スギ枝の瘤の正体は?
昨日の「ヒルの森」に登る途中で見かけたもの。
落ちていたスギの枝に瘤ができている。
実は、そんなに珍しいものではなくて、私も各地でのスギ林でよく見かけてきたのだが、確実な正体を知らないままだった。
虫えいのような、虫が卵を産みつけたものではないから、病気らしい。落ちた枝ばかりではなく、生きた枝にも付いていたものを見かけた気がする。何か菌類が侵入したのだろうが、具体的な病名や症状は知らない。単に膨らむだけならよいのだが、スギの生長、さらには寿命にも影響のあるものなのかどうか。
こちらは瘤の拡大したもの。切断したら、内部はどうなっているのか。もし木質が詰まっているのなら、瘤の木目が採れるのだが。病気であるとしたら、内部はスカスカなのかもしれない。
病気としても、どんどん森林全体に広がって植物界のパンデミックになるぞ、というほど怖い病気ではなさそうだが……。これで花粉が飛ばなくなるような症状があれば、喜ぶ人もいそうだな。。。
ちなみにアメリカのレッドウッド、セコイヤには巨大な瘤ができやすく、それをバールと呼ぶ。その切断面には美しい木目が出るので、宝石に比するほど高値で取引される。バール目当ての盗伐も多いそうだ。直径数メートルもある巨木を伐採して、バールの部分だけを切り取って持ち去るのだそうだ。
このスギの瘤にも価値があったら……。
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