台湾提供のヒノキ間伐材
首里城再建に、台湾から台湾ベニヒノキが5本提供されたというニュース。
台湾、首里城再建にベニヒノキ5本提供へ 20年に人工林で間伐
外交部によると、火災前の首里城の木造建築に台湾のヒノキが使われていたことから、日本側からベニヒノキの提供に関して打診があったという。台湾では天然林の伐採は禁止されているが、人工林では定期的に間伐が行われ、間伐された木は貯木場で保存される。日本に贈られるのは、2020年に間伐された3.86立方メートル分だとしている。
5本でも提供されれば有り難いことだが、私が引っかかったのは、人工林のベニヒノキだということ。
タイワンヒノキと呼ばれる樹木は、大半が紅檜、ベニヒノキだが、台湾の固有種だ。かつてはご神木だった。阿里山などには直径数メートルものヒノキの巨木林があったことで知られる。今は伐採禁止になっているが、人工林もつくっているのだね。そして写真によると、間伐材でもこの太さ。比較するものが明確にないが、おそらく直径80センチ以上のものだろう。それだけの木が人工林でも育っているのか。
さて、ここで見てもらいたい写真がこれだ。
これは土倉龍次郎の縁戚からお借りして私が複写したものだが、どうも龍次郎が台湾探検に歩いたときに撮ったものらしい。写っている背景にあるのが、直径1・5メートル級の大木。多分、タイワンヒノキ。これが、いつ、どこで撮影したものかわかるといいんだがなあ。
写真には、軍人ぽい姿の隊員も写っている。龍次郎は、1895年12月に台湾に渡って、それから数年間は台湾中を歩いたとされる。最初に台北から台南へ縦断し、その後、阿里山や玉山も歩いたと伝わる。その真偽を証明するかもしれないのだ。写っている人物がわかればなあ。
こちらは先住民の村。やはり探検途上に寄った村だろう。薪用なのか、木片がたくさん転がる。
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