「限られた林業労働力で持続可能な林業経営」研究
こんな研究を見つけた。
地域の限られた林業労働力で持続可能な森林経営を行うには
東京大学の大学院のもののようだが、何やら今風のテーマではないか。概要によると
- 与えた林業事業体の労働者数に合わせ、植栽、下刈り、除伐、間伐、主伐等の各作業の労働投入量の合計を年単位で最適化する「地域林業循環モデル」を開発しました。
- このモデルを高齢の森林が多くを占める人工林に適用することにより、皆伐再造林を進める施業を行う林分と長伐期施業林分に分けることが可能となりました。
- 10名の作業員で構成される林業事業体で持続的な森林経営を行っていくためには、760 ha程度の人工林面積が適正な規模であることを示しました。
モデルでは、高齢級に偏った人工林の齢級構成を元に戻すべく、主伐として皆伐を進めていきます。皆伐した林分には、その1年後に植栽、2~6年後に下刈り、15年後に除伐、20年後に保育間伐、40年後に利用間伐を行うというモデルを構築しました(図1)。
内容は、私が紹介するより自分で読んで考えてください。
しかし、結論は、10人の事業体で760ヘクタールの森林が必要とは……。そもそも皆伐施業を取らない方が持続的だと思うが。
« 林業統計のタイムラグ | トップページ | ふるさと納税で、 焼き畑オーナー? »
「林業・林産業」カテゴリの記事
- 吉野林業様変わり~驚いたのは…(2025.04.09)
- トランプは森のラストベルトを救うか(2025.03.14)
- 林業機械に林業3原則を植え付けろ!(2025.03.10)
- トランプ、木材にも関税か(2025.03.04)
- 見えないカルテルが、木材価格を下げる(2025.01.13)
コメント