ニカラグアの素朴画
お盆であり、終戦記念日である。今年は、私の身の回りで逝去される人が多数いた。
そもそも父が年初に亡くなったのだが、ほかにも世話になった人、取材した人の中には、3月に出版した『山林王』に貴重な情報を提供していただいたのに、音信不通になってしまった人もいた。ようやく消息を得たと思ったら亡くなっていた。
そのほか、有名無名を問わず何人も訃報に接した。報道された人の場合、その紹介が私の知っている人とかけ離れていることもあって(^^;)。いやあ、裏話を私は知っているぞとほくそえむ。
別にそれぞれの人に因縁があるわけではないし、年齢もばらついているから、たまたまそんな年回りなのだろう。そして私も、一歩一歩と近づいている(^^;)。年をとると、昔を振り返る。あの頃は楽しかったなあ、と言い出したら、もう先は短い(⌒ー⌒)。
そして思い出したのが、我が家の壁にかかる絵画。
私のお気に入りの素朴画。ニカラグアの絵師によるもので、1990年ごろに現地で購入した。当時5万円くらいは払ったかな。今のレートなら数倍だろう。作家名はわからない。売りつけた、もとい売ってくださったのは、文化大臣だったカルデナル神父である。
当時、革命武装闘争でソモサ独裁政権を倒してサンディニスタ政権ができたばかりの頃だ。(当時のオルテガ大統領は、開明的で民主派だったのに、今や独裁者になってしまった。)おびただしい犠牲者を出したうえでの独立である。ただアメリカが、この政権を揺さぶるためにコントラという反政府組織に武器支援をして、低強度戦争が起きていた。そんな戦争の形骸を見て歩いた記憶がある。
そして文化運動の一環として「素朴画運動」が展開されていた。身近な生活を絵に描こうという運動で絵の具などが配られたのではなかったか。詳しくは知らないが、だから無名の作家なのだろう。
でも、もしかしたら今頃有名画家になっているかもしれない。このタッチから連想する画家を知っていたら、誰か教えて。
今度、しっかりした額装をして、リビングに飾る予定である。
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