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森と林業の本

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2023/11/09

山の相続話にアドバイス

御歳90を越えた人とお会いした。コロナ前にも会っているから5、6年ぶりか。

そこで聞かされたのが、山の相続の話。そろそろ身辺整理を進めているようなのだが、故郷にヒノキ林とスギ林で10ヘクタールほど持っていて、さらに田畑もある。全体としては里山であり、そんな山奥でもなく標高も斜度も高くない。ところが長男は、嫁が反対するために山を引き受けてくれそうにない。次男もいるが……。

アドバイスを求めていると思ったので、境界線やら名義を確認して整理することの重要性を説明しようかと思ったが、その前に、すべて地籍調査を終えたこと、名義も曾祖父のものまであったが、全部自分に換えたことなどを聞かされる。なんだ、やるべきことやっている。日常的に森を管理してくれる林業家とも渡りをつけている。もう私が口を出すことないではないか。話していると、頭も明晰だし、年齢を考えるとしっかりしている。

が、なんとなく話の流れが、私に山を引き受けてくれと言われそうな雰囲気に(^^;)。いやいやいや。私が贈与を受けてどうする。

そこで将来の見通しを語ることになった。たしかに今は、山林を所有しても何の利益も生まないし、かえって税金などがかかるだけかもしれない。

相続土地国庫帰属制度はできた。しかし、その内容たるや、10年間分の管理料を先払いしろとかロクでもない。そんな金を払ってまで国に納めるぐらいなら、山林に20年間分の固定資産税額を相続者に割増しで分け与えるように約束して、長男でも次男でもいいから名義だけは相続してもらうべきだ。嫁が反対しているのは、多分負担が増えることを警戒しているのであって、それを前倒しで相続に含めておけばいい。管理は、地元の林業家などに頼むとしたら、名義を引き受けるのにそんな負担感はないと思う。

山林の条件もすこぶるよく、緩傾斜地だから崩れて迷惑をかける心配もまずないだろうし、近くに高速道路も走っている。いつか大化けするかもしれない土地である。むしろ農地の方が心配かも。今は売ったり処分する時期じゃない。山を寝かすのではなく何かに利用したいという思いがあるのなら、私もアドバイスできるかもしれない……。

なんだか力説してしまった。

さて、私の将来の説明はよろしかっただろうか。それとも逃げ口上になってしまっている?

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写真はイメージです。

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コメント

所得税?固定資産税?

おっと、固定資産税ですね。間違いました。
直しました(~o~)。

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