林業漫画とインボイス制度
林野庁ホームページから林野庁図書館ニュースを見ていたら、以下のような文言が目に止まった。
林業マンガやイラストを活用してください、として、「どなたも自由にご利用いただける森林や林業のまんが、イラストをご用意してています」とのこと。へえ、どなたでも? 無料で?
ここに掲載されているのは、すべて平田美紗子さんの作品である。なるほど、彼女は林野庁職員だから、著作権を請求しなかったのか、あっても林野庁に譲ったのか。もはや彼女は、林野庁専属漫画家・イラストレーターなのね(^^;)。
どなたでも、というのが気になるが、申込ページを見ると、やはり学校や木材利用を考えている人向けのようだ。個人ではどうなのだろう。よくよく探ると、以下のような文言が。
本ページに掲載されております漫画やイラストの著作権は、作成者である林野庁北海道森林管理局及び平田美紗子に起因します。
学校の教材や、環境教育資料としてご利用いただけますが、以下の点にご注意ください。
非営利目的の場合にのみ利用を許可しております。
展示や、作品の一部を抜き出して利用の場合は出典の表記(協力・林野庁北海道森林管理局、作成・平田美紗子等)をお願いいたします。
作品を加工・改変等して利用する場合、より画像の鮮明な原版データをご要望の場合はご連絡ください。
ところで、著作権がらみで気になっていること。
今どき話題になっているインボイス制度。フリーランスを直撃する問題である。これで個人事業主は壊滅するという推測もある。なぜならこれまで免税されていた小規模事業主にも消費税がかかるからだ。それを回避しようとすると、登録業者にならねばならないが、メチャクチャ事務が増える。これを個人で行うのは無理があるし、アウトソーシングしようにも零細業者は払えない。登録しなければ発注元の負担が増えるので、仕事の発注がなくなる……。
私のところにも多方面から登録番号を求める書類が届く。悩まされたが、決断した。
登録しない。事務処理を増やすのはイヤなのである。これで仕事が減るなら、それもよし、という心構えで臨むことにした。どうせセミリタイヤの老後を描いていたし、私の仕事は、消費税分の負担が増えることで発注しなくなるレベルなのか?という問いかけでもある。
そして著作権は、絶対に手放さない。自らの作品の価値を担保するためのものなのだから。
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