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森と林業と田舎の本

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2023/10/02

木材自給率、頭打ちの局面

2022年の木材自給率が出た。

「令和4年木材需給表」の公表について  

2022年の木材の総需要量は8509万4000立方メートル。前年比較で296万4000立方メートル(3.6%)増加した。
内訳で見ると、用材が35万2000立方メートル(0.5%)増加、しいたけ原木が3万7000立方メートル(15.0%)減少、燃料材が264万8000立方メートル(18.0%)増加している。ようするに、燃料材が総需要増に大きく貢献しているということ。

国内生産量は、3461万7000立方メートルと前年比較で89万6000立方メートル(2.7%)増加。輸入量も、5047万7000立方メートルと前年比で206万8000立方メートル(4.3%)増加している。

もっとも、ここ数年はウッドショックと、その崩壊による逆ウッドショックが続いているから、前年との増減はあまり参考にならない。価格の乱高下で建築数も乱れている。

とりあえず言えることは、木材自給率は40.7%となり、前年比0.4ポイント低下になったこと。ついに減少か!

Photo_20231002161601

2022

私の推測では、そろそろ木材自給率の伸びは頭打ちするだろうな、と思っていた。ここ20年ほど自給率は基本的に伸び続けてきた。それは外材に食われていた国産材の潜在需要を取りもどす過程だったと思うが、すでに既存の国産材需要は満杯状態ではないかと思う。取れるところは取り返したものの、新たな需要を生み出していない。

そして少子高齢化の進行によって住宅需要は伸びないし、核家族化⇒独居化で必要な家も小さくなる。非住宅建築物だって、人口減社会では伸びない。政府はコンクリート建築を木造に、と必死に唱えているが、そんな新規需要は当てにならずに縮小社会には蟷螂の斧、焼け石に水だろう。
だいたいセメント業界だって生き残りに必死で、需要拡大に取り組んでいるから、木材に勝ち目はあるように思えない。

木材自給率50%をめざしていたが、残念、40%前半で足踏みだ。まあ、総需要が減っても外材をもっと減らせば、比率だけは増やせるかもしれないが。それで50%を達成しても……。

その中では、燃料材の6割が国産材というのは意外。そんなに国産材燃やしているの?(その分、国産パルプ材が減っているのかも)

そろそろ目標を変えた方がよいのではないか。自給率より木材商品の利益額を統計に出してほしい。

 

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