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森と林業の本

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2023/10/18

ササもどきの正体

庭の林床に、急にササが覆いだした。

おや、どこから侵入したササだろう……と思ってよく見ると、ササに似た葉だけど、棹がなく、細い茎が地を這うように伸びている。引っ張ると簡単に引き抜ける。

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これはササに似た草だな、と気付いたが、さてその正体は。

さっそく検索する。するとササに似た葉の雑草というのはわりとたくさんあるようだ。まずはササクサ。そのままやんけ、という名なのだが、たしかに似ている。が、葉の大きさがちょっと違うような。もっと小さな葉だ。

そこでササガヤに行き着いた。カヤ(茅)の一種か。これだ、と思うが、必ずしもそれと同じ葉ばかりではない。

20231017_083939

このように、やや波打った葉もある。これは……チヂミササという種類らしい。ササとつくが、ササではなく、イネ科のチヂミザサ属。

調べていくうちに近似種がいっぱい。チゴザサというのもある。

種の系統は違っていても似た姿になるのを相似と呼ぶ進化の仕方だが、ササにも真似られる良さがあるのだろう。

どれがどれやら……ただ、我が家の庭に侵入し、大繁殖したのは間違いない。それは悪くない。

まず背丈があまり高くならないので、庭を覆い尽くすことなく、林床だけに広がっている。ササに似ているだけに、わりと美しい。そして、その気になれば、すぐに抜ける。手で引っ張るだけでずらずらと連鎖的に引き抜けるのだ。これのおかげで、鬱陶しい大型雑草が繁茂しなかったと思えば、庭の彩りになる。

こういう雑草は、保護したくなる(^o^)。

で、その正体(名)は何だ?

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