山形県にできる東北農林専門職大学の学科名
山形県に、東北農林専門職大学がつくられるそうだ。来年4月に開学する模様。
専門職大学というのがわかりにくいのだが、一般大学と同じ4年制ながら、大学校(たいてい2年制)のような、実学的なものらしい。ホームページには、特定の職業のプロフェッショナルになるために必要な知識・理論、そして実践的なスキルの両方を身に付けることができる大学 と書かれてある。
そして教員が違うそうだ。一般大学は研究員が教員になるが、専門職大学というのは、実務家教員を積極的に採用、理論と実践を架橋する教育改訂に必要な研究者教員・実務家教員なんだそうである。設置基準では、必要専任教員の4割以上が専門分野で5年以上の実務経験を持つ実務家教員であることとあり、ここでも15人の実務家教員が配置される。これって、ようするに現場で林業をやったことのある、あるいは現役の林業家ということだろうか。
それはさておき、そこには農林業経営学部が設置されるのだが、あるのは農業経営学科と森林業経営学科だ。林業系の4年制大学が誕生したのは、久しぶりではないか。しかも私が注目したのは、この学科名に「林業」が入っていること(^o^)。
ちなみに専門職大学で農系があるのは静岡県の農林環境専門職大学だけだが、農林とはあるが、実質農業が中心だ。
これまで林学、林学科と呼んでいた大学では、ほとんど改名してしまい、森林なんたら科学科みたいな名になってしまった。林業の香りを消そうと努力した様子が見える。実際、内容も森林科学、環境系にシフトしているところが多いだろう。
その中で森林はつくものの林業経営学科である。なお入学定員は、8人だという。少数だ。(精鋭かどうかは、オープンしてから……)
森林業経営学科では、林業や木材産業のほか、バイオマス、森林環境教育、キノコや山菜なども学ぶ、とある。森をフィールドに新しい産業が芽生える動きがある、価値を最大化し、産業の活性化につなげていく、そうだ。
さてさて、どんな学校になるかな。林業大学校は、もう作りすぎの気配も漂うが、新たな林業教育の場になるだろうか。
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