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森と林業の本

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2023/09/20

最大の木材輸入元はベトナムだった!

2023年上半期の木材輸入額で、もっとも多いのはベトナムだった……。

ベトナムは木工や家具製造が盛んで、日本からも木材を輸入しているはずなのだけど。内容を見ると納得。

林野庁情報誌「林野」令和5年9月号

そもそも今年は、建設不況というか資材費高騰のあおりで、建設件数が激減しているが、木材輸入額も前年比20%減だった。

とくにロシアは戦争起こして66%減。いやまだ3割程度は輸入しているのかよ、と思わないでもないが、EUが56%減、インドネシアが同24%減、カナダが同35%減、マレーシアが同27%減……だそうである。製材、合板、集成材と輸入量を減らしている。その中でベトナムは20%増なのである。ちなみにアメリカも10%増。

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問題は、ベトナムの輸出品だが、木質ペレットであった……。そもそも木質ペレットそのものが31%増なのである。木質ペレットの主要な輸入先であるベトナムは、45%増、 カナダ28%、そしてアメリカになると、なんと473%増なのだ。

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説明するまでもなく、木質ペレットはバイオマス発電の燃料。円安だし、世界中で引っ張りだこだから価格も上がっているが、発電所を止めるわけには行かず買わざるを得ないわけか。

すでに木質ペレットの製造のために伐採していることは知られてきた(当初は端材や製材屑をペレットにすると大嘘付いていた)が、値上げしても買うのを止めないのだから、ぼろい商売である。でも、発電事業そのものが赤字になるのは必須だね。いつまで輸入して発電し続けるかな。

バイオマス発電所の一覧と地図はこちらにあった。ご参考に。

全国木質バイオマス発電所一覧地図

 

 

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