林業大学校、次は鹿児島?三好?
林業大学校(名前はアカデミーや学院などいろいろある)は、現在24の道府県ある。もう飽和状態ではないのか、と幾度か記した記憶があるが、林業大学校設立ブームはまだ衰えていないようだ。
まず、鹿児島県が2025年度の開校を目指して動いている。「かごしま林業大学校」の名称で、研修期間は1年間とする計画。場所は「森の研修館かごしま」のある姶良市と「鹿児島大学農学部附属高隈演習林」のある垂水市となり研修施設となると発表があった。鹿児島には鹿児島大学が林業の「学び直し講座」を開いているが、物足りないのかね。
が、私が注目したのは、もう一つ。徳島県の三好市である。なんと、こちらは来年開校するという。名前は三好林業アカデミー。しかし徳島県には「とくしま林業アカデミー」があるのでは?と思うのだが、三次市が独自に立ち上げるらしい。もっとも県と対立しているわけではないらしくて、姉妹校の位置づけで運営ノウハウや県有施設の貸し付けなどを希望している……とか。本当に張り合ってない?仲は悪くないの?
一応、運営は三次林業イノベーションセンターなんだそう。財源は森林環境税などを使うというが、趣旨を読むと、森林経営管理法に合わせて、とあるから、木材増産を狙っているのだろう。あああ。
市町村の林業学校といえば、金沢市とか鳥取県日南町などにもあるが、どちらも県にはないから重ならない……どうやら三次市の高井美保市長が熱心なようで……なんかイヤな予感がする(笑)。
この際、林業地の市町村が競って林業学校を開校したらどうだろう。それぞれ自分の地域を優先したい事情はあるだろうし、競い合ってこそ、よい人材は育つ。自前の林業家を育てるのはいいことだよ(棒)
とくしま林業アカデミーの募集チラシの裏。三好林業アカデミーについても紹介している。
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