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森と林業の本

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2023/11/19

「切り株の上の生態系」の遷移

不定期に登場させている「切り株の上の生態系」シリーズ。

ようするに伐採された木の切り株の上に、新たな生命の息吹を見つけるネタなのだが、せっかく芽生えても、それが将来的にどうなるのかはわからなかった。一時的に草木の芽吹きがあっても、それがどこまで生長するか、別の種類に移り変わっていくのではないか。

今回、感動的?な事例を見つけた。某寺の境内である。

ここには直径2メートル級の切り株が何本もある。台風で連鎖的に倒れた跡とのことだが、そこで見てしまった。

 

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これが通常の「切り株の上の生態系」。スギの種子が落ちたのだろう、切り株の腐りかけた部分に根を下ろして芽吹いていた。

ところが、少し離れて振り向いて、こんな切り株を見つけた。

20231119-124555

ん? このスギの根元が太すぎる……て、これは切り株では? あわてて近づくと。

20231119-124613

お見事である。スギの切り株の上に発芽したスギが十分に生長していた。切り株は1・5メートル級で、その中に根を下ろした若いスギも、直径60センチ級。樹齢なら80年ぐらいは経っているのではないか。

ここまで育って世代交代したのなら、「切り株上生態系」も満貫であろう。

 

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