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森と林業の本

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2023/09/15

VIVANTとたたらと反射炉

TBS系のドラマ日曜劇場「VIVANT」は、テレビドラマとは思えぬスケールのモンゴルロケがすごい。

そこでは自衛隊の非合法闇組織「別班」が取り上げられている。そして堺雅人さん演じる主人公の乃木憂助のルーツとして描かれたのが出雲のたたら製鉄の家だ。モデルになったのは、島根県奥出雲町で製鉄業を営んできた「櫻井家」らしい。(実際にロケもそこで行われたという。)

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櫻井家は、大坂夏の陣で活躍した塙団右衛門の末裔なんだそうだが、彼は戦国の一瞬だけの活躍のおかげで500年後の現代まで名を残した。
それはさておき、たたら製鉄が出てきたことで私の興味は増した。櫻井家は松江藩鉄師ご三家の一つだが、ほかにあるのが田部家と絲原家。そして田部家と言えば、山陰の山林王で知られた家系だ。

こちらは「もののけ姫」で描かれた世界かもしれない。ただ「もののけ姫」は、たたら製鉄のために山を荒らし森をなくしたとされるが、実際は森の再生にも取り組んだ。田部家は、一時期数万ヘクタールの山林を保有していたと聞く。現在も林業家であるのは間違いない。

ただ最近の田部家は、たたら製鉄の再興に取り組んでいる。一種の文化事業による観光振興というイメージだろうか。櫻井家や田部家の歩みは、歴史ロマンがあふれており、大河ドラマ並のスケールが必要だろう。土倉庄三郎と山林王争いをしてほしい(^^;)。

そんなことを考えているときに、なぜか伊豆の韮山反射炉を訪れた。

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これが日本の近代製鉄の始まりである。(現存の唯一の反射炉。第一号ではない。)幕末、西洋の製鉄の仕方を学んで、試行錯誤の末に作り上げた製鉄所ということになる。こちらをつくった江川太郎左衛門は、地元では大河ドラマにしてほしいそうである。土倉庄三郎とどっちが先になるか?

「VIVANT」から幕末~明治まで連想を広げすぎだが、なぜか最近は製鉄の歴史にもはまってしまう。それにしても鉄をつくるたたらが、緑をつくったというのは、誇るべきことだろう。モンゴルの砂漠と違って、緑の世界なのである。

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