巨石と木の枝の役割
昨日の続き、というわけではないが、また巨石と木の話。
今度は生駒信貴スカイライン沿いの「夫婦岩」に行ってきた。ここには巨大な岩が3つ隣接しており、巨石マニアに人気のスポットなのである。ただ大きな岩というだけではない、魅力?がある。まずは写真を見ていただこう。
これ、いずれも高さ5メートル近い岩なのだが。この裾野にある木の枝は何だ? ちょっと不気味。ちょっと宗教的。ちょっと超古代文明の痕跡を疑ってしまう謎の光景なのだ。これが遺跡だとしたら、ここで宗教的祭祀を行った痕跡かと思ってしまう。何か魔物に憑かれたように……。石と木を合わせることに何か相関関係があるとか。。。
もっとも木の枝など数年で腐ってしまうので、超古代から残っているわけもなく、つい最近、訪れた人が置いたのだろう。
この光景を見た人は、みんな「気持ち悪い」とか「怖い」「妖気が漂っている……」とか言うのである。
が、同行者の言葉に引っくり返りそうになった。
「この大きな岩を、こんな木では支えられないわ」
あ、木の枝は、岩を支えようとしているのか!それが役割か。たしかに岩の裾野は土がえぐれてしまっているから、そのうち岩がゴロンと転がってしまうように感じるのかもしれない。それを支えようとして木の枝を置いた??
目からウロコの発想であった。一気に妖気が去る。宗教的雰囲気が雲散霧消する。超古代文明が裸足で逃げ出す。
しかし、言われてみれば……最初に岩に木を立てかけた人は、そんな意識だったのかもしれない。後からきた人は、それを見て自分もと周辺の森から木の枝を拾ってきて立てかけたのかもしれない。それが積もり積もって?
ちなみに私たちも、帰る前に岩に木の枝を立てかけてつっかい棒にしたのであった。
ちなみに巨石は3つあるのに夫婦岩。残る一つはなんだ、子供か、それとも不倫相手?
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