぐ指で直接足についているものを潰す。ビシ、と弾ける。幸い体表に付いたばかりらしく、血はほとんど吸っていない。それでも血しぶきの上がるものもいたが……。

私は比較的耐ヒル性が強いと思っていた。これまで一緒に行った人がヒルに襲われて悲鳴を上げていても、私にはヒルが付いていたことがないからだ。ヒルにも好き嫌いがあるのだろう……。

が、今日は、この山は違うね。とにかくヒルだらけ。この巨木の森がヒルの巣窟らしい。

それから10分ごとにヒルチェックを繰り返す。その度に発見してしまうのだからたまらん。全部で10匹を超す。早期発見なので、たいした傷はないが、それでも3カ所くらいは血を吸われたみたい。靴下の一部に血がにじむ。ただ、血はすぐ止まった。血液凝固阻止はできなかったみたいだ。この点だけ、ヒルに勝った(^-^)/ 。

せっかく、その森でゆっくり弁当食べながらくつろごうと思っていたのに落ち着かない。撮影を大急ぎで済ませて、さっさと下りてしまったのであった。

2023/08/25

森林境界線でもめたヒバの森

朝日新聞に、こんな記事。

高級木材の森 誰のもの? 国有化民有か 手つかずの群生

これ、「宙に浮くヒバの山(上)という連載で、しかも「けいざい+」とあるように経済欄に掲載。

紙面も紹介しておく。場所は、青森県の下北半島佐井村牛滝だ。

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まだ上だけなので、どんな記事になるのかわからないが、実はこのネタ、私も使っていた。山林の所有境界線はかくもいい加減で、国有林か民有林かはっきり確定しない土地があるという例で。民間同士でなく国と争い、しかも最高裁まで行くというのは希有な例であり、森林境界線争いは怖いのだよ、国の土地と言っても、怪しげなのだよ、というのに便利なのだ。ちなみに、その土地は裁判で争われて、最高裁まで上告されて国有林と認められている。つまり一件落着している。

おそらく背景には、明示の地租改正時に、東北は共有林・入会地のほとんどを官有林にしてしまった問題があるはずだ。しかも、この記事のあるところは、そこにヒバの大木が群生していた。ヒバの大木となるとかなりの高値になるわけだが……。この林区は160ヘクタールあるようだが、そのうち何ヘクタールが係争地だったのだろう。

とはいえ、民間側は納得したわけではないらしく、国は安易にこの山のヒバを伐れないだろう。皮肉にも、長年土地争いをしたことが森を守っている。もっとも、材価の低い今、伐採が必要とも思えないが。

私が気に留めていたのは、青森のヒバ林は、大正時代に営林所長・松川恭佐(後の満州国林野総局長官)が天然更新による恒続林施業に挑戦したところだから。各地で試したものの、ほとんどが失敗する中、ヒバ林だけは天然更新を成功させた。松川が担当したところは、今回の境界線不明確地とは違うと思うが、当時生やしたヒバは、現在100年生だから大木になっているはずだ。

ああ、誰か私を青森に呼んでくれ。そしてヒバ林を視察させてくれ。(自分で行けって?)

 

2023/08/24

身近にあったど根性植物

近くの公園で見つけた。

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この植物(樹種を見るのを忘れたけど、葉はサカキ、ヒサカキ系かな)はあきらかに岩の上に根付いたようだ。奥を覗き込むと根っこも岩の表面に沿って伸びている。極めて貧弱な土壌によくぞ、こんな太く育ったものだ。もしかして、岩は割れていて、そこを根が伸びて、岩の下の土壌にたどり着いているのかもしれない。

しかも、この木、一度伐採にあったよう。それが萌芽を出して生き延びたか。いやあ、立派。

実はバスに乗る前にあわてて撮影したので、ちゃんと観察していない。また行ってみよう。

 

2023/08/23

林業漫画とインボイス制度

林野庁ホームページから林野庁図書館ニュースを見ていたら、以下のような文言が目に止まった。

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林業マンガやイラストを活用してください、として、「どなたも自由にご利用いただける森林や林業のまんが、イラストをご用意してています」とのこと。へえ、どなたでも? 無料で? 

漫画で楽しく学ぶ森林・林業・木材産業の魅力

ここに掲載されているのは、すべて平田美紗子さんの作品である。なるほど、彼女は林野庁職員だから、著作権を請求しなかったのか、あっても林野庁に譲ったのか。もはや彼女は、林野庁専属漫画家・イラストレーターなのね(^^;)。

どなたでも、というのが気になるが、申込ページを見ると、やはり学校や木材利用を考えている人向けのようだ。個人ではどうなのだろう。よくよく探ると、以下のような文言が。

本ページに掲載されております漫画やイラストの著作権は、作成者である林野庁北海道森林管理局及び平田美紗子に起因します。
学校の教材や、環境教育資料としてご利用いただけますが、以下の点にご注意ください。
非営利目的の場合にのみ利用を許可しております。
展示や、作品の一部を抜き出して利用の場合は出典の表記(協力・林野庁北海道森林管理局、作成・平田美紗子等)をお願いいたします。
作品を加工・改変等して利用する場合、より画像の鮮明な原版データをご要望の場合はご連絡ください。

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昨年、札幌でお会いしたとき

ところで、著作権がらみで気になっていること。

今どき話題になっているインボイス制度。フリーランスを直撃する問題である。これで個人事業主は壊滅するという推測もある。なぜならこれまで免税されていた小規模事業主にも消費税がかかるからだ。それを回避しようとすると、登録業者にならねばならないが、メチャクチャ事務が増える。これを個人で行うのは無理があるし、アウトソーシングしようにも零細業者は払えない。登録しなければ発注元の負担が増えるので、仕事の発注がなくなる……。

私のところにも多方面から登録番号を求める書類が届く。悩まされたが、決断した。

登録しない。事務処理を増やすのはイヤなのである。これで仕事が減るなら、それもよし、という心構えで臨むことにした。どうせセミリタイヤの老後を描いていたし、私の仕事は、消費税分の負担が増えることで発注しなくなるレベルなのか?という問いかけでもある。

そして著作権は、絶対に手放さない。自らの作品の価値を担保するためのものなのだから。

 

2023/08/22

9代目木製腕時計に挑戦!

私の使う木製腕時計は8代目。その顛末については、今年4月に

8代目?木製時計

に記した。ようするに、一般に見かける木製腕時計にはいい加減なものが多く、ようやくたどり着いたブランド品でしっかりしたものも、木製ゆえにネジが木にめり込むことで外せなくなっている、そのため電池交換が難しく、電池切れがそのままオシマイになる……。

だから8代目として購入したのは、木と金属併用。肝心のネジ部分は金属なので大丈夫! というものだったが伏兵あり。なんと、重いのだ。木製腕時計の特徴とも言える軽さがなくなった。

それでも使っていたのだが、なんか腕が引っかかるなあ、と不満が溜まる。

そこで、ふと「木製腕時計」で検索してしまう。そして、衝動買い (@_@)。

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ちょっと派手で、いろいろな色の木を使った完全木製の腕時計。その値段は、5分の1。

こんなに安いなら、仮にすぐ壊れてもいいや、とファストファッション感覚になってしまった。

しかも注文して1日で届く。前回は2週間ぐらいかかったのに。(アメリカからの小包)

かくして9代目となった。たしかに軽い!これぞ木製! しかもカレンダー付きだ。マシンはクオーツだから、そんなに心配いらないだろう。
ただ、写真で見たスタイリッシュさとは別に、間近で見ると、やはり加工度が安っぽいよ。見ると中国製だった。

実は、これを選ぶ前に、重い方の8代目のメーカーでも、もっと木製で緻密な時計も出していた。ネジ周りは金属で、バンドほかは完全木製。そちらに心が動いたのだが、価格はまた上がる。どうしようかな、と思っていたところに見つけたのが、9代目安物(^^;)というわけだ。まずは安物買いをしてみよう。それに飽きたら、また考える。

まあ、二つの時計を使い分けて見るか。

 

 

2023/08/21

「駅前を森に」鉄道を視察したい

先日発行の週刊東洋経済のある記事。

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「ヤバい会社列伝」とあるが、面白い会社を紹介する連載で、小湊鉄道が紹介されていた。

記事には社長と社員のヘンなエピソードが並ぶが、極めつけは、後半の養老渓谷駅前の広場2000平方メートルのアスファルトを剥がして森をつくった話。バス停やタクシー乗り場も移転させたという。

実はこの話、私も以前から気になっていて、『虚構の森』でも紹介している。花粉症がらみで、舗装ではなく土の地面にしたら花粉は二次飛散しにくくなる、でも可能か……という中での実践事例として紹介した。そう、いまどき舗装を剥がす挑戦である。さらに木を植えて雑木林を作ったそうである。

記事を部分的に拡大すると。

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会社の経営事例としても面白いが、舗装を剥がす街づくりとか、森林再生と観光の事例としても興味深いではないか。足湯もあるらしい。

ここの現場を見てみたいと思って調べたが、甘くなかった。小湊鉄道そのものが私からはるかに遠いのであった(^^;)。千葉県市原市から上総中野までの路線があり、その先はいすみ鉄道らしい。東京に行ったついでに足を延ばす……という次元ではなさそうだ。泊まり掛けで行かねばならない。いっそレンタカーで行くとか。鉄道は乗らない(^^;)。

そのうち機会があれば。

 

 

2023/08/20

モクレポ・木材輸出、中国は大丈夫?

モクレポ8月号が出た。

ここで私が注目したのは、木材の輸出先と品目。

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金額では、下がっている。品目では丸太が伸びて製材は減っている。なんだかめざす方向の逆ばかり行っていない?

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 丸太は中国が大幅に購入量を増やしたが、逆に製材の落ち込みが目立つ。そして合板は、ほとんどがフィリピン。フィリピン、このところ伸びているなあ。多分、また輸出するのだろう。かつて日本のお家芸だった三角貿易だ。日本は加工ではなく、原料提供国。

やっぱり買ってくれる中国さまさま。

ただ気になるのは、中国の木材輸入量全体だ。激減している。

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昨年の落ち込みは何を意味する。まさかバブル崩壊か。その中で日本が伸ばしたというのは……為替の関係で価格が下落、大安売りになったからか?

肝心の日本の木材の総需要量は、8213万㎥(対前年比110.3%)。内訳は、用材が6714万2000㎥(同109.4%)程度だが、燃料材が1474万2000㎥(同115.1%)と増えている。

国内の消費量は、7887万9000㎥(対前年比110.4%)だが、増加量が大きかったのはパルプ・チップ用材と燃料材。でも、パルプ・チップと燃料材は輸入も増えているんだよ。だから自給率は落ちている。

総数の木材自給率は、41.1%と対前年比で0.7ポイント低下した。

皆さんも、自分でモクレポから今後の傾向を読み取ってみよう。

 

 

 

 

2023/08/19

山林の「縄伸び」の実態は?

ある記録で「0・2ヘクタールの山林を所有していたところ、勝手に伐採された」、つまり盗伐されたという事例が紹介されていた。

まったく腹立たしいのであるが、そこで気になったのが「その土地には200本のスギが植えられていた。林齢は少なくても50年以上」という記述だ。

50年、60年のスギとなると、直径30センチ前後にはなる。それが200本。一方で0・2ヘクタールというのは、20アール。言い換えると200メートル×10メートルとか50メートル×40メートルの面積だ。そこに200本?

ちょっと密になる。密すぎるのではないか? 幹直径30センチの木が3メートル間隔で生えていたら、220本くらいになる。もう少し詰めねばならない。そもそも植林時には、苗をその数倍植えているはずだ。 結構、厳しいように思える。  

そこで気付いた。0・2ヘクタールというのは登記簿上の面積なのだ。おそらく斜面だろう。山林の斜度にもよるが、山林面積は斜面の実測では水平の1・5倍ぐらいは珍しくない。それに縄伸び、つまり登記上の面積は過少に申告さるのが当たり前で、それが常態となっている。実際の面積は登記簿より広い可能性が高い。この現象は、日本国中どこにでも起きている。それなら200本はゆうゆう植えられる。

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さて、何本の切り株があるでしょう。

どれぐらい縄伸びするものか、と事例を探してみた。

するとデカいのがありましたよ。東京の水源林に。

東京大学教授だった本多静六林学博士が、明治30年代に、東京府(当時)の水源林をつくる事業を行ったことがある。その際に、御料林などを含む国有の多摩の森林を台帳面積で669町3反5畝を購入したという。その金額は6782円だったという。この価格は、当時の山林価格を参考に面積で計算して決めたものである。

ところが購入後、実際の面積は8200余町歩だったことが判明する。台帳面積は、実際の12分の1以下だったのだ。さすがに国(山林局)から後に文句が出たそうだが、本多博士は「ちゃんと申請して了解したのはそちらではないか」と突っぱねた。東京府は大儲けしたことになる。

縄伸びは10倍以上になることも珍しくなかったようだ。さすがに現在は、航空写真もあるし、そこまで行くケースは希だろう。しかし、今でも1ヘクタールの皆伐をした山を見に行って、どう見ても2~3ヘクタールはあると感じたこともある。目測で1辺が200メートルくらいあった。目で見ると伐採された斜面の広がりが視界に入るからだろう。すると、全国の伐採面積も、実態は1・5倍とか2倍と想像してもよいのではないか?

こんな妄想するのも悪くないよ。

 

 

2023/08/18

Y!ニュース(「トレーサビリティの次はコスト明示。…」を描いた裏事情

Yahoo!ニュースに「トレーサビリティの次はコスト明示。適正価格求めるエガリム2法」を書きました。

生産コストだエガリム法だなんて小難しいこと書いても読む人少ないよ(> <;)、とわかっていても書きたかった記事。

先にブログでも触れたが、もし本気で「新しい資本主義」を確立したいのなら、「生産コストの明示」による価格決定は欠かせないと思っている。適正価格なしに適正市場は成立しないし、適正な市場経済を成り立たせずに強欲資本主義のままでは、「新しい資本主義時代」は来ないからだ。
格差社会が極まると、その反動で力を得るのは、共産主義革命か独裁政権であることを歴史が教えてくれる。それから逃れたければ、なんらかの措置が必要だ。

商品のトレーサビリティも、原産地と流通を明示しないと信用できないから始まった。そんな面倒なことするの?と思っていたら、今や欠かせない取引アイテムとなった。

国際マネジメント規格のISOも、品質(ISO9000)から始まって、環境(ISO14000)、食品安全(ISO22000)、情報セキュリティ(iso27000)……と次々と作られている。取得するには、面倒くさい認証基準をクリアしなければならない。それでも取得しないと信用できない。

森林は森林認証制度がある。FSCとPEFC。それらを取らない環境維持していないとと白い目で見られる時代が来ている。

グローバル経済というのは、信頼度が低くて、何らかの証明が必要なのだろう。そんな証明が価格決定過程でも求められる時代が来るように思う。

ちなみに、これを書き出した昨夜から、Yahoo!ニュースからコメントを求められるのが続いた。

米マウイ島火災、1300人が行方不明 発見と身元確認が困難と  

炭化したヤシの実、街一帯に焦げた臭い「街が一瞬で滅びた」…ハワイ山火事の特派員ルポ 

森林環境税の見直し検討へ 都市部有利の配分を是正、山間部に手厚く

なんで、マウイ島火災について2本もコメントつけるんだよ、と思って断りかけたが、なぜか書きたいことを思いついて記してしまった。そして森林環境税の配分基準についても。これはブログで書こうと思っていたんだけどなあ。

どうせエガリム2法なんて記事ではアクセス数稼げないから、コメントで稼ごう……というわけではない(^^;)。
とにかくYahoo!ニュースに関わった1日だったのである。

 

 

2023/08/17

雑草の中にトマト

我が庭は、里山風という名の放置状態なのだが、それでも歩けないほど雑草が繁ったら困るので低く刈り込んだり毟ったりしている。

ただ初夏に、ある一画に生えてきた草が、どうもトマトかジャガイモの葉に似ていたので残しておいた。どちらもナス科で、葉はよく似ている。

今年はトマトもジャガイモも植えていない。だが、昨年はトマトを繁らせていた。また芽が出て食べなくなったジャガイモの一部を庭に投げておいたりした。そのどちらかが生えてきたのかも、と思ってどうなるか“観察”していたのだ。しかし夏になっても花も実も実らない。ジャガイモだったら秋に芋掘りかな……と思っていた。

すると……。

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葉の間から赤くなった実が見える。元は、完全に草の山だったのだが。

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急に花をつけだした。台風の大雨が続いたからかもしれない。

ともあれ、収穫。

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ミディトマトの系列だね。たしかに昨年は、何種類か栽培していたが、こんな形のトマトも育てた覚えがある。ただ、大量に成ると取りきれずに熟して腐って地面に落ちたもの数知れず。その中に種子を残して年を越したものがあったのか。そして自然播種になったのだろうか。

当分、収穫はできそうだ。その間は、草取りはできない。かくして庭は、草ぼうぼうのまま続くのであった。

2023/08/16

ヒツジとヤギ。どっちが有用?

台風一過。晴れた。昨日は、家から一歩も出られなかった。とはいえ、幸い生駒山はそんなに荒れていない。

ちょうど帰省していた娘が東京に帰る日なので、ランチに生駒山のスリランカ・レストラン「ラッキーガーデン」に行く。

ここのヒツジエリアと呼ぶ野外カフェテリアでカレープレートを食した。このエリア、以前は棚田だったが耕作放棄されたのでヒツジの牧場に変えられたのだが、だんだんバナナやパパイヤが植えられてスリランカの村落化しているよ。

で、そこで見たのは、ヤギである……。ヒツジではなくヤギ。まあ、ヤギは山羊と書くように山のヒツジなのかもしれんが。。。

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以前はヒツジを3頭飼っていたヒツジ牧場で、そこにカフェテリアを作ったので「ヒツジエリア」と呼ぶようになったのに、今はヤギばかり。ヤギは牧場というより周辺の雑地に点在している。ヒツジはというと、とうとう全部お亡くなりになったのだ。

その代わりににヤギを導入したのである。ヤギはヒツジより身体が強く、崖を登り、草は根っこまで何でも食べる。世界的な家畜なのである。ただヒツジは肉と羊毛という2大資源を生み出して有用だが、ヤギはそこまでいかない。毛や皮はあまり使わず、肉も乳も癖があるので万人受けしない(私はヤギの乳のチーズが好きだが)。また荷物を運んだり車を曳いたり人を乗せたりもできない。田畑も耕さない。まあヒツジより愛想はある気がする。無表情のヒツジより人に懐く。

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ここで野生動物が家畜になる過程を考えてしまう。ウシ、ウマ、ブタ、ロバ、ヒツジ、ラクダ……など家畜になる動物は、人に役に立つことが大前提だ。肉や乳、毛、皮革などが有用であるほか、役用になる。イヌなども狩猟を手伝ったりするから役用。ネコは、最初はネズミなど人間に害をなす動物を獲ってくれる役用があったけど、もう今はほぼ放棄して愛玩になってしまった。(家禽は外したが、卵や羽毛も有用。)
ヤギもかろうじて有用ではあるが、体格は小型だし、愛玩になるほど愛想を振りまかないし、なんとなく中途半端なのかなあ(笑)。

ヒツジとヤギ、どちらが家畜として進歩しているのだろうか?

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ラッキーガーデンのランチ。

……さて、台風一過のはずが、静岡で豪雨とかで新幹線が止まる。娘は帰れない(笑)。

2023/08/15

ニカラグアの素朴画

お盆であり、終戦記念日である。今年は、私の身の回りで逝去される人が多数いた。

そもそも父が年初に亡くなったのだが、ほかにも世話になった人、取材した人の中には、3月に出版した『山林王』に貴重な情報を提供していただいたのに、音信不通になってしまった人もいた。ようやく消息を得たと思ったら亡くなっていた。
そのほか、有名無名を問わず何人も訃報に接した。報道された人の場合、その紹介が私の知っている人とかけ離れていることもあって(^^;)。いやあ、裏話を私は知っているぞとほくそえむ。

別にそれぞれの人に因縁があるわけではないし、年齢もばらついているから、たまたまそんな年回りなのだろう。そして私も、一歩一歩と近づいている(^^;)。年をとると、昔を振り返る。あの頃は楽しかったなあ、と言い出したら、もう先は短い(⌒ー⌒)。

そして思い出したのが、我が家の壁にかかる絵画。

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私のお気に入りの素朴画。ニカラグアの絵師によるもので、1990年ごろに現地で購入した。当時5万円くらいは払ったかな。今のレートなら数倍だろう。作家名はわからない。売りつけた、もとい売ってくださったのは、文化大臣だったカルデナル神父である。

当時、革命武装闘争でソモサ独裁政権を倒してサンディニスタ政権ができたばかりの頃だ。(当時のオルテガ大統領は、開明的で民主派だったのに、今や独裁者になってしまった。)おびただしい犠牲者を出したうえでの独立である。ただアメリカが、この政権を揺さぶるためにコントラという反政府組織に武器支援をして、低強度戦争が起きていた。そんな戦争の形骸を見て歩いた記憶がある。

そして文化運動の一環として「素朴画運動」が展開されていた。身近な生活を絵に描こうという運動で絵の具などが配られたのではなかったか。詳しくは知らないが、だから無名の作家なのだろう。

でも、もしかしたら今頃有名画家になっているかもしれない。このタッチから連想する画家を知っていたら、誰か教えて。

今度、しっかりした額装をして、リビングに飾る予定である。

2023/08/14

阿里山巨木林の日本人探検家たち

最近、マスコミに戦艦長門がよく登場する。朝日新聞に連載があったし、テレビでも戦争末期に洋上砲台と化した姿(ようするに航行できずに沿岸に留め置かれて砲台として使われた)が映し出された。

戦艦大和ばかり話題になることが多いが、実は連合艦隊旗艦として、開戦から終戦まで生き延びた唯一の戦艦である。そして米軍に接収された長門は,水爆実験に供せられた。が、一発では沈まず、二発目でようやく沈没する。もし乗組員がいて、排水もしくは注水してバランスを取れば、沈まなかったのではないかという推測もある。他の船が一発で吹き飛び沈んだのに比べ、圧倒的な不沈ぶりだった。 

とまあ、そんなことを書きたいのではなく、豆知識として、戦長門の甲板の木は阿里山のタイワンヒノキが使われた、ということを触れたかっただけなんだが。

そして、ちょうど今、土倉龍次郎が撮影したとされる阿里山の写真を解析していて、新たな事実を発見したのである。

最初に借りた写真はこのようなもの。

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非常に色あせていて、森の写真とかろうじてわかる程度。ただ裏書きに「アリ山」の文字があるのだ。つまり龍次郎も阿里山を訪れているらしい。もしかしたら日本で最初であり、一般に言われる阿里山の巨木林発見より早い。長野義虎が阿里山を踏破し、斉藤音作と本多静六が大森林を発見したことになっている。その前だ。

もちろん、この写真がいつ撮られたのか確認しようがないのだが。

さて、今回はこの写真をもっと精密なスキャニングをかけて詳細に点検してみた。まず巨木の根元に人間らしきものが写っていることにきづく。これは以前にもそれらしくはあったのだが。より拡大し、コントラストや照度、色を補正していく。すると。

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これが巨木の周り。すると、一人ではないのだ。何人もの人がいた。隣に一人、少し離れて何人か。それも軍の将校か警官のような服装をしている人物もいる。拡大してみてほしい。何人発見できるだろうか。

これはわりと大きな探検隊かもしれない。ここに龍次郎が写っていたらよいのだが……。そして人間の寸法からすると、巨木の直径は3メートル近いのではないか。

ともあれ、こうした日本人のタイワンヒノキ発見が、後の大伐採につながり、神社仏閣、そして軍艦の甲板に多用されていくのであった。

 

 

2023/08/13

製材の川流し?

お盆も仕事をしている私。

来週に仕上げる予定の原稿に関わる写真を眺めていて、ふと疑問が湧いた。

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これ、吉野というか、戦前の奈良県上北山村の林業なのだが、川で木材を流そうとしている様子。管流しなのか、筏を組んで流すのか、と眺めて拡大していると、ふと奇妙なことに気付く。

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これは中央部の拡大写真。流そうとする木材は,製材された角材ではないか? 少なくても丸太には見えない。それも近くにいる人と比べると、かなりのサイズ。大木から切り出した角材だ。本数もかなり多い。

しかし、製材したのに川を流したら、少なからず傷むだろう。せっかくの製材を台無しにしてしまうかもしれない。川の水の量も多くないから、筏にはできなさそう。一本ずつ流す(管流し)か? 人は乗るのだろうか。そもそも下流まで流せずロスになる可能性だってある。

では、何をしている写真なのだ。川が氾濫して、川沿いにあった製材所から製材が流れ出たのを回収しようとしている……そんな馬鹿な。それを撮影して保存はしないだろう。

製材を川を使って輸送するなんてこと、あったのだろうか。

なお上北山村は、吉野川流域ではなく北山川の源流部で、その下流は熊野川に合流する。そして河口の新宮にたどりつく。そこには違った林業があったのだろうか。別に記事には影響しないけど、不思議な気がするのだ。誰か真相を知っていません?

 

2023/08/12

お土産は会津塗り箸

お盆休みに娘が帰省した。

お土産があった。春先だったかに旅行で訪れた福島県の「会津塗り箸」。

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漆は輸入と書かれているが、本物の漆塗りで蒔絵会津。箸の素地は「天然木」と記されているが、何の木だろうな。硬いから広葉樹材であろう。輸入材のように思う。輸入材に輸入漆の郷土土産……と、せっかくのお土産にこうした推測をするのは無粋だね。私が箸コレクションをしていることを知ってのお土産であった。正確には割り箸コレクションであるが、塗り箸も結構な数になっている。

さて、これを実際に使うかというと……わからない(^^;)。普段は割り箸だからなあ。こうしてコレクションに愛蔵される品が増えていく。

今夏は、何かと厄介な事案が重なってバタバタしているうえに、これまでにない酷暑。乗り切るには、気合が要りそうだ。

 

2023/08/11

池の金魚が増えた?

朝、池の金魚に餌をやることが日課になってきた。

そこで気になっているのは、金魚の数。春先に池に放した金魚は、小赤10匹にコメット(赤白だんだら)3匹。前の住人じゃない住金魚は7匹だったはずだ。つまり20匹いた。その後、遺骸を確認したのは1匹だけ。これは大きかったので先住者のはずだ。

小赤などは、すぐに死ぬかな、と思ったが、意外としぶとく生きている。しかも大きくなっていくのがわかる。それが嬉しいのだが……。

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最近、どうも数が多くない? と思うのだ。写真に写るものだけで15、16匹いる。金魚は、池のいくつかのポイントで分かれて群れを作っているし、藻などに隠れているものも少なくない。

さらに、以前は見なかった黒っぽいものや、黒赤だんだらの稚魚も見かける。どう考えても増えとる!

やはり産卵したのだろう。そして孵化したのか。たしかに以前の小赤は、体長3センチくらいになったのに、まだ1センチ以下の小さなものもいる。成長していないというより子供だと考えた方がわかりやすい。

幸いテグス糸を池上面に張ったので、鳥被害がなくなったこともあるかもしれない。これは……今後どうなる?どうする?

 

2023/08/10

価格決定権を生産者に~仏のエガリムⅡ法

世間の物価高が言われる反面、肝心の生産者の純益が増えない問題が指摘されている。安いことが良いこととされ、安く売るために安く買われる。結果として、生産者だけでなく小売事業者さえ利益が出ていない。みんなが損する・あるいは一部の業者が総取りするシステムになっている。

そもそも価格形成のシステムが怪しいのだ。大手・強者中心で価格決定権を握っているから。とくに中小が多く、さらに自然環境にも左右される第1次産業の弱さが指摘される。

木材価格なんて、流通の下流ほど決定権を握っている。ウッドショックでも製材業や建築業は、実は全然損をしていない。伐る経費は補助金に頼るし、森林所有の取り分は製品価格の何%か。。。。コストなんか無視の市場原理に犯されている。

と、言うことを考えていた。

そこに、フランスにおける食品関係の、ちょっと驚く価格決定法が法律になっているケースを知った。
フランスではエガリム法(2018年)を経て、エガリムⅡ 法(2021年)を設けていた。そこでは農業生産コストを考慮した価格形成を行うべく書面契約を義務化し、農業者の報酬保護をしているのだ。

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この法律では、農業者と最初の購入者との間の取引に、農業者から契約書を提示する義務がある。そして、契約書に生産コスト指標を含む価格の自動改定条項が記載され、生産ストの変動を価格に反映していくのである。

生産コスト指標は、認定された専門職業間組織もしくは技術研究機関が公表する。また契約書に、原料農産物コストの変動に応じて契約価格を自動改定条項がある。こうして農産物の生産コストを川下の価格に加味する措置が取られた。

この法律を可能にしたのは、所得向上はコストを償う価格で販売することという当たり前の発想だろう。補助金などで補てんするものではないのだ。
そして交渉のベースとなる生産コストも公表することが肝だ。消費者にも公開することで納得を得られる。今の生活者は、小売店で払った購入価格のうちいくら生産者に渡るのかわからない。適切な価格なのかどうかもわからない。

フランスが実現したのは農産物だけかもしれないが、今後広がりを見せる可能性がある。市場のバイイングパワーに引きずられることへの抵抗が始まるのだ。

仮に木材について行うとしたら、その生産コストは数十年前から記録を残し開示すべきだろう。しかし、そこに環境や防災なども加味して木材価格の決定を行う案も可能ではないか。炭素税も含ませる手もある。

そういえば、(日本の)農林水産省次官が、「どうやったら、多少価格が高くても国産品を買ってもらえるか」と消費者に質問したところ、「コストを開示してほしい」「生産者(の顔)が見えると買う」という声が寄せられたのだとか。日本だって同じということだ。

日本でも生産者から流通過程の各段階で発生したコストを見える化してもらいたい。農作物だけでなく林産物、いや工業製品だってコストを開示する義務があるのではないか。その上での値上げなら納得できるかもしれないし、逆に値下げ要求もできるかもしれない。

価格決定と生産コストをブラックボックスにするから、強欲資本主義がのさばるのだ。ブロックチェーンなども、すべての記録を残すことでインチキできなくしている。同じく、価格形成に必要な情報をすべて開示すれば、誰もが納得の価格が決められる。

価格決定権を万民のものに! (なんだかアジテーターみたいだな。。。)

2023/08/09

「サザエさん」4コマ漫画の 吹き出しコンテスト受賞作

林野庁が、「サザエさん」の4コマ漫画を使って、こんな催しをしていた。

サザエさん一家の“もりのわ”話吹き出しコンテストを開催します
~漫画「サザエさん」の吹き出しにセリフを入れよう!~

そして、このほど受賞作の発表があった。

「サザエさん一家の”もりのわ”話 吹き出しコンテスト」の受賞作品を決定しました

4作品が選ばれている。

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読みにくい? そうでしょ(^^;)。詳しくは、リンク先から開いてほしい。

林野庁長官賞受賞作品(ア)
林野庁長官賞受賞作品(イ)
みどりの感謝祭運営委員長賞受賞作品
長谷川町子美術館長賞受賞作品

コンテストは今回が初めてで、7歳から93歳まで計1759作品が集まった。特に16~18歳の応募が多かったそう。

私は、正直……どれも笑えなかった。。(´Д`)。

伝えたいテーマとは別にクスリとでも笑えないと漫画としては辛いね。どんな選考をしたのだろうか。なかなか厳しい。かろうじて、多少の毒とオチがあるのは長谷川町子美術館長賞作品かなあ。

セリフ内容には、次のようなものを入れてほしかったそうだ。

〇日本が森林やそこに育まれる生き物に恵まれていることを伝える内容
〇森林の恵みである木々を「伐って、使って、植えて、育てる」循環利用が大切であることや、そのためにどうしたら良いかのアイディアを伝える内容
〇森林に木々を植え、手入れをしていくことが大事であることや、そのためにどうしたらよいかのアイディアを伝える内容
〇木を暮らしに取り入れたり、木を使って建物を建てること等が、森も暮らしも良くする「ウッド・チェンジ*」のアイディアを伝える内容

※身の回りのものを木に変える、木を暮らしに取り入れる、建築物を木造・木質化するなどの木を利用することにより持続可能な社会にチェンジする行動

なお応募作には、「木を切るのが良くない」という表現が多かったというが、10代には、そうした認識が強いということだろうか。。
ちなみに用意された4コマ漫画は3種類あるのだが、真ん中の一つは受賞作には選ばれなかったみたいね。木を倒すという、もっとも林業に近い図柄なのだが。吹き出しを入れるのが難しかったか、事前検閲で落としたか?

まあ、カミナリの鳴る中で伐採しちゃイカンよ、なんてというと白けるけど。

内容より笑えるかどうかとか、オチがあるかどうかを選考基準にしてほしかったよ。もっとも今どきの「サザエさん」漫画が笑えるのかと言われると、ちょっと口をつぐんでしまうのだが。

2023/08/08

外資が日本の森を?再び

このところ宮崎県で700へクタールの森が買われたが、その会社の社長が中国人とかで話題になっている。

即、外国人(とくに中国人)に日本の森が奪われた、という反応だ。

「魅力ある山じゃない」何のために?都城で‶桁違い”規模の面積の山林買収 外資系企業の目的は

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ややこしいのは、この買収が、即「外資が森を」とは言えないことだ。実際、林野庁の外資買収統計には入っていない。単に社長の国籍だけなのか、あるいはバックに別の資本関係があるのか複雑で、「ステルス買収」となっている。この会社は太陽光発電を扱うらしいから、この森林買収もメガソーラーをここに作るつもりではないかという予測もあるが、今のところ何の動きもない。地形的にも、あまり適地には見えない。

それにしても、宮崎県は、“盗伐のメッカ”で、盗伐被害面積はおそらく700ヘクタールを超えているだろうに、なかなか世間の反応は弱い。またメガソーラーで100ヘクタール単位で森林を買収し皆伐するケースもある。放置林とか再造林放棄とかも何十、何百ヘクタール単位だ。しかし、あまり注目されない。
いっそ、中国人に盗伐してもらう(^^;)というのはどうだろう。容疑者を中国籍だ、と煽るだけでもいいかもしれない。世論は盛り上がり、盗伐摘発に熱心になるかもよ。(-_-)コラッ

ともあれ、買った人物・会社に中国がらみだとわかると、頭を沸騰させる人がそれなりの割合でいる。以前は水源目当てと言ったものだが、今度は太陽光目当てと騒ぐのだろうか。

ちなみに私の意見としては、森林の所有に関して、なんらかの規制というか義務を課すべきだとは思う。ただ外資、外国人というだけで規制するのは法的に問題があるし、定義が混乱する。日本生まれの外国籍ならどうかとか、資本割合が49%ならどうする、とか。やはり全森林所有者に関しての義務を設けるべきだ。

森林の管理放棄していると認定されたら、森林経営管理法で半強制的に自治体の管理下に置くことはできる。ならば、無断伐採や施業内容をチェックして防災上を理由に施業停止命令を出して、事実上の管理権限を取り上げるようにできるのではないか。もちろん日本人でも

重要なのは、国籍とか法的にどうかではなく、森林が破壊されていないかどうか、ではないのか。EUは、EUDR(EU森林減少フリー製品に関する規則) という森林破壊防止規定を作った。合法・非合法ではなく、森林破壊をしていないか、という視点でチェックして持続性に欠けていたら原則購買禁止になる。日本も、同じような規定をつくれないか。そうした覚悟を示してほしい。

2023/08/07

今どきの高校生と入試

このところ、高校生からの申込が多い。何って、取材の。

私が取材される側ということだよ。

いずれも「森となんちゃらの関係」とか「林業をなんちゃらで再生できるか」とか。

まだ全員と話したわけではないが、特徴的なのは、いずれも拙著を読んだからではなく、検索で出てきた私の記事(Yahoo!ニュースなど)とか、あるいは林業関係者からの紹介である。そして、Zoomで面会したいというのである。

これまでは大学生が圧倒的だったのだが、昨年あたりから高校生にシフトしてきた(大学生はめっきり減った)ように思う。目的は、授業にゼミのようなものがあって、何かテーマを決めて調べている中で、森林に関わる何かをテーマに選んだ結果のようだ。あるいは大学入試の推薦で面接のようなものがあって、そこで自分の興味を持つテーマについて話させられる、だから、応えられるように仕込み中というものだ。

これまでも記したと思うが、私は学生には甘い(笑)。よほど失礼な書き方をしていなければ応じることにしている。本当はZoomではなく、近ければ直接会いたいのだけどね。なぜ甘いかと言えば、私も学生時代によく似たことをしてきたから。

ただし、当時はまず手紙だ。それも送り先を探すのに四苦八苦する。大学関係者なら大学に送るが、そうでもない人の場合は大変である。知り合いに紹介を頼む場合もある。手紙のやりとりは時間がかかる。会うには距離的に簡単ではない。しかも相手を動かす文章を書かねばならない。返信するのも面倒なのだから。こうした手紙書きで文章力を鍛えられた気もする。

現在は、わりと簡単にメールアドレスを見つけられるし、あっさりZoomでの面会を求められる。その点の気楽さ・便利さが、ちょっと羨ましい。逆言えば、今どきの若者(高校生・大学生)の腰の軽さは、期待できる。

ただし、面談に応じる点では甘いが、対応は甘くないよ( ̄ー ̄)ニヤ。

本日の高校生には、事前にメールのやりとりで、これまで何を調べてきたか、何を知りたいのか確認して、「まずは『絶望の林業』を読みなさい」と注文をつけた。拙著を売りつけたわけではないが、森林組合や林業従事者などから話を聞き、白書や林業関係の論文を読んだだけでは、多分私の話は理解できないと思えたからだ。

一方で緊張している様子の場合は、リラックスさせようとタメ口きいたり雑談したりと、それなりの配慮はしているつもりだけど。

ともあれ、森林や林業を再生するには、まず森林を理解している人が必要……という話をしたのだから、その人づくりの一環でもある。昨年、連絡のあった北海道の女子高生は、無事、森林科学系の大学学部に入学できたよ。今回の高校生は法律系志望だから、官僚になって林政を変えてくれることに期待しようかな(合格したら報告して、と念を押しておいた)。

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高校生を植林地でたとえたら、植えて10年生くらいの森かな? 下刈りは終えて、次の除伐間伐時期。(なんだ、そりゃ……)

 

 

2023/08/06

ハンゲショウの猫の森

生駒山にある湿地を定点観測的に訪れている。とくに今の季節はハンゲショウが繁茂しているはずなのだが……。

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あれ? 何か雰囲気が違う。

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わかるだろうか。半分白い、はずのハンゲショウ(半夏生)、あんまり白くない。半分どころか4分の1くらい?

暑さで盛り時期が過ぎてしまったのか、あるいは、最初から白くなり損ねているのか。

もう盛りがすぎたのかな?と思って過去の記事をチェックすると……。

10分の1しか白くないハンゲショウ

こんな記事を書いていた。これは2020年だ。すると2018年、19年にも書いていた。

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この写真が2019年の夏、7月末。

年々、変化していくのかも。そのうちハンゲショウは姿を消して、別の植物に入れ代わる可能性もある。

ちなみに、この森には、ネコが野生化している。ヤマネコというと別の意味になるので、私はモリネコと呼んでいる。この森林公園は、猫の森になりつつある。

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その目つきが年々、きつくなっていくのだ。

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猫の森も、経年変化している。帰れなくなりそう。。

2023/08/05

危ない!熱湯散水

生駒では、梅雨明け以降、ほとんど雨が降っていない。奈良市では夕立が幾度かあったようだが、こちらは降らぬ。

さすがにヤバいと、庭の水やりをするようになった。里山風……という名の元に、庭の手入れは手抜きしてきたのだが、植木鉢やプランターには水やりをしないと持たないし、地植えでもここまで乾くとヤバい。

というわけで朝とか夕にホースで散水している。が。

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水が必要なキュウリに。

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アサガオは、6時に咲いた花も8時ちかくになるともうしぼむ。

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柑橘類も乾くと、実が大きくならなくなってしまった。

そこで重大問題に気付く。

水がメチャ熱い。手で触ると驚くほどだから、40度以上になっているだろう。風呂以上なのだ。ホースに溜まっている水は朝から温まってしまうのだ。これをそのま散水すると、熱湯を植物にかけるようなものだから、逆に痛めてしまう。

水がそこそこ冷たくなるまでバケツに受けて出してから散水するようになった。

ところが、そのバケツを放置すると、今度こそ水が、沸騰しそう(> <;)。

今や「地球温暖化」ではなく、「地球沸騰化」らしいが、えらい時代になったもんだ。

千葉大学の図書館

今日は朝から千葉に足を運ぶ。そして訪れたのは、千葉大学。その図書館で謀議。

いやあ、5時間も話したのだから、なかなかの密度だったが、せっかく訪れた大学図書館だから、気になるものを探索。

そう、我が著作は何冊あるか?

そこで探してもらうと、4冊あるという。森林林業の棚である。

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絶望の林業』と『虚構の森』。あとは?

以前見たのに、今は見つからない本が1冊。長いタイトルだったというから、わりと古い『「森を守れ」が森を殺す!』とか『だれが日本の「森」を殺すのか』とかだろうか。『日本人が知っておきたい森林の新常識』なんてのもある。どうも貸し出し中なのかな。

そして、最後の1冊は……。

銀座みつばち物語』だって。いや、その、それは……同姓同名の田中淳夫氏の本なのですよ。というわけで、3冊は在庫していようであった。あとは新書も確認したいなあ。

それに、新刊『山林王』も置いてほしいよお。

ともあれ、日帰りはきつい。帰宅したのは、深夜になってしまった。

 

2023/08/03

改めてGHQの勧告どおりにしろ!

訳あって、「林業技術」誌の1950年6月号を渉猟する日。

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ここには「カーチャー・デックスター勧告~日本に於ける民有林針葉樹林の経営」という論文が掲載されている。

これって、GHQ、つまり進駐軍総司令部の報告の翻訳である。

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目次を見てもらえばわかるが、進駐軍は、林業の専門家(カーチャー氏とデックスター氏)を呼んで、日本の林業事情を調査させているのだね。37日間かけて日本の林業地を周り、北海道などは飛行機で視察したらしい。

このことは私も以前に紹介したことがあるし、拙著にも何度か取り上げた気がする。少なくても『森と日本人の1500年』にはしっかり取り上げている。

まあ、私が改めて読んだのは別の用件があったからだが、それとは別に感心する。こんなに見事に日本の林業事情を分析していたのか。そして、戦後すぐの日本の森はこんなに荒れていたのか。

ここで詳しい内容には触れないが、「勧告」とあるように、日本のあるべき林業の姿を提言しているところが白眉。それは……

ちゃんと施業案をつくれ!
施業案をつくるための現場の資料の精度を高めろ!
不確実な面積平分法を排して、材積、成長量及び齢級配置を重視しろ!
最終の経済目的として用材生産を高めろ……伐期をもっと延ばせ!
日本の固有事情に合致するように改変せずして、ドイツ林業の方式を盲目的に採用することを止めろ!
より早くからより強くより回数多く間伐を繰り返して材積成長を増大させよ!
急傾斜の皆伐を止めろ!
群状択伐を採用しろ!
皆伐跡地はただちに造林しろ!

……ああ、全部写すのかいやになった。ほかにもいっぱい勧告しているよ。そして、大部分が今でも通用する。ただドイツが皆伐一斉造林するのは、平坦な地形で可能だからだ、とあるが、そのドイツは今皆伐を止めているよ。て、日本は戦前の皆伐こそ少なかった(戦中に大規模にした)のに、今は大展開中。

とりあえず、70年以上前の「勧告」を、今からでもいいからすぐ実行しろ!!

 

2023/08/02

台湾提供のヒノキ間伐材

首里城再建に、台湾から台湾ベニヒノキが5本提供されたというニュース。

台湾、首里城再建にベニヒノキ5本提供へ 20年に人工林で間伐 

外交部によると、火災前の首里城の木造建築に台湾のヒノキが使われていたことから、日本側からベニヒノキの提供に関して打診があったという。台湾では天然林の伐採は禁止されているが、人工林では定期的に間伐が行われ、間伐された木は貯木場で保存される。日本に贈られるのは、2020年に間伐された3.86立方メートル分だとしている。

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5本でも提供されれば有り難いことだが、私が引っかかったのは、人工林のベニヒノキだということ。

タイワンヒノキと呼ばれる樹木は、大半が紅檜、ベニヒノキだが、台湾の固有種だ。かつてはご神木だった。阿里山などには直径数メートルものヒノキの巨木林があったことで知られる。今は伐採禁止になっているが、人工林もつくっているのだね。そして写真によると、間伐材でもこの太さ。比較するものが明確にないが、おそらく直径80センチ以上のものだろう。それだけの木が人工林でも育っているのか。

さて、ここで見てもらいたい写真がこれだ。

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これは土倉龍次郎の縁戚からお借りして私が複写したものだが、どうも龍次郎が台湾探検に歩いたときに撮ったものらしい。写っている背景にあるのが、直径1・5メートル級の大木。多分、タイワンヒノキ。これが、いつ、どこで撮影したものかわかるといいんだがなあ。

写真には、軍人ぽい姿の隊員も写っている。龍次郎は、1895年12月に台湾に渡って、それから数年間は台湾中を歩いたとされる。最初に台北から台南へ縦断し、その後、阿里山や玉山も歩いたと伝わる。その真偽を証明するかもしれないのだ。写っている人物がわかればなあ。

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こちらは先住民の村。やはり探検途上に寄った村だろう。薪用なのか、木片がたくさん転がる。

 

2023/08/01

興福寺で特殊伐採

奈良公園を歩いた。暑い。今日の奈良は、おそらく38度超え。青空だし。

とはいえ、観光客はそこそこいる。やっぱり外国語が聞こえる。

そこで興福寺の五重塔。今夏より大修理が始まり、何年かは工事足場で包まれるのだが、まだ塔の上部は見えている。その周辺で働く人々がいた。なんとマツの大木の伐採をしていた。それも釣り伐り。いわゆる特殊伐採だ。全部伐り除くのか、大枝だけを切り落とすのか、まだわからない。いずれにしても、寺社の多い奈良では、こんな仕事が増えているようだ。

写真のマツの大枝には、立っている人物が移っている。知り合いかな、とも思ったが、近づけないし、顔をこちらに向けていないのでわからなかった。これは五重塔とは関係なく、危険だから伐るのだろうか。炎天下、ご苦労さまです。観光客も、五重塔は見づらいから、伐採見学をしている人が多かった(笑)。

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なお、暑さから逃げる場所として、地下通路がある。

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シカも、地下に入って、水を飲んでいた。外は暑いよ……。メスの若シカのよう。

それにしても痩せている。夏バテではなく、シカにとって夏越しは結構大変なのだ。葉っぱがいっぱいで食べるものに困らないように思えるが、実は餌となるものが少ないようだ。クマなどとは違って植物性のものなら何でも食べるが、夏の葉はあまり美味しくないらしい。暑くて観光客が少なければ、鹿せんべいももらえなくなるし。今、せんべいを持って公園をうろつけば、持てること間違いなし(シカに)。

夏の奈良公園、穴場ですぜ。皆さん、どうぞ。

 

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